3月22日、富雄の「和 in Cafe nagomi」さんにて、日本ワインの講座を受講してきました。
海外のワインと日本のワインの味や香りの違いから、基本のワインの飲み方(テイスティングなど)も教えて頂きました。

色の違う3種類のワインを、それに合うおつまみと一緒に口にし、それぞれの香りや色、味の違いを確かめながらじっくりと頂きました。

海外のワインと日本のワインの違いで一番にわかった事は、ぶどうの味の濃さと香りの強さです。
普段は比べて飲んだ事が無かったので、とても勉強になりました。
これからは海外のワインよりも日本のワインに目が行ってしまいそうです。

美味しいおつまみもご馳走になり、ありがとうございました!!
日本庭園があることは知っていましたが、名前からして敷居が高いのでは?と感じていた「旧大乗院庭園」。
このたび奈良ひとまち大学のご縁があり初めて訪れることができました。

まずは名勝大乗院庭園文化館 館長・辻さんのお話。
こちらにはもともとは元興寺の宿坊があり、南都焼き討ちにより、今の県庁あたりにあった興福寺・大乗院が移転してきたこと。
隣接する奈良ホテルの庭園と思われがちだが、大乗院の一角に奈良ホテルが建てられたこと。
他にも東大寺二月堂の裏話など、奈良の歴史にちなんだ学びあり笑いありの第一部でした。

続いて、御年80歳とは思えないシャキッとした佇まいで、まだまだ現場に立ち続けたいと語る庭師・牧岡さんのお話。
日本庭園には4つの様式があり、大乗院庭園は寝殿造様式。
今はなき大乗院御所の前には広場があり、公家が蹴鞠や相撲を鑑賞したとのこと。
善阿弥が手がけた壮大な庭園、そして高円山を借景にした贅沢なひとときを想像できます。

また池の水は、濁りを防ぐために青龍から白虎の方角へ流すそうですが、自然の水(山からの水)だけで賄うのは難しいとのこと。
池に点在する島々は、風によって波打つ水の力を分散する役割があり、丸石と竹で縁取られた池淵の浸食を防いでいるようです。
島に植えられた松の根っこは強度に一役買っていること。
一見、自然豊かな日本庭園ですが、緻密な計算によって維持・管理されているのですね。

生まれも育ちも奈良の私は、水の無駄遣いに厳しかった祖母を思い出しました。
平城京の時代から現代に至るまで、奈良では水源の確保に苦労した歴史があります。
先人たちの工夫と努力により、安定した暮らしが維持できている現在だから。
大乗院庭園も豊かな水を蓄えて、現代に蘇ることができたのかもしれません。