私は大学で農業について学んでおり、今回の授業内容が気になって
初めて奈良ひとまち大学に参加させていただきました。
教室となった「cafe cojica」さんは、
“カフェ”とはいえども和の趣が感じられる町屋風のお店。
お座敷で授業を受けました。

先生は、奈良市の都祁で「羽間農園」を営む羽間一登さん。
お茶とお米をメインに、野菜や豆なども栽培されています。
共に農業を行っておられる妹さんも、同席されました。

農家の出身ではないものの、子どもの頃から農家になりたいという憧れを抱いていた羽間さん。
農業系の高校と農業大学校を卒業されて
さまざまな地でさまざまな農業を学んだ後に
都祁の荒れた茶畑を借りて羽間農園を始められました。
羽間農園のこだわりは、農薬や肥料を使わずに
できるだけ自然に近い状態で作物を育てておられること。
こういった方法は現実には難しくて理想論に終わってしまいがちですが、
羽間農園では試行錯誤をしながらこのスタイルを貫いておられます。
授業の中盤で、お茶の入った米粉のシフォンケーキと紅茶をいただきました。
ケーキも紅茶も、もちろん羽間農園の農作物から作られています。
紅茶は満月の日に摘んだお茶の葉から、
米粉は天日干しによって割れてしまったお米から。
ケーキは妹さんの手作りで、
米粉のモチモチした食感とお茶の深みがよく合っていて絶品でした。
紅茶も普段飲むものよりとても美味しくて、ほぼ全員がおかわりをしていました。

羽間農園の商品は、インターネットや提携しているお店で購入できるそうです。
また、農作物の生産・販売以外に農業体験イベントなども行っておられて
生産者と消費者との交流を大切にしていきたい、とおっしゃっていました。
等身大の姿で活き活きと農業をされている羽間さんたちを見ていると
自分の普段の悩みや凝り固まった考え方がくだらなく思えてきました。
もちろん農業は産業であって職業であり、生ぬるいものではありませんが
私たちが生きていくうえで欠かせない営みです。
日本の農業は今さまざまな問題に直面していますが、
農業の素晴らしさと大切さがもっと多くの人に伝われば良いな、と感じます。

今回は発言や質問ができなかったのが心残りですが、
また機会があれば奈良ひとまち大学に参加したいです。
お世話になったみなさま、ありがとうございました。
今回、初めて奈良ひとまち大学の授業に参加しました。
私が参加した授業は、「お坊さんは元ボクサー!? ~般若寺の若き僧侶、大いに語る~」でした。
教室は般若寺の本堂、先生は般若寺の工藤顕任さんでした!!

授業の最初に、参加者の一人ひとりが自己紹介とこの授業に参加した理由を話していきました。
みなさん共通していたのが、「お坊さんとボクサーというおもしろい組み合わせが気になる」ということでした。
もちろん、私自身もそうでした。
そして工藤さんのお話が始まりました。
「こうやって人前で話すのは初めてなので、緊張する。」とおっしゃっていましたが、わかりやすく、楽しく語ってくださいました。

お寺の息子として育ち、プロボクサーになり、目の病気のためにボクシングを引退し、僧侶になるための修行をし、現在は般若寺のために頑張っている工藤さん。
しかし、なぜ厳しい修行をしなければならないのか、なぜ仏さんに手を合わせなければならないのか、疑問に思っていた時期もあったとか。
勝負の世界であるボクシングの世界から、全く別の世界である仏教の世界に身を置くことは、工藤さんのなかでかなり葛藤があったそうです。
でも今は、「すべて仏さんが導いてくれたことだったんだ」と思えるようになったそうです。

また、授業の途中には、他の参加者の方とグループをつくって、「お坊さんに対するイメージ、お坊さんに求めること」などを話し合いました。
みなさんそれぞれ様々なことを考えておられて、楽しいグループワークでした^^

授業の最後に工藤さんは、「崇められるお坊さんではなく、『こんにちは!』と気軽に声を掛けられるようなお坊さんになりたい」と語っておられました。
今回の授業を聞いて、工藤さんならそんなお坊さんになれる!と私は感じました。笑
実は、私と同世代の工藤さん。笑
同世代でも、私と全く違う人生を歩んでいる工藤さん。
なんだか私も頑張ろうと思いました!!

般若寺は、季節によって様々な花を見ることのできる素敵なお寺です。
また、親しみやすい素敵なお坊さんのいるお寺です。
そんな般若寺を、ぜひ訪れてみてください☆
「愛し愛されたい! わたしたちの奈良~「びえんな~ら」で奈良再発見~」は、定員に空きがあるので、参加申込を先着順で受付します。
定員に達し次第締め切りますので、参加申込はお急ぎください!!
詳しくはこちら→ https://nhmu.jp/class/3829
※終了しました