奈良ひとまち大学

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花言葉は「希望」と「平和」
花言葉は「希望」と「平和」

●レポーター:奈良市在住 いち さん

10月23日。
すっかり寒くなりましたね。
そんな中、近鉄奈良駅から程近くにあるもちいどの夢CUBE内喫茶デイジーさんにて「レトロポップな喫茶店ができた ~人とつながる素敵な仕事~」の授業に参加してきました。
受付の際に参加費と引き換えにコーヒー・紅茶・ティーソーダの3種類から飲み物を選ぶのですが、コーヒーがオススメとのことだったのでそれをお願いして店内へ。

花言葉は「希望」と「平和」

そして開始時間になるまでのあいだ、今回の授業について少しお話を聞けました。
授業の定員は8人ですが聞くところによると参加希望者はなんと56人、実に7倍もの応募があったそうです!
今回参加された方も8人中5人の方が奈良ひとまち大学の授業初参加とのことで、日頃からいかにデイジーさんが皆さんから親しまれているかが窺えますね。

和やかな雰囲気の中、受講される皆さんの自己紹介もほどほどに今回の講師をしていただく和泉勇児さんのご紹介。
元は神戸のご出身で、奈良へはご結婚を期に移住されたそうです。

花言葉は「希望」と「平和」

お店の経営を考え始めた頃にちょうどコロナが流行りだし迷う部分もあったようですが、夢CUBEの選考に通過したことや開店に向けて携わってきた方々にとても恵まれて無事にオープンできたというお話は、和泉さんの人生の一部を切り取ったひとつの物語・・・というような感じがしました。
とても興味深かったです。

また喫茶デイジー開店の際にいただいた祝い花が店舗の外周に置くだけではスペースが足らず、お店の中のカウンターにまで置いていたのがちょっとした自慢だと誇らしげに語るところで少しクスッとしました。

他にもインテリアやちょっとした小物まで、お客さんが「これお店に合うと思って」と持ち寄ってくださった物も多いそうで、そのあたりは和泉さんのお人柄やお店のスタイルに共感される方の多さを物語っています。

花言葉は「希望」と「平和」

喫茶タイムには各テーブルに飲み物が提供されました。
コーヒーは和泉さんが過去に喫茶店のアルバイトをしていた頃のご縁でブレンドしていただいている喫茶デイジーオリジナルのものだそうで、酸味が少なくコクがあり、すっきりとした後味でとても飲みやすかったです。
私がいただいたものはホットでしたが、アイスで飲んでも美味しいんだろうなぁ。

今後の展望は?という問いに対し、「好きなことはなんでもやりたいです。とんぼ玉を作ったりするのでグラスデイジーや、お酒が好きなのでスタンドデイジーなんかもできたらいいなと思ってます。今は無理でも、いずれは」と仰っていました。

屋号の「デイジー」は、すぐに覚えることができて、花言葉の意味もいい、そしてもし県外に出店することがあれば「奈良」という型にはまらないように、との意味があるそうです。

先に挙げた通り、とても和やかな雰囲気で授業が進んでいたのですが今回は受講されている方も積極的にお話に参加されるシーンが多く(私はただただ聞いているだけでした・・・)、元々お店をよくご存知の受講者さんが補足をしてくださったり、また別の方はこんなことをしてみたくて・・・」とお話をしてくれたり。
コーヒーをいただいた際に思わず「スプーンが可愛い・・・!」と漏らしてしまった時も、隣に座っていた方が「カップも可愛いですよね~!」と気さくに話しかけてくださったこともあり、終始本当にとても良い雰囲気だったのが一番印象的でした。

花言葉は「希望」と「平和」

奈良ひとまち大学の授業は過去に何度か参加したことがありますが、静かに講師の方のお話を聞いて質疑応答をして終了という授業が多い中、今回のような授業はもしかすると珍しいのではないか?と思ってしまうほど。
もし叶うのであれば、喫茶デイジーさんのリバイバル授業が今後開催されることを願うばかりです。

歴史とこだわりの詰まった墨
歴史とこだわりの詰まった墨

●レポーター:奈良市在住 S さん

筆を使って文字を書く経験というと、小学校の書写を思い出す人も多いのではないでしょうか。
現在では墨汁が普及し、小学校でも墨汁を使用した人が多いと思います。
今回の授業で伺ったのは、「固形の墨」についてのお話です。

歴史とこだわりの詰まった墨

墨は文字を残すために考え出されたものです。
その歴史は古く、日本では飛鳥時代以前から使用されていました。
木簡を想像していただければわかるように、時を経ても文字の残りがよいです。
そのような墨にたどり着くまでには、時間をかけすぎずに墨を作れる材料や、きちんと文字が残る方法といったことが考えられていました。
現在の炭素と膠でできた墨になるまでの、先人たちの試行錯誤を感じられます。

