今回の授業は、「生まれ育った奈良について ~喫茶と文化人と高畑町と~」。
奈良で生まれ育ち、かつて「可否茶座アカダマ」という喫茶店を営んでおられた大槻旭彦さんが先生です。
私はこの春、奈良に引っ越してきました。
元々喫茶店が大好きなので、どこかへ行く際には周辺にどんな喫茶店があるのか調べます。
アカダマもそうやって知ったお店のひとつで、営業している間に訪れてみたかったなと思っていた矢先、今回の授業の募集を見かけました。
大槻さんはマスターとしての顔だけでなく、奈良の歴史についても研究されています。
「愛する奈良についてとことん語ります」と募集文に書かれており、奈良のいいところを住民の方目線で知りたいと応募を決めました。
待ちに待った当日、会場はアカダマの場所を受け継がれた「ことのまあかり」さん。
アカダマ時代にアルバイトをされていた方々もお手伝いに駆けつけてくださり、温かい空気が流れていました。
贅沢なことに、大槻さんが淹れてくださった珈琲と古代スイーツを片手に、お話を伺いました。
大槻さんのお父様がアカダマを開店されるまでの経緯から始まり、大槻さんの人生を振り返っていただきました。
珈琲が一部の人しか飲めなかった時代のことや、その後広く一般の人に飲まれるようになったこと、どの時代にどんな喫茶店が出てきたかなど、時代背景と併せてお話しいただいたので、その時代を生きていない私もイメージを描きながら聞くことができました。
どんな風に考えて、何を選んできたのか。
その道筋を伺うことができる貴重な機会でした。
若い人たちに向けて、「決断したら後悔せずにとにかくやってみること。やり方次第で変わってくる」といった趣旨のメッセージをいただき、心に残っています。
60代になって大学で再度学ばれた大槻さん。
いくつになってもやりたいことをやったらいいのだと、背中を押して貰った気がしました。
高畑の伝承についても大変興味深かったです。
知らない塚の名前など色々と出てきて、大槻さんが執筆された『奈良高畑町界隈 ―その歴史と伝承―』を読んでから改めて散策するのが楽しみになりました。
奈良は歴史の深い町ですが、他の場所でも昔どんなところだったのかを知ることはとても面白いと思います。
生まれ育った場所についても意外と昔のことは知らなかったりするので、調べて何人かで話しても面白そうだなぁと思いました。
最後に、会場のことのまあかりさんも本当に素敵なところでした。
アカダマ時代の内装の良さを残しつつ、今の時代の奈良雑貨も置かれていたりと、新旧の良さが合わさっている印象です。
奈良が好きな方や、奈良を知りたい方が集まる場所があるというのは嬉しいことですね。
私も是非また訪れたいと思います。
この授業のために動いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回の授業のテーマは「生まれ育った奈良について~喫茶と文化人と高畑町と~」です。
講師である大槻旭彦さんは、かつてレジェンド的な喫茶店「可否喫茶アカダマ」のマスターをされていました。
マスターとしての顔だけでなく、郷土史家としての顔を持ち、奈良の歴史を探求されている大槻さん。
そのような大槻さんからお話を伺って、私がまだ知らない奈良の魅力をもっと知りたいと思い、今回参加させていただきました。
講義では、アカダマの歴史や、コーヒーの歴史、アカダマを引退されたのちの大槻さんの人生についても伺いました。
そのなかでも、私が特に印象に残っているのは、大学で学び、卒業した後に、奈良の高畑町についての本を出版されたことです。初めは周りの人に配るために作られた本ですが、多くの方に喜ばれ、奈良新聞文化賞を受賞されました。「高畑の伝承をこのまま埋もれさせるわけにはいかない」との思いが本の出版を駆り立てたと伺い、大槻さんの決断力と行動力を実感いたしました。
そのような人生を歩まれてきた大槻さんから、若い人たちのメッセージとして「人生においての決断はやってみないと分からない。その後どうなるかは自分の歩み次第で、立ち止まらずに進めば後悔はない」という趣旨のメッセージをいただき、とても心に響きました。
何事もやる前にあきらめてしまわず、行動に移して前向きに進んでいこうと思います。
大槻さん、そしてこの講義のために動いてくださった皆様方ありがとうございました。
今回、初めて奈良ひとまち大学の授業を受講しました。
授業があった5月28日は、爽やかな気候で、森林浴をするにはちょうどよい日でした。
講師は、「なら・ツバメらぼ」の方々で、主に平城宮跡のツバメの移動ルートの調査に取り組んでおられるそうです。
まず初めに、簡単な予定や、春日山原始林でこの時期に見られる鳥の紹介がありました。
毎週のように春日山原始林に入られるなら・ツバメらぼの方でも、さえずり声は聞こえても、鳥の姿を見ることはかなり難しいとのこと。
説明の後、山に入っていきました。
歩きながら、鳥のさえずりが聞こえたら立ち止まり、解説いただくという形で授業が進みました。
オオルリ
キビタキ
アオゲラ
ヤマガラ
エナガ
イカル
このあたりの鳥のさえずりや、運良く姿を見れたものもありました。
春から初夏のさえずりは求愛のさえずりのため、他の時期には聞くことのできない貴重なものだと教えていただきました。
たまに聞くさえずり声の正体が分かると、もっと知りたいと思いましたし、さえずり声を聞いて「これは○○の声やね」と仰るなら・ツバメらぼの方々がとてもかっこよく見えました。
野鳥の知識は皆無に等しい状態でしたが、とても楽しめました。
また、博学な、なら・ツバメらぼの方々は、鳥だけでなく、植物や昆虫、春日山原始林の自然環境のことも色々教えてくださり、大変充実した授業となりました。
日曜日の午前中から大変よい時間を過ごさせていただいた、なら・ツバメらぼの方々及び奈良ひとまち大学のスタッフの方々に感謝申し上げて、レポートを終わりたいと思います。
また、奈良ひとまち大学の他の授業や、なら・ツバメらぼの活動等にも参加してみたいです。