奈良ひとまち大学

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奈良は魅力にあふれています!
奈良は魅力にあふれています!

●レポーター:奈良市在住 るる さん

Twitterで目にした #おうちで奈良旅 のタグに興味があり、奈良ひとまち大学に今回初めて参加させていただきました。
教室は宮跡庭園です。
復原された池を中心とした庭園と奈良時代の様式で作られた建物、この日はその建物の中での授業でした。

奈良は魅力にあふれています

前半は、講師である生駒あさみさんのお仕事にまつわるお話しを伺いました。
多岐にわたるジャンルのお仕事のいずれも、根っこは「奈良が好き」という想いで繋がっていることがよく分かる、とても興味深いお話でした。

奈良は魅力にあふれています

中でも、奈良旅手帖はご自分が欲しかったものを形にした、それを製品にするためにDTPの学校で学んだというエピソードは、想いを形にして人に伝えていらっしゃる生駒さんの原点と感じました。

奈良は魅力にあふれています

そして後半は「奈良のおすすめ」を参加者の皆さんで出し合っていくワークショップです。
おすすめのスポット・カフェ・食事処・宿・・・奈良を愛する皆さんのお話はとても楽しく、せっせとメモを取りました。
特に天川村のお話は、私自身、行ったことがないので興味津々!
今回知った場所に少しずつ出かけてみたいと思います。

奈良は魅力にあふれています

最後の質疑応答の中で、ある方の「地元の人で『奈良には何もない』と言う人もいる」とのお話に、生駒さんが「奈良にはなんでもあります(^_^)」と答えておられたことがとても印象的でした。
私は県外出身ですが、奈良を知ろうと考えたら何年、いや何十年かかるか分からないと感じるほど、ここは魅力にあふれた場所だと思います。
その魅力をより多くの人に知ってもらい、どんどん奈良を好きになって欲しい!という思いを強くした、たいへん楽しい授業でした。
参加させていただきまして、ありがとうございました。

名建築・名講師
名建築・名講師

●レポーター:奈良市在住 陽子 さん

就職を機に奈良へ来て、早幾年。
講師の鉄田先生は、銀行員として働く傍ら、魅力的な奈良情報を発信されている稀有な方であると10年以上前に奈良関係の情報誌で紹介されているのを読んで以来、最近ではよくお名前をお見掛けするようになりました。
過去の本授業のことを何かで拝見し、機会があればぜひ参加したいと思っていました。

名建築・名講師_1

授業では鉄田先生より説明を受けながら、普段は非公開のエリアも見学させていただき、1階の業務フロアを見下ろせる場所にある通路や、お稲荷さまが祀られている屋上等、興味深く見学しました。
そういった滅多に立ち入ることが出来ない場所に入ることが出来たことはもちろん、私の勤め先は戦後混乱期の設立当初には南都銀行内(橋本町16番地)にあったらしく、昔この建物のどこかで先輩が働いていたのかと思うと個人的な所縁という意味でも感慨深い体験でした。

名建築・名講師_2

柱の羊の彫刻が何故羊なのかということについては、東洋では羊は吉祥に通じる縁起物であるとか、財産という考え方をする地域が多いと聞いたことがあり、特に不思議には思っていませんでした。
建物自体は西洋建築であるけれども、彫刻の意匠には東洋的な思想を取り入れているのかと。
正確な由来は不明とのことでしたが、西洋においては羊が多産であることから富・繁栄を象徴する存在であると考えられているということは、今回お話を伺うまで知りませんでした。
その考えの方が由来として自然だと思いました。

名建築・名講師_3

私の出身地にも南都銀行本店の設計者である長野宇平治やその師である辰野金吾、辰野と同じくジョサイア・コンドルに学んだ設計者等が設計・関与した建築物がありましたが、その内のいくつかは老朽化で取り壊されたり、震災で倒壊したりと無くなってしまいました。
そして、その跡地には高層ビルが建てられるなどし、かつての景観が失われています。
南都銀行本店の建物は、旧館がごく自然な見た目のままに耐震工事を施されていますし、三条通り側からの外観は竣工時とほぼ変わらない姿を残しているとのこと。
これからも貴重な文化財として美しい姿のまま保存されていくことを願います。

