平城遷都1300年祭の平城宮跡会場でのイベントが終盤を迎え、また正倉院展が開催された最初の休日も重なり、集合場所であった東大寺南大門付近も多くの観光客で賑わっていました。

その南大門も皮切りに、“ミス奈良”北川さんの案内によるミニツアーが始まりました。そこでいきなりというか、当然の成り行きで、「ミス奈良!」と、あちらこちらから観光客の声が聞こえます。
その声のなか、次は北川さんお薦めの写真スポットである鏡池越しに見る大仏殿。
本当に素敵な奈良の姿だと参加者の写真撮影タイムとなりました。

その後、北川さんが大のお気に入りという、お水取りで有名な二月堂を参拝しました。
ここでのんびりと奈良の風景を見ると心が癒されると、よく来られるそうです。

そう、のんびりと時間を忘れて風景を楽しめるのも“奈良”の良さ。それを再確認できる場所でした。
二月堂を背に、三月堂(法華堂)、手向八幡宮の横を通り抜け、春日野園地のシルクロード交流館内にあるクイーン・アリス・シルクロードでティータイムとなりました。

飲み物をいただきながら、北川さんが、奈良に対する想いや、ミス奈良のみなさんで奈良に関する本を出版したいなど今後の抱負も語ってくださいました。本の出版を期待しています。
また、各参加者が自己紹介し、それぞれ奈良に対する熱い想いを積極的に語り合うなど、非常になごやかな、かつ有意義な意見交換の場(時間)となりました。このなごやかな雰囲気を作り出したものは、やはり北川さんの笑顔によるものでしょう。

奈良を代表する“おもてなしの笑顔”に癒されて、参加者一人ひとりも笑顔になっていました。みんな笑顔のうちに、このミニツアーを終えることができました。
北川さんをはじめ、この日出会ったみなさんに感謝。
「モテ鹿」のタイトルがおもしろかったので参加してみたのですが、内容はそれだけに納まらず、興味深いことばかりでした。
フィールドワークになっていて、鹿苑を出て、鹿モチーフの灯篭や鬼瓦のデザインが鹿になっているものなどを教えてもらい、奈良公園を歩きます。

途中、モテ鹿の話をしてくれます。
この季節は発情期で牡鹿たちは自分のおしっこを泥に混ぜて首の毛に塗りたくり、雌たちにアピールするんだとか。
これが彼らのオシャレで、モテるために頑張った姿だそうです。

牡鹿たち、心なしか胸を張ってポーズをキメている様にも見えます。
この時期の牡鹿は臭いけど、そう思っては頑張ってオシャレしてる鹿に申し訳ない気持ちがしました。
発情期の牡鹿は気が荒く、可愛い雌鹿をかまっていると人間にも攻撃してくるので注意が必要だそうです。
飛火野に出て、鹿の食事の話を聞きました。
鹿の主食は草とドングリ、2m以下の高さにある木の葉や芽なのだそうです。
だから地面の草は芝刈りをした様に短くなり、鹿が届く高さの木の葉は食べられているので見晴らしが良くなっている、それによって完成された景観であることを実際に見ながら学べるのは、フィールドワークの醍醐味だなと思いました。
鹿せんべいは彼らにとっては「おやつ」なんだそうです。
米ぬかと、つなぎに少しだけ小麦などを使っています。
鹿せんべいの収益は鹿たちの暮らしに還元されているので、自分もたまには協力しなくてはと思いました。
東大寺前は鹿せんべい激戦区だそうで、この辺りの鹿は積極的過ぎるぐらいにせんべいをねだってきます。
飛火野の方にいる鹿は「くれるんですか?ありがとう」という風に少し控えめなんだそうです。
最後に鹿苑に戻って、鹿苑の役割を教えてもらいました。

ひとつは、病気や怪我をした鹿を治療する病院的な役割。
もうひとつは、攻撃的な鹿・脱走する鹿・畑の野菜を食べてしまう鹿などを隔離しておく刑務所的な役割。

鹿苑のお世話にならないで過ごすことが鹿にとって幸せなのかもしれません。
ここで見せてもらったのが8歳の鹿のお腹から出てきた3kgのゴミ。

このゴミは人間が出したものでした。
鹿にはゴミを消化することも排泄することもできないので、どんどん溜まって死んでしまったそうです。
胸が痛いです。
人と野生の鹿が共存していくためには、人間側の意識が重要であることを最後に教えてもらいました。
奈良に住んでまだ半年程ですが、奈良のことを知りたくて授業に参加させていただきました。
1時間半のフィールドワークで学んだことはとても多く大切なことでした。
今度は、関東から遊びに来てくれる友人たちにも、ここで学んだ話をしてみるつもりです。
流行のパワースポットに惹かれて参加しました。
多くの本が出版されているパワースポットって、どんな感じなんだろう?
とにかく興味津々。
前半は春日大社の方が、春日大社のこと・パワースポットのことについてお話をしてくださいました。

春日大社は、御蓋山に神様をお迎えされたとのこと。春日山の峰々には、古来から霊験あらたかな神々さまがいらっしゃるとのことでした(知らなかった)。そのため昔から伐採等の禁止をはじめ大切にされてきた場所で、現在でも禁足地として守られているとのことです(ということは、それだけパワーが集まっているってことかな?)。
神様に会いに行くことで、自分の心が落ちついたり、元気になれたり、何かエネルギーを受けることができるところが、パワースポットなんだと思いました。
確かにそんなところありますよね。大きく頷いてしまいました。
後半は、お待ちかね春日大社のパワースポット探訪です。
まずはお清めをして・・・

水谷神社をはじめ春日大社のパワースポットと言われているところを回りました。
今までは、それぞれお社の前で二拝二拍手一拝をしていただけでしたが、説明を聞くことで、お社の中の神様だけでなく周りの環境も一体となってパワーをもっていること・神様であることがわかりました。
また、普段は入れないところにも案内してくださいました。

そして自分にとっては、大きな樹の力(それだけ長い歳月を経ている)って以前からすごいと思っていたので、春日の森で大きな樹に囲まれていると、いいなぁ・・・と感じました。

授業時間を延長して若宮十五社めぐりもさせていただき、多くの神様に出会えることができました。
なんだか気持ちが良くなりました。そう、清々しい、晴ればれ、元気になった感じです。たくさんのパワーを感じることができたのでしょうね。

今度、友達を案内してみます。
今日はありがとうございました。