奈良ひとまち大学

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見て聞いて触って感じる春日山原始林

●レポーター:奈良市在住 すりーぷ さん

春日山原始林や若草山に行ってみたいけれど、登山経験もなく、森の中を歩くのは不安・・・。
今回の授業があることを知り、この機会に!という思いで参加しました。
今回の授業は「歩いて知ろう、奈良の自然の現在 ~春日山原始林を抜けて若草山へ~」です。

内容は、春日山原始林・若草山を歩きながら、先生であるスギヤマさんから歴史や植物、生き物などの説明をお聞きし、実際に見て聞いて触りながら感じるというものでした。

見て聞いて触って感じる春日山原始林

歩いていく中で石仏や木、生き物など、様々なものに出会いました。
一部を紹介すると・・・

見て聞いて触って感じる春日山原始林

・きのこ(しいたけ?)
少し前に降った雨の影響で落ちていた木に生えていました。
私は木に生えているきのこを見たことがなかったのでインパクトがありました。

見て聞いて触って感じる春日山原始林

・ギンリョウソウ
光合成をしない植物。
他の参加者が「初めて見た!」と嬉しそうにされていたのが印象的でした。

見て聞いて触って感じる春日山原始林

・モミの木とナギの木
実際に木に触り、両者の違いを肌で実感しました。
ナギの木の方が硬く、冷たかったです。
その他の木についても、成長スピード・生え方・寿命などが木によって異なり、個性があることを知りました。
また同じ種類の木でも生えている場所や環境によって形が大きく異なることも学びました。

見て聞いて触って感じる春日山原始林

印象に残った話は、森の植生と春日山原始林ならではの課題についてです。
解説の中で、植生の遷移に関する内容がありました。
裸地の状態から森林になるまでの過程の話と、大きな木が枯れた後の周辺の植物の動きの話です。
大きな木が枯れると、その木によって遮られていた光が差し込んで周辺の小さな木に当たり、それらの木が成長することで生態系のバランスが保たれています。
しかし春日山原始林では、周りの木々があまり成長していないそうです。
原因の1つとして、動物が植物を食べてしまうことが挙げられます。

見て聞いて触って感じる春日山原始林

話を聞く中で、私は高校時代に生物基礎の授業で習ったことを思い出して、植物の移り変わりを実際に見て感じられて良かったです。
加えて、春日山原始林ならではの課題についても知り、鹿が生息する地であるという、他の地域にはない要因が絡んで起こっていることを学びました。

春日山原始林の魅力や課題を知ることができ、大変貴重な機会となりました。
ありがとうございました。