名建築・名講師_4

鉄田先生の講義も見学も大変楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
奈良のいろいろなことにお詳しい先生は、元々は奈良県外ご出身とのこと。
私ももう少し奈良通になりたいと思います。

時節柄開講に当たっては通常より何かと御苦労も多かったことと思いますが、おかげさまでとても貴重な経験をすることが出来ました。
ありがとうございました。

建物に歴史あり、奈良の近代建築探訪
建物に歴史あり、奈良の近代建築探訪

●レポーター:奈良市在住 ちひろ さん

「近代建築シリーズ、南都銀行」に参加しました。
奈良県の銀行と言えば?
真っ先に挙がるでしょう、南都銀行。
私個人も職場もお世話になっています。
東向商店街を進むと一際存在感を放つ洋風建築で、いかにも歴史を感じる佇まい。
内部を見学できると聞いて楽しみにしていました。
そして、期待以上の素晴らしい建物で貴重な体験をさせて頂き、充実した時間を過ごすことが出来ました。

建物に歴史あり、奈良の近代建築探訪

先生は南都銀行のシニアスタッフ鉄田さん。
長年銀行に勤務されており、時折ユーモアを織り交ぜながら解説してくださいました。
今回で3回目の授業とのことですが、毎回100人以上の申し込みがあるとか!
実は私も過去落選しており今回ようやく参加出来ました。

建物に歴史あり、奈良の近代建築探訪

最初に座学で銀行の歴史や建築について解説頂き、次に行内見学という流れでした。

南都銀行は86年前に県下の4行が合併して誕生したそうで、長い歴史にまずびっくり。
「南都」の名は「南都北嶺」が由来だそうです。
意味は興福寺を中心とした奈良のお寺と比叡山延暦寺。
確か9世紀に誕生した言葉で奈良の歴史を感じる名称です。

本店は大正15年竣工。
登録有形文化財に指定されています。
「正面に4本のイオニア式の列柱を並べ細部に装飾を施す外観は、古典様式を簡潔にまとめた好例」(文化遺産オンライン)
昭和28年に背後に増築したそうです。
当時は六十八銀行(本店は大和郡山)の奈良支店として建てられたそうですが、当時このような洋風建築を見た人々はどんなに驚いただろう?と想像せずにいられません。
奈良博はもうあったはずですが、それでもギリシャ風の重厚な立柱とレンガの外装、古都に建つには相当なインパクトだったのではないでしょうか。

建物に歴史あり、奈良の近代建築探訪

建築家は長野宇平次氏。
奈良ホテルの設計者でもある辰野金吾氏のお弟子さんで、旧奈良県庁舎も設計されたそうです。
名高い建築家の起用に銀行さんの並々ならぬ意気込みを感じます。

さて建築で一等目を引くのは柱に施された羊と花つなの装飾です。
彫刻家は水谷鉄也氏。
一刀彫の名匠森社園の最後のお弟子さんだったそうです。
水谷氏と長野氏が共にこの建築を手掛けることになった経緯は偶然の出会いからで、人生とはどこにチャンスがあるか分からないものだなと興味深かったです。

彫刻には以前から疑問がありました。
なぜ「羊」なのか?奈良なら鹿じゃないの?なんて。
理由は不明だそうですが、鉄田さん曰く、ヨーロッパで羊は多産であり「富と繁栄の象徴」だから、その引用ではないかということでした。
お話を伺ってから実際に眺めてみると、改めて羊の凛々しくも気品を感じる表情や豪華な装飾が建物自体に荘厳さを纏わせる役割を存分に発揮していると感じました。
顧客として来訪するのも誇らしくなるような場所だったのではないでしょうか。

