「・・・いやいやいやいや」。
「取材を通して知った奈良のこと ~新聞記者、仏門に入る~」の募集を見た時の第一声だ。
「新聞記者」×「へぇ仏門に?」×「何故スペイン料理店で!?」と申込みの段階で興味は津々、期待が高まる。
×
× 
講師の花澤茂人さんは仕事で大変な苦悩があり、他に軸足を持つ必要性を痛感されたとの事。
誰しもが個々の、また今ならではの共通する問題にさらされている時代。
しかし、花澤さんが取材で参加した行事の写真、紙面の紹介やアニメ映画の1シーンと共に、親しみやすい話しぶりにより「かたよらない」「肯定する」価値観の大事さに共感していった。

学生は熱く或いは淡々と奈良について語り、その視点の多さに気付かされる事ばかり。
歴史・自然・食・・・。
奈良の魅力を感じる入口は沢山ある。
私も、日の入りの前後2時間程、西の夕焼けに見入って豊かな気持ちになる事がある。

花澤さんは、「奈良は懐が深い」とおっしゃった。
それはともすれば「分かる人が分かれば良い」という結論にもなった。
私はそこから派生した思いがある。
「奈良の魅力にいつ気が付いても良いよ。いつでも奈良は魅力的だから!!」と伝えよう―。
ちなみに、「ウエルト」さんは、違うお店の代から花澤さんの行きつけで、人を引きつけ出会いを生む聖地なのだそう。
私も、そのような私の聖地(お店)が自宅近所にある事を幸せに思い、満足感で受講を終えた。
「手仕事から生まれるふんわりニット ~好きなことを仕事にするということ~」という授業のタイトルに惹かれて、今回参加をしました。
私は、不器用でセンスのなさも自覚しているので、自分でものづくりをすることはないのですが、だからこそ何かを作り出せる方に憧れがあります。
また、これからは自分のやりたいことをやっていきたいと、ちょうど思っていたところでした。
参加者は全員で8人。
私と同じような思いをお持ちの方やご自分でニットを作られている方、アトリエの前をよく通っていて気になっていた方など、女性ばかりで終始和やかに進みました。
授業が開催される「いとみち」のアトリエは、奈良きたまちにある古民家。

玄関で受付をすませ、奥の畳の部屋で授業が始まりました。
天井や壁には和紙が貼られているのですが、作られているニットとも合っていて、こだわりが満載な雰囲気です。

講師の「いとみち」店主の中村さんの第一印象は、ご自身が作製されるニットの糸のようにふんわりとした方だなぁ、と思いました。
でも、自分ができることを探すために空いている時間を習い事に費やしてこられた話などを伺っているうちに、積極的で行動的な方でもあると感じました。
授業では、糸車で実際に糸を紡ぐところも実演してくださいました。
この日は風が強く、窓ガラスがカタカタと音を立てて揺れていたのですが、その外の騒がしさが一層中村さんが糸を紡ぐ姿をゆったりと感じさせてくれ、素敵な毎日を過ごされているんだろうなぁ、と羨ましく思いました。

仕事を辞めてアトリエを持つということは、私からするとかなりのチャレンジだと思うのですが、ご自身はあまり気負った風ではなく、流れに身を任せて今に辿り着いた、という感じで、そういった雰囲気がニットにも反映されているのかもしれません。
店内に置かれているニットを見させていただいたのですが、どれもとても触り心地がよく、暖かそうでした。
人との縁を大事にされてきた中村さんだからこそ作ることができるものなのだと思います。

お土産にいただいたおむすびは、一度に食べるにはちょっと多いかなぁ、と思ったのですが、とても美味しくて一気に食べてしまいました。

普段、健康に気をつかった食事をしているわけではないので詳しくはないのですが、全てが身体の栄養になっていくようなおむすびでした。
2022年の目標は、中村さんのように好きなことを仕事にして、ゆったりと丁寧で充実した日々を送ることにしようと思います。
近鉄富雄駅からバスに乗り、最寄りのバス停から歩くこと20分ほどにある「黄檗宗海瀧山 王龍寺」にて行われた「ご本尊は貴重な磨崖仏 ~奈良市西部・王龍寺を深掘り!~」に参加させていただきました。
昨年、大阪市内から奈良市内に引っ越ししてきたばかりで、奈良の神社仏閣や史跡について興味があり、今回参加させていただいたわけですが、まずご本尊である石仏・十一面観音菩薩像を見てみたいという軽い動機で、王龍寺や禅宗についての知識は皆無でした。

十一面観音菩薩像には、はっきりと作製された年が1336年と刻み込まれており、鎌倉時代と室町時代のちょうど間の南北朝時代にあたる時期とのこと。
その脇に刻まれている不動明王像は1469年、ずいぶんのちに刻まれたものだということでした。
今はご本尊が刻まれている岩は江戸時代に建立された本堂内に安置されている形ですが、御堂の裏を見ると、切り離された、元は一体になっていたであろう大きな岩を見ることができました。

そして他にも十八羅漢像が左右に安置されており、江戸時代に明から伝わった仏教彫刻だということ。
やや濃い目のお顔立ちの皆さま。。
一通り本堂内を案内していただき、本来ならその場で座禅を体験させていただく予定だったようですが、当日はとても寒く、副住職さんの計らい(?)で客殿で座禅を体験させていただくことになりました。

まずは座禅をするときのスタイル。
胡坐をかくような座り方で、両膝・坐骨の3点を地につけるイメージで、手は右手を下に楕円を作る形。
目は閉じない。

いざ始めてみると、体を動かさないように意識すると目が泳いでしまったり、呼吸を意識すると体が動いてしまったりと、体勢を一定に保つことの難しさを改めて実感しました。
瞑想は頭を空っぽにして無にするイメージですが、副住職曰く、体勢や呼吸を意識し頭を空っぽにする必要はないとのこと。
一点に集中するというイメージの方が強いのかなという私なりの解釈でした。

これがうまくできるようになれば普段の仕事の効率もアップしそう。
在宅ワークの際は合間に座禅をするというのもいいかなと思いました。
なかなか普段お寺に行っても宗派の違いなどを深掘りすることはないのですが、今回禅宗(黄檗宗)に触れ、大本山萬福寺にも行ってみたくなりました。
さらに深掘りしたくなる禅の世界。
また折を見て座禅会に参加してみようと思います。