大好きな奈良のことをもっと知りたくて、
少し前から参加させていただいている奈良ひとまち大学の授業。
今回の先生は、南都古社寺研鑽会のみなさんです。

南都古社寺研鑽会とは、
奈良の古社寺について勉強をする奈良の学生さんの集まりで、
寺社で参拝者の方の案内をすることもあるそう。
そんな学生さんたちが語ってくれる
“僕らが見る、伝える 仏像の魅力”という内容に惹かれました。

教室は、南都七大寺の1つ、大安寺さん。
大きくはありませんが、雰囲気のいい素敵なお寺さんです。
本堂からは、ご祈祷の読経が響いていました。

住職さんのお話の後に、研鑽会の会長さんが、
会を立ち上げた経緯や活動の内容について、説明してくださいました。
会長さんが仏像に興味をもつようになったのは、
奈良の大学に通うようになり、
「たまたま唐招提寺さんでのアルバイトに参加した」のがきっかけだとか。
関東で生まれ育った会長さんが奈良の大学へ通い、
そこで唐招提寺さんのアルバイトに参加して、さらに仏像に惹かれていく。
なんだか、“ご縁だなぁ。”と思いました。

その後、他の会員さんの自己紹介、好きなお寺の紹介があり、
最後は実際にお寺を案内していただくことに。
ベテランのガイドさんとは違う、初々しくて、
それでいて“仏像が好き!”という気持ちのこもった案内は、とても新鮮でした。
「こちらの仏像さんは、某テレビ局の男性アナウンサーに似てると思いませんか?」
なんて解説がおもしろかったです。

そして、あっという間に授業終了の時間。
最後に会長さんが語ってくださった
「平城遷都1400年祭の時まで、南都古社寺研鑽会を存続させること」
という夢に、ちょっとジーンときました。
また奈良のどこかのお寺で、
南都古社寺研鑽会の方にお会いできる日が来るのを楽しみにしています!
奈良ひとまち大学の授業、いつか参加してみたいなぁ・・・と、ぼんやりホームページを眺めていたところ、気になるタイトルを発見しました。
「~若者だって社寺が好き♥~」って・・・、ホンマかいな!と心のなかで突っ込みを入れつつ、詳しく見てみると、学生が大安寺で社寺の魅力を伝えるようで。
私も奈良に住みながら意外と社寺をじっくり巡ったこともほとんどなく、しかも「同世代が社寺についてアツく頑張っている」なんて、これは奈良で22年間育った身としてはビックリ!これは行かねばならんと、はるばる大安寺まで足を運んでみました。

梅雨も明け、いよいよ夏到来!といった青空まんてんのお天気のなか、大安寺に到着。
実は、初めて訪れました。
交差点とか、地名ではなじみがあったのですが、実際に足を運んでみると、大安寺だけが街から存在しないような、とても静かなところで。
一歩足を踏み入れると、しんと、自然の音だけが耳に入る場所でした。

受付を済ませ、会場となった小子坊へ。
住職のお話から、南都古社寺研鑽会さんの活動報告。

・・・!
ところどころ、仏教や社寺には明るくないのでやはりわからないところが多いのですが、スライドからとても楽しそうな南都古社寺研鑽会さんの活動が伝わってきました。
そしていただいた資料プリントも、とても手が込んでいて、僕のような人間にも、わかりやすい!

昨年できたばかりの団体らしいのですが、多くの学生がともに学び、発信していて。
代表の清水さんももともと仏像好きだったとかではなく、いろいろな御縁が、このような場と言うか、環境に結び付いているようで。
「静かにたたずんでいる大安寺のような寺が好き。日常がわずらわしいなかで、落ち着ける場」との大安寺への想いを語っていただけました。

そして、実際に大安寺の境内をグループに分かれ歩いてまわりました。
いやー、こういう風に、ゆっくり、案内してもらいながらお寺をまわると、意外と新しい気づきや学びがあり、本当におもしろいですね。
普段ではぱっと通りすぎてしまうようなものでも、きちんと説明していただけたら(しかも同じ学生なのでとてもわかりやすい!)、ふむふむと、話と場に引き込まれていきます。

奈良にずっと住んでいると、なんだか当たり前の古社寺ではありますが、こうして「若者目線」で、そしてゆっくり、たたずんでみるのも良いですね。
新たな奈良の魅力、もともとある魅力の再発見ができた土曜日でした!
以前より奈良に興味があり、美味しいものが食べられるという不純な動機から、
今回の授業に参加しました(笑)

今回は、一丁焼きのたい焼きを販売する「こたろう」さんにて、
店主の井上さんにお話をお聞きしました。

まず初めに、「食べてもらえれば分かる」と、たい焼きをいただきました。
焼き型を顔に近づけて何かを確認されるご主人。
何でも、頬の部分が一番熱を感じるとのことで、型の適正温度を計っているそうです。
その後、生地と自家製の餡をいれ、焼き上げていきます。
途中、超高速で型をひっくり返します。

これには、両面をまんべんなく焼くという目的がひとつ。
そしてもうひとつは・・・
かっこいいから!と。
見られれば見られるほど高速になるそうです。
ちなみにこんなに回転させるのはおそらくご主人のみだろうとのことです。
圧力をかけている輪っかをはずして、少し焼けば、
「こたろう」さんだけのたい焼きが完成です!

パリパリの生地にたっぷりの自家製餡。
今まで食べていたたい焼きが比べ物にならないくらい美味しいものでした!
参加者からは思わず笑顔がこぼれていました。

ライター時代、キャンピングカーで仕事をされている時に始めたたい焼き屋さん。
教えてもらうのが苦手というご主人は、
独学でたい焼き作りを勉強されたそうです。
最初は近くに民宿の子どもたちに食べてもらい、
意見をもらっていましたとお話していただきました。
こういったご主人オリジナルの焼き方・材料・味が、
「こたろう」さんだけのたい焼き作り上げています。

ご主人の夢は、昔のような炭で焼いた一丁焼きのたい焼きを作ること。
炭の種類によって火加減が変わるので、とても難しいようです。
しかし「たい焼きは炭や」と言われるくらい、美味しく焼き上がるそうです。
いつか炭焼きのたい焼きが食べれるようになるまで、
足を運び続けようと思います。
※おまけ

ひとりずつ、オリジナルたい焼きを焼かせていただきました!

「華麗なるキモノの世界へようこそ~今年の夏は、浴衣でGO!~」は、定員に空きがあるので、参加申込を先着順で受付します。
定員に達し次第締め切りますので、参加申込はお急ぎください!!
詳しくはこちら→ https://nhmu.jp/class/4348
※終了しました。