建物に歴史あり、奈良の近代建築探訪

次の行内見学、ハイライトは2つありました。
まず1階フロアが見渡せる通路を通らせてもらったことです。
銀行窓口で待ちながら気になっていた部分に2階から入らせて頂きました。
足元を見下ろすと広大な空間で実務現場がまるっと見えて、思わず感嘆の声を上げてしまいました。
お客様の金銭を扱う非常に大事な場所だと考えるとこちらもピリッと背筋が伸びる思いでした。

2つ目は屋上からの眺望です。
屋上に登れるとは予想外で嬉しい驚きでした。
7階建てで周囲に遮るものがほぼありません。
好天に恵まれ眼下に素晴らしい風景を見ることが出来ました。
夕焼けに染まる興福寺・東大寺・若草山、西側には生駒山、南側にも広がる奈良盆地、高層ビルが無いからこそ遠くまで見渡せる私の大好きな奈良の風景です。
職場にこんな場所があるなんて贅沢。
行員さんが羨ましくなります。

建物に歴史あり、奈良の近代建築探訪

行内見学では他にも耐震工事のために窓を固めていること、長野氏特有の階段設計、昔の入口は今とは異なる場所だったことなどを伺い、建築物にも歴史があり、現代でも職場として活用されているのは保存と継承の努力の賜物で素晴らしいなと感じました。
これからも街のランドマークとして、奈良の街や人とともに歴史を歩んで頂ければと思います。
貴重な機会をありがとうございました。

世界に誇る奈良のバー“LAMP BAR”
世界に誇る奈良のバー“LAMP BAR”

●レポーター:奈良市在住 にしむ さん

お酒が好きなので、お酒の授業は毎回チェックをさせて頂いています。
西大寺に住んでいますが、職場が大阪市内の為、奈良市内で飲む機会があまりありませんでした。
この度、本授業を知り、「自分でカクテルを作って飲める&奈良でお酒を飲む良い機会になれば」と申し込みをさせて頂きました。
そして、私のこの気楽な考えは見事に良い意味で裏切られることになりました(笑)。

先生は、金子道人さん。
世界No.1バーテンダーの称号を決める「ワールドクラス2015」で優勝された方です。
「ワールドクラス2015」とは、ウイスキーのジョニー・ウォーカーやビールのギネスを手掛けるディアジオ社が主催する世界大会です。
予選は世界から2万人が参加し、54カ国から代表が集まります。

世界に誇る奈良のバー

最初の1時間は金子さんの経歴のお話でした。
1杯のカクテルに感動され、「感動するカクテルを作りたい」と和歌山と奈良のバーで修業され、“LAMP BAR”をオープンされました。
2015年に現住所に移転されています。
同年に「ワールドクラス2015」で優勝されました。

世界に誇る奈良のバー

金子さんのお話はとても面白くて、すぐに引き込まれてしまいました。
所々笑いも入れてくださり、優勝までの経緯やその時の思いや感じたことなどをお話しくださいましたが、私が想像つかないような努力をされたのだろうと言葉の節々で感じました。

バーに入店すると、陶器の石畳の廊下があります。
そこには「LAMP BAR」と書いてあります。
この石畳には人が通ると擦り切れていく「酔っぱらいの道」が表現されており、陶芸家でいらっしゃる先生のお父様が作製されたそうです。

世界に誇る奈良のバー

店内は、ヨーロッパのバーのような本格的な雰囲気です。
(見当違いかもしれませんが、ハリーポッターの世界観のように感じました。)
正直、奈良にこんな本格的なバーがあるとは知りませんでしたので、入店からすでに驚きでした。

世界に誇る奈良のバー

店内は3部屋あり、カクテルの歴史を表現されており、カクテルに使用する蒸留酒のポットスチルが多数置いてありました。
とてもアンティークな雰囲気で素敵です。

店内は細かいところまで金子氏のデザインと思いが込められています。
また金子氏のご家族をはじめ、周囲の方々の思いも感じられ、とても本格的でかっこいいのですが、人の温かみが感じられるバーだと思いました。

