2月24日の日曜日に、ならまち工房2階にあるカフェ「のこのこ」で開催された、ほんまわかさんの授業に参加しました。
ほんまわかさんは、ならまち工房Ⅱにある絵本と雑貨のお店「KURONEKO BOOKS」の店主さんでもあり、そして、絵本作家さんでもあります。
・・・というわけで、そんな雑貨屋さん兼絵本作家さんのお話を聞く会です。

ワタシは以前からほんまわかさんとは仲良くさせてもらっています。話し方がとても好きです。そして名前のようにほんわかと、とても温かい人です。
彼女の描く鳥や猫などの動物たちがユーモアたっぷりで、読んでいると声が聞こえてきそうです。・・・っていうか聞こえてますが(笑)
ワタシは彼女の描くキャラクターたちがとっても好きです。そして絵本の色づかいが大好きです。

普段の会話のなかからも、絵本を出版する大変さは伝わっていました。
でももっと客観的にいろんな話を聞いてみたくなり、今回参加することにしました。
(この授業限定の、のこのこさんのクッキーも食べたかったし・・・)
初ひとまち大学です。
到着すると、工房の前にひとまちさんの“のぼり”が立っていました。ワクワク・・・。
ギリギリに来たので後から知ったのですが、あのカメラとかはNHKの取材だったんですね。
(夕方のは観れなかったし・・・朝の放送観たら流れなかったし・・・)

ほんまわかさんの授業に、たくさんの人が来ていました。
やっぱり100%女子でした。
まずは、今日受講に来たワタシたちの自己紹介から・・・
(・・・って!初ひとまちさんだったから知らなかった・・・自己紹介があるなんてぇ~(@□@;) )
自己紹介を聴いていると、やっぱり「絵本のことが聴きたくて」という方が多かったです。なかには絵本塾に通っている人も。
すごいなぁ~。厳しい世界だけど頑張ってほしいなぁ~。
さてさて。自己紹介も無事に終わり、ほんまわかさんのお話が始まりました。
この日のためにかわいいイラストいっぱいのしおりも用意してくれました。ぐふふふ・・・。

「絵本作家ってどんな人?」
・・・資格が要るわけじゃないし、「ワタシは絵本作家です」って誰だって言えるって。
ふむふむ。確かに。前にも誰かそんなこと言ってたな。デザイナーもイラストレーターも同じだ。
確かに、形にこだわらなければ自分で冊子みたいな絵本だって作れるもんね。
「じゃあ、プロとアマは何がちがうの?」
それは、覚悟なんだって。・・・ん~~~。この言葉はぐさっと心にささったなぁ・・・「覚悟」。今のワタシに無いものだ。だからワタシはダメなんだね。
プロとしてきちんとした形の絵本を自分で作るとなると、かなりのお金がかかるらしい。だからやっぱり出版社に持ち込んで出版してもらうように頑張るそう。
・・・でも本屋さんに行ってもいーっぱい絵本はあるし、しかも売れてる絵本ってだいたい決まってるという厳しい世界。持ち込んでもほぼ無理なんだって。
あっ、それと、やっぱり出版社って東京がほとんどなんだそう。だから絵本作家さんは東京近辺で活動される人がほとんどなんだって。
だからこそ逆にこっちでがんばろうって思ったそうです。くやしいし・・・って彼女らしいね。

で、持ち込んでもダメならどうしたらいいのか。それは絵本塾に行くか、何か賞をとるかなんだって。
絵本塾も当たり外れがあるみたい。賞をとればその特典で本が作れたり、出版社に紹介してもらったりできるんだって。
とはいっても、賞なんてなかなかとれるもんじゃないやろうけど、でも何でも挑戦することは大事だね。同じだね。
それから、「ワタシの大好きな絵本です。」って見せてくれた絵本を見て、ビックリしたのと同時にそうなんだぁ~って、知れたことがあった。うれしかった。
絵本の色づかいがとっても似ていた。
彼女の色はここから生まれたんだなぁ~って。

