奈良公園で糞虫を探したい。
「奈良公園は糞虫の聖地」

そう聞いてから、ずっとやりたかった糞虫探し。
でも探し方が分からないでいたところに、この講義を受講できました。
今までやりたいと思っていながら、なかなかできなかったことを実現することができました!
時期的にはちょっと活動のピークは過ぎているそうですが、いろんな糞虫と出会うことも今日の目的。
頑張って探すしかないですね!
授業ではまず、探し方を説明いただきました。
・糞虫は糞のにおいをもとに集まってくる
・乾燥しているものより、かたまりになってるものの方がいてる
・ひっくり返して穴が開いていれば中にいる可能性が高い
なるほど、普段は避けたくなるような糞が良い条件のようです。

また、糞虫の種類も説明いただきました。
皆さんに人気のあるオオセンチコガネは、他の地域では赤や緑ですが、こちらの地域では青いのでルリセンチコガネと言われているそうです。
確かに青く輝くその姿は「奈良公園の宝石」と言われるだけのことはありますね。

説明が終わった後は、さっそく糞虫探し。
広い飛火野でピンセット片手にひたすら鹿の糞をほじくります。
さすがに最初は抵抗がありましたが次第に慣れてきて、「この糞は状態がいいな」とか「この糞はもういないだろうな」と、気付けば糞ツウ気どりになってきていました。

そしてとうとう糞虫を発見!
イメージよりとても小さく、1cm程度の大きさでした。
しかも動いているわけではなかったので、見落としそうになりました。
もしかして生きてないのかな?とも思いましたが、足をぎゅっと体に縮めていれば生きているとのことで、実際、ケースに入れてしばらくすると元気に動いたり飛んだりしていました。

見つかった糞虫の種類を先生に見ていただきましたが、
・カドマルエンマコガネ
・ナガスネエンマコガネ
の2種類だそうでした。
見分け方もお聞きしたものの、見つけても一人ではなかなか同定が難しそうです・・・。
さらに先生がルリセンチコガネを発見され、皆さんと一緒に観察しましたが、雑木林の枯れ葉の中で一点、青色に光り輝いている姿は本当に宝石のようでした。
オスとメスの見分け方も教えていただき、頭部まで同じ青色をしているのはオスということで、見つかった個体もオスでした。
もし次にルリセンチコガネを見つけたときは、オスとメスを見比べてみようと思います。

また、この時期では珍しいチビコエンマコガネを見つけられた方がいて、見させていただきましたが、こちらは2~3mmとものすごく小さく、もはやこれは目のいい若者に見つけてもらうしかなさそうです。
しかもオスには角があるようですが、とてもそこまで見ることができませんでした。
こちらは、ならまち糞虫館の標本で見させてもらおうと思います。
こうやって実際に糞虫を探すことで、今後も一人で探すことができそうなので、今回は本当に良い経験をさせてもらえました。
また、授業が終わってからは、鹿の糞が目に入るとついひっくり返したくなっていたので、糞に対する抵抗もバッチリ無くなっているようでした。
来年のゴールデンウィークは繰り返して糞虫を探し、いろんな種類を見つけてみたいです!
今回は良い機会をご提供いただきまして、本当にありがとうございました!
奈良公園に住む生き物に「糞虫」という生き物がいる事を知り、興味を持った私は、糞虫について調べる授業に参加しました。

糞虫には様々な種類がいて、それぞれ色や大きさ、形、出現する季節や時間帯が違うという事を学び、糞虫の住む世界は奥が深いと感じました。
中でも印象に残ったのは、瑠璃色のオオセンチコガネ(ルリセンチコガネ)。
私自身はオオセンチコガネを見つける事が出来ませんでしたが、他の受講生の方々が見つけたオオセンチコガネを見せて頂き、その美しい瑠璃色にウットリしました。

鹿などの糞を食べて分解する糞虫は、奈良公園を美化する影の立役者で、縁の下の力持ちだと思いました。
普段気にせず、寧ろ避けて歩く奈良公園の鹿の糞に目を向けると、そこには面白い世界が広がっていると気付きました。

また時期などを変えて探してみたいと思います。
ありがとうございました!
11月20日(日)16時からの授業「奈良でソロキャンプ、のススメ ~話題のソロキャンプブランド~」につきましては、先生のご都合により下記のとおり日程を変更させていただく運びとなりました。
変更後の日程
2022年11月27日(日)16時~18時
ご予定していただいていたところ、誠に申し訳ありません。
奈良ひとまち大学では、今後もみなさまのご期待に応えるような授業を多数開催していきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。