奈良ひとまち大学

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近所の人に寄り添うお店を目指して

●レポーター:大阪市在住 すりーぷ さん

奈良県内の大学に通っている私は、とある講義で「奈良ひとまち大学」を知りました。
奈良の魅力を1つでも多く知りたい!と思う私は新たな魅力を見つけるため、すかさず参加。
今回の授業は「笑顔を届けるスパイスカレー店 ~体も喜ぶカレーと麹唐揚げ~」でした。

近所の人に寄り添うお店を目指して

教室となった「スパイスカレーと麹からあげのお店 ニコト」は、オーナーのチカちゃんと店長のちーちゃんが夫婦で営んでいるお店です。

近所の人に寄り添うお店を目指して

授業のタイムテーブルは
1.麹からあげカレーの実食
2.お店ができるまでの過程や将来像、からあげとカレーの話などのトーク
3.チカちゃんによるライブパフォーマンス
でした。

まずはカレーについてのお話を。
授業が始まって早々、麹からあげカレーを頂きました。
めっちゃ美味しい!

近所の人に寄り添うお店を目指して

辛くなくて、唐揚げもサクサク。
付け合わせもカレーとの相性が良かったです。
ごちそうさまでした。

美味しい理由は様々な工夫が成されているから。
カレーライスの目指すところは「誰でも知ってる」「ホッとする」「誰でも食べられる」カレー。
カレーが辛くない理由は、この考えからきているのだと思いました。
子どもや辛いものが苦手な方でも食べられて、辛いもの好きの方も別にスパイスをかけることで楽しめる、そういったカレーです。
ご飯のお供にもなるような付け合わせに、油が見えないカリッとした唐揚げ。
目標のカレーライスを目指して現在も試行錯誤されているそうです。

近所の人に寄り添うお店を目指して

次にお店ができるまでのお話。
チカちゃんは東京生まれで、高校卒業と同時にバンド活動をしている経歴の持ち主。
ちーちゃんは奈良県出身で、芸術系の大学を卒業し、東京の飲食店バイトを転々としていました。
2人が出会うのは東京の居酒屋です。
一緒に働いていたそう。

近所の人に寄り添うお店を目指して

ちーちゃんはチカちゃんのバンド仕事を手伝うようになります。
その後バンド活動は順調に進む・・・と思いきやコロナ禍の影響でバンド自体がなくなってしまいました。
そして、ちーちゃんの出身である奈良へ拠点を移し、2人は結婚・出産。
ちーちゃんのご両親の夢が古民家カフェを開くことだそうで、この夢を叶えるために動き始めます。

ここまで聞いて1つの疑問が湧きました。
なぜスパイスカレーなのか?
それは、ちーちゃんがカレー好きで自分でスパイスカレーを作っていたから。
バンドの出店でカレーを提供していて人気だったとか。
現在も店の味はちーちゃんによって作られています。

近所の人に寄り添うお店を目指して

店をオープンするにあたっては、とても苦労されたそう。
飲食店のバイト経験は豊富なものの、経営ノウハウについては知らないことだらけ。
一番苦労したことは「しないといけないことを知らない」ことで、やっていくうちに知っていったそうです。

最後にお店の将来像について。
近所の人に寄り添うお店を目指しており、将来的にはギター教室や絵画教室を開きたいそうです。
2人の経験をお店に昇華することで、より魅力的なお店になると思いました。
(お店の壁にあるアートは、ちーちゃんが描いたもの!可愛くて惹き込まれました。)

近所の人に寄り添うお店を目指して

現在は、それらを実現するために地盤を固めている状態。
お店を広めるためにマルシェに出店したり、近隣に学校があることからワンコインの学生ランチを提供したり、テイクアウトだけでなくデリバリーサービスも実施したりと、たくさん取り組まれています。
地域の方々が集まって、このお店を中心に小さなコミュニティができていくと想像すると、とてもワクワクしてきます。

奈良の新たな魅力を発見できて、楽しく授業を受けることができました。
近々、麹からあげカレーを食べに訪ねたいと思います。
ありがとうございました。