今までに出された絵本3冊のご紹介。どんな想いで描いたのかなどを教えてくれた。
なかでも『白いからす』は、読んだ時にどうしてこれを描いたんだろうってずっと思っていたから、その話が聴けてよかった。
今回紹介されなかったけど『トリどり四コマまんが』という、これは印刷屋さんで印刷されたちいさな四コマまんがなんだけど、すごくスキです。
こんど実写版も制作されるそうで楽しみです。
最後に、新しく出版した絵本『かめまんねん』を読み聞かせしてくれた。
みんな、クスクスって感じになった。
いいなぁ~。このキャラクターたちも楽しい。喋ってみたい。色味もやっぱりいい。

いろいろ大変だけど、やっぱりやりたいことがんばるのってかっこいいなぁって思いました。
ワタシはまだまだだけど、でもこうして話を聴けてよかった。
受講してよかったです。
のこのこさんのクッキーもおいしいかった。食べると心があったまる。だから大すきです。

2月24日、和洋御菓子司とらやにて
「和菓子は芸術作品である!」に参加。

楽しい。授業が始まる前から楽しかった。
普段、入ることのない厨房。
少し暗いそこは、ずっと変わらないにおいが
あるように思えた。

初め、ご主人が慣れた手つきで、
ねりきりを次々と作り上げる。
小さく、かわいらしい。
食べるのが惜しい。とても、美味しそう。

次は、わたしたちの番。
慎重にあんをつつみ、椿の型を使い成型。
型から外すとき、机の角を使う。
カンカンと音が響く。
同じ型を使うのに、誰とも似ない。
みんな違う表情。

楽しい時間は、あっという間に過ぎ
満足のなか、解散。
余韻が残る。
いつまでも居たい時間でした。
奈良もお菓子も、好きが増しました。

ありがとうございました。
まだまだ底冷えの続く2月下旬、
初めて奈良ひとまち大学に参加しました。
「本、映画、そしてカフェ」が開かれた「町家カフェまめすず・ちちろ」は、
奈良きたまちの町家カフェ。
いつ訪れてもゆったり時間が流れている雰囲気が魅力で、
お店で案内を見て、ぜひ参加したい!と楽しみにしていました。

寒い日でしたが、温かいハーブティーも出していただいて、
気持ちも体もリラックスして過ごせました。
お菓子セットもとてもかわいくて、美味しかったです。

今回の先生、ちちろ店主の宇多さんの生まれ育った戦後の大阪。
なんでも売っている闇市、
いつも映画を観られたすぐ近所の映画館、
そしてお父さんに連れられて行ったジャンジャン横丁・・・・・・。
非常に生き生きと話してくださって、
当時の大阪が目に浮かぶようでした。
中小企業の社史の編集のお仕事。
社を興す並大抵でない苦労や、難しい人間関係など、
社史になる時には書かれないことでも聞くということ。
会社という組織にあるドラマの魅力とともに、
社史を編集するとはその組織と人間を知ることだという魅力が伝わってきました。

主演された映画「殯の森」。
初めてカメラを向けられた時の怖さ、
出演者もスタッフもまさに命懸けで撮っていること、
そうして撮ったものでもほとんどがカットされて、
映画として完成するということ。
映画ができあがるまでに費やされるエネルギーに、
圧倒されました。

本(社史)も映画も、完成された作品の背後には、
残されなかった多くの部分があるということが印象的でした。

最後に、奈良の魅力。
奈良には闇がある。
それは、考える時間があるということ。
奈良に「ある」ものとして、ストンと腑に落ちました。

あっという間に時間が過ぎ、
もっと聴きたかったですが、終わりの時間に。
最後に参加者一人ひとりが感想を話したので、
お互いに感じたこと、今日の話から受け取ったことを共有できて良かったです。

ありがとうございました。