奈良ひとまち大学

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新しい時代の世界遺産を訪ねて

●レポーター:奈良市在住 ぷよ さん

寒波が日本列島を襲った週末、凍えるほど冷えた気温の中、驚くほど清々しく晴れた空の下、世界遺産の薬師寺を訪れました。
案内をしていただいたのは根来穆道(ねごろぼくどう)さん。
環境問題を世界に広く発信するために僧侶の道を歩まれているそうです。

新しい時代の世界遺産を訪ねて

薬師寺を訪れたのは数十年ぶり。
近くて遠い世界遺産です。
薬師寺は広大な敷地にたくさんの建物があり、散策するだけでも心が清められる思いがします。

まず、根来さんのお話を聞きました。
薬師寺は他のお寺よりも来られた方々に気軽にお話をしてくれる機会が多いそうです。
根来さんのお話はとても面白く、ユーモアを交えてあっという間に時間が過ぎていきました。

新しい時代の世界遺産を訪ねて

その中でも印象深かったのは、
仏教とは、あらゆる宗教の中で唯一、人間が人間のままで作ったもので、お釈迦さまの言葉は人間の言葉であり、仏教における法話はお釈迦さまの代わりに話をさせてもらうものである。
というお話でした。
人間が作ったものだから人間にできないことはないという当たり前のことが、改めて聞くとなるほどと思ってしまいました。

新しい時代の世界遺産を訪ねて

お話の後は東塔・西塔の見学へ。
塔の中には釈迦八相像があり、これは想像以上の迫力がありました。
ここでもユーモアたっぷりの説明があり、ただ見るだけではわからないことも教えてもらいました。

唯識という考え方をされている薬師寺。
古くからある考え方を新たに知り、また1つ奈良の懐の深さを知った時間でした。