世界に誇る奈良のバー

カクテルは“ジンフィズ”を作りました。
きれいにテーブルに材料が並べられており、うっとりしました。
氷のきれいなこと!
正方四角形の氷です。
とてもきれいな氷です。

世界に誇る奈良のバー

作り方は、ジンとレモン汁とシロップをシェイカーに入れ、味見をし、氷を入れてシャイカーを胸手前に持ち、シェイカーの下部分を上下に振るようにシェイクします。
それを氷を入れたグラスに流し込み、氷の隙間を目掛けて炭酸水を注ぎます。
炭酸水が氷に触れると炭酸が抜けてしまうそうです。
家のハイボールも、これで作れると教えてくださいました。
マドラーでグラスの底を揺らして、炭酸の泡を水面に起こし、最後に1回転させて、レモンの皮をしぼり、金子さん曰く外国人風にレモンの皮を水面に投げて出来上がりです。
(日本人はレモンの皮を静かに水面に置くみたいです。)

世界に誇る奈良のバー

とてもおいしいです。
自分で作って、雰囲気あるバーで飲めるなんて贅沢です。
体に染みわたるおいしさでした。

最後に金子さんのこれからの展望などをお話しくださいました。
飲食業界のこれからと人材育成、世界への発信など多岐にわたるお話でした。
海外からもバーでの研修を受け入れているようで、ホテル代が高いからと、それ用に部屋を1室、用意されているそうです。

「自分が海外に行くとみんなお世話をしてくれた。
店の子にも言うが、『自分が海外に行った時なにが不安なのか考えてみて』と。
そして誰もがトップになるような経験はできない。
だからこそこれをやっている。」
トップになられたからこその役割だという思いが感じられました。

世界に誇る奈良のバー

トップになられた方お話が聞けたことに、本授業に感謝です。
お話で何気なくおっしゃっていましたが、金子さんがいかに周りの方々を大切にし、それがあるから周囲の方々に大切にされて今があるということを感じさせて頂きました。
魅力的なバーテンダーさんと素敵なバーで、今後は奈良でお酒を楽しみたいと思います。

12月期の授業をアップしました!
2020年11月18日(水)
12月期の授業をアップしました!

12月の授業の参加申込の受付を開始しました。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、またみなさんの健康・安全を第一に考慮し、2020年2月から6月まで授業を取り止めてまいりましたが、7月から、基本的な感染対策を行ったうえで授業を開催することになりました。
授業への参加にあたっては、マスク着用などの感染対策をお願いすることになりますが、みなさんのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
奈良がこれからも魅力あふれる街であるために、これからも奈良ひとまち大学は、人と人とのつながりを大切し、奈良の魅力を発信していきます。

12月は、以下の3本立てでおおくりします。
ワインのあるしあわせ時間~ようこそ、ワインの世界へ~
椅子張り職人という生きかた~数十年先も愛される椅子を目指して~
開校10周年記念!リクエスト大会Vol.16 昔ながらのたい焼きを、いまも~作ってみよう、一丁たい焼き!~

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、中止する場合があります。

なお、授業への参加にあたっては、新型コロナウイルス感染症にかからない・うつさないために、以下の5点についてご協力をお願いいたします。
(1)来場前には体温を測り、37.5度以上の熱がある場合や、軽度であっても咳・咽頭痛の症状があるなど体調のすぐれない方は、参加をご遠慮ください。
(2)マスクは必ず着用してください。
(3)こまめな手洗い、手指の消毒、咳エチケットなどの予防対策をお願いします。
(4)参加者・講師・スタッフに感染があった場合、申込時の情報を元に作成した名簿を保健所に提出することがありますので、ご了承ください。
(5)授業中は、水分補給を除く飲食を行わないでください。水分補給の際には、対面や会話を避けてください。

参加申込の締切は、12月11日(金)09:00 まで。
皆様のお申込をお待ちしています~♪

授業一覧はこちら→ https://nhmu.jp/category/class

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