今回、私が『おひとり奈良の旅』の作者・もりきあや さんの授業に参加させていただこうと思ったきっかけは、もりきさんが今まで自然に生まれ育って来られた奈良のまちが、実はとても歴史や物語のある場所だった・・・ということを大人になってから知り、興味をもっていったというところに共感したからです。私も奈良で生まれ育ってきましたが、奈良に興味をもったのは大人になってからでした。
参加されていた方々は、関東の方から来られた方や、奈良に移住を決められた方、私と同じように生まれも育ちも奈良の方など様々で、どちらかといえば、他県から来られた方のほうが奈良に詳しい印象をもちました。
奈良の良さについてのグループワークがあり、そこでは、奈良は京都のように華やかになるのではなく、そのままの少し朴訥とした感じが良いという意見に、本当にそうだなと感じました。

質疑応答では、「奈良で美味しいご飯屋さんはどこですか?」との問いに、夜ご飯なら「梁山泊」、お昼ごはんなら「粟」・「らほつ」などが美味しいとのことでした。
また、「奈良のおすすめの場所はどこですか?」との問いで、「朝の奈良公園と、二月堂の夕陽を見て帰ってください」とおっしゃられていたので、今度ぜひ見に行ってみたいと思います。
他には、古道では山の辺の道や春日原始林、お寺や神社は室生寺・龍穴神社などがおすすめとのことでした。
もりきさんは歴史の勉強が苦手だったそうですが、「教科書に載っていない人も奈良で生きていて、奈良の仏像や命をもたないものでも命の影があるのを感じる・・・」とおっしゃられていたのが、とても心に残りました。

『おひとり奈良の旅』の本を出そうか迷われていたときに、「子どもに“あなたが生まれたところはこういうところなのだ”と伝えたい」、また「父親のために、限りある生命を精いっぱい生きたい」と思われたことから、この本を出すことを決められたとのことで、自分も奈良を通じて、奈良を感じながら生活していきたいと思いました。
私は、奈良に住み始めて2年目になる新米市民です。
また、生まれも育ちも横浜ということで、奈良のことを少しでも学べればと思い
今回の「奈良発、最新ビジネス案内」の授業に参加しました。
講師は、奈良を拠点にwebサイト制作や運営を行っている
「テクツ株式会社」代表取締役の櫻井大輔さんでした。

授業内容は・・・
1.テクツ株式会社の奈良(京都)での活動紹介
2.櫻井さんが起業にいたるまでの経緯
3.櫻井さんの今後の夢
4.質疑応答
でした。
櫻井さんがweb制作や運営を通して関わってきた様々な奈良(京都)のビジネスやサービスを、
自分の遍歴とともに紹介してくださいました。

ナラ咲く・Love Nara・手づくり和菓子 翁屋・やまと若草会・奈良県中小企業家同友会・茶道具 尾道 藤原茶舗・生きつづける木簡・なら喜業家サロン etc…
と、挙げるときりがないくらい沢山の紹介がありました。
そのなかで、私が気になったサービスが2つありました。
ひとつは、一坪から京都の宇治茶の茶畑を所有できる、
おぶぶ茶苑の「茶畑オーナー制度」。
もうひとつは、音楽を作曲してみんなで編集できる
コミュニティサイトの「Yourself Music」です。
「京都 おぶぶ茶苑」
http://www.obubu.com/
「Yourself Music」
理由は、webを利用したサービスとしてのおもしろさはもちろんのこと、
同じ奈良(京都)発といっても、
前者のように特定の地域に帰属している場合と
後者のように特定の地域に全く属さない場合があるのだと、
気づかされたからです。

インターネットの普及によって、これからは、
“奈良だからできる” だけでなく
“奈良でもできる”という視点からも
新たな「奈良発のビジネス」を生むチャンスがあるのだと感じました。

「テクツ株式会社」
「ナラ咲く」
「Love Nara」
http://love-nara.com/
奈良の超有名なレストラン、「粟」。
その代表取締役である三浦さんのお話が聞けると知って、奈良ひとまち大学の授業に参加しました。

話のテーマは「大和野菜」。
三浦さんが大和野菜を通して地域とどのように関わっていこうとしているかを、学ぶことができました。
また、多種多様な野菜について、畑の見学、ランチと五感をフル活用して学ぶことができました。

授業は、10時から清澄の里「粟」で行われました。
まずは、20人の学生(参加者)の間で簡単な自己紹介。各学生の参加したモチベーションを共有した後に、最初のセッションとして、三浦さんが「粟」についての話を始めます。


そもそも三浦さんが「粟」を始めようと思ったきっかけは、大和野菜を通して地域のコミュニティを作っていくことだったそうです。
三浦さんは「NPO法人 清澄の村」を設立し、伝統野菜の調査・保存活動も行っています。また、地元の五ヶ谷営農協議会と農作物の生産で連携しています。大和野菜の調査・生産・提供というサイクルを形成することで、地域の人々のつながりを創り、また雇用も創出する。「粟」で食事をしているだけでは知ることのできない、三浦さんの熱意を知ることができました。

次のセッションは、お店の周りの畑の見学。お店の周りでは、実際に「粟」の料理で利用する野菜を栽培しています。キュウリの一種であるガーキン、チェルシーのような味がするトマチロ、紫唐辛子など、とても珍しい野菜を紹介してもらいました。さらに、その場で野菜の試食までさせてもらいました。私は普段、スーパーでしか野菜を買わないため、これ以上無いという新鮮な野菜を試食する貴重な経験でした。
このセッションでは、三浦さんの豊富な野菜の知識とともに実際にその場で味を確かめてみる、本を読むだけでは得られないリアリティのある知識を得ることができました。

最後のセッションは、学生全員が楽しみにしていた「粟」でのランチです。畑で紹介してもらった野菜を含む、多種多様な野菜を使った料理をいただきました。

使っている野菜のほとんどは、名前も初めて聞くような野菜ばかり。実際に調理する前の野菜を見せていただき、説明を聞ながら料理をいただきました。視覚・触覚・聴覚・嗅覚・味覚と五感をフルに使うセッションです。実際に美味しい料理を味わいながら、周りの席の人と意見を交換することで、非常に楽しいセッションとなりました。

今回の授業では、美味しい大和野菜の料理をいただきながら、三浦さんが考える大和野菜を通した地域との連携構想を知ることができました。
今度「粟」にお邪魔した時には、以前とはまた「ひと味」違った料理をいただくことができそうです。
