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●レポーター:奈良市在住 上野屋uenaya さん
桜の花開く日が待ち遠しい、弥生の下旬。
「ラーメンを愛し続ける男の物語 ~『梅光軒 奈良店』のルーツに迫る~」
とのテーマに心惹かれ、
近鉄・奈良線の新大宮駅から徒歩10分ほどで奈良市役所からほど近い、
今回の教室である「梅光軒 奈良店」さんへ。
雨露を払って傘をたたみ、
受付を済ませた後、
窓側に配置されたテーブル席に。
今や日本食の代表格のひとつとして
その地位を確立し、
日本のみならず世界中で愛されている「ラーメン」。
そんな現在から
遡ること昭和44年(1969年)。
ラーメンを庶民の食事として
松竹梅の「梅」に見立て、
「梅に光を当てる」との思いを
その名に込めて暖簾を掲げたという、
旭川ラーメンの老舗「梅光軒」。
今は昔、
学び舎を共にした先輩に連れられ
初めてこちらを訪れたことなどをはじめ、
よしなしごとに思いを巡らせていると、
徐々に人も揃い開講へ。
ご店主の柳さんの
力強くも軽妙な語り口で紡がれるのは、
熱き志を胸に訪れた旭川の「梅光軒」での先代社長との出会い、
北海道や名古屋での修業の日々、
平成11年(1999年)に暖簾分けを受けての奈良での創業、
そして現在に至るまでの人生譚。
先代社長の「飲食は人柄」との言葉を
まさに体現したかのような柳さんの生き様に、
時に笑い、
時に感嘆し、
受講者各々の歩んできた人生に照らし、
皆それぞれに共感したり、
学びとしたりしたことでしょう。
さて、気づけば時間も迫り、
ラーメンのお時間に。
今回いただいたのは、
「みそチャーシュー」(1,050円)。
ほどなく到着せし、
どっしりとしたラーメン鉢。
中に満つる淡く輝く暖色は、
やわらかに湯気の立ち上る味噌の海。
具材は、
肉厚のももチャーシューに、
極太のメンマが添えられ、
その上にはネギがあり、
その下にはモヤシあり。
麺は自家製で、
スープをしっかりと絡め取る
低加水の中細縮れ麺。
身も心も温まる味噌スープは、
穏やかながらも少し辛味のきいた味わい。
麺は低加水麺であること、
スープは豚骨ベースに煮干しなどの海産物を加えていること、
といった条件を満たしているものが
旭川ラーメンであるとのこと。
チャーシューやメンマも
食べ応えがあって申し分なし。
ご店主のお話に耳を傾けつつ、
その職人技の粋を堪能する贅沢。
頭もお腹も
満腹で満足!
ごちそうさまでした!
ありがとうございました!!