歴史とこだわりの詰まった墨

墨は、その作り方を知っている人が中国から来ることで、日本に伝来しました。
ところが、日本の風土では同じ作り方ではできなかったそうです。
そのため、やはり試行錯誤を重ねたそうです。

例えば、中国では魚の膠を使用していましたが、日本では動物の膠に置き換えています。
このように、墨の歴史では、よりよい墨を作ろうというかつての職人のこだわりが感じられます。

歴史とこだわりの詰まった墨

現代においても、墨作りにはこだわりが詰まっています。
気温などにより毎日墨のできが変わるため、日記をつけながら日々工夫を重ねるそうです。
また、墨作りは、他者から影響を受ける部分もあるようです。
日本画家のリクエストに合わせて作ったり、営業先で聞いたコメントを墨作りに還元したりしているとのことでした。
墨作りは、現場の人々以外も関わっている部分もあるようだと思い、墨のなかには多くの人の思いが入っているのだと感じました。

歴史とこだわりの詰まった墨

授業では、実際に墨を製作する場所に入らせていただいたり、松壽堂さんの墨を使ったりさせていただきました。
製作場所では、膠を液状に溶かす際、湯せんにする、樫の木で混ぜるといった工夫がなされていることなどを伺いました。

また、墨を使わせていただいたときには、墨の種類によってすり心地や色の出やすさ、色にまで違いがありました。
書いてから時間が経つと、最後に書いた線が他の線の下に沈んでいくという、不思議なことも体験できました。

歴史とこだわりの詰まった墨

ご紹介されていた新しい取り組みには、平成の木簡がありました。
平城遷都1300年だった2010年に、未来へのメッセージとして、木でできた葉書に墨で記し、平成の木簡として平城旧跡に埋めてあるそうです。
もともと、日本では墨は寺や役所で用いられた記録用のものでした。
墨で書かれた絵や文字から、かつての日本を偲ぶことができるように、現代の人々の思いも、墨とともに後世に残っていってほしいと思いました。

余談になりますが、今年の正倉院展では、墨・硯・紙といった文房具がまとまって出陳されるそうです。
授業のおかげで、墨というモノの背景を想像しながら展示を見られそうです。
より充実した鑑賞ができることに感謝するとともに、見に行くのがさらに楽しみになりました。

最後になりますが、松壽堂当主の森克容さん、奥様、そして奈良ひとまち大学のスタッフの皆様、墨を知り、墨を通じて先人を感じられる機会をくださり、本当にありがとうございました。

11月の授業をアップしました!
2021年10月16日(土)
11月の授業をアップしました!

11月の授業の参加申込の受付を開始しました。

11月は、以下の3本立てでおおくりします。
Nara観光コンシェルジュの奈良案内~とっておき『映え』スポット、教えます~
シェアスペースでできること~奈良きたまち『まほろし』の可能性~
コスプレで里おこし!?~人気漫画の聖地、柳生においでよ~

参加申込の締切は、11月11日(木) 09:00 まで。
皆様のお申込をお待ちしています~♪

授業一覧はこちら→ https://nhmu.jp/category/class

※終了※">Nara観光コンシェルジュの奈良案内※終了※

Nara観光コンシェルジュの奈良案内※終了※
~とっておき「映え」スポット、教えます~

日時:2021年11月28日(日)10:00~12:00
教室:奈良公園(奈良市)

●授業について
「Nara観光コンシェルジュアワード2020」で最優秀賞を受賞した、松原純さん。奈良のひと・まち・文化・自然・モノの魅力を発信する、映像クリエイターでもある松原さんに、奈良がますます好きになる楽しいスポットなどを案内してもらいます。

スタッフブログ
「胸を張っていいんです!!」
https://nhmu.jp/blog/info/16076

【先生】
松原 純(奈良観光コンシェルジュ)

【参加費】
無料

【定員】
20人

【申込締切】
11月11日(木)09:00
※申込受付終了しました。

参加費:無料
定員:20人
申込:受付終了しました。

先生紹介
ひとまちの人 松原純

松原 純
奈良観光コンシェルジュ
【詳しくみる】

教室紹介
ひとまちの街 奈良公園

奈良公園
住所:奈良市
【詳しくみる】

※終了※">シェアスペースでできること※終了※

シェアスペースでできること※終了※
~奈良きたまち「まほろし」の可能性~

日時:2021年11月21日(日)14:00~16:00
教室:まほろし(奈良市多門町564-1)

●授業について
カフェや雑貨店などでそれぞれ活躍するメンバー4人が一軒家を改装して、イベントや喫茶、作品展示などを行う「まほろし」。そのコンセプトや取り組みを伺うとともに、参加者が「架空店長」として「まほろし」でやってみたいことを語り合います。

スタッフブログ
「まほろし企画部メンバー紹介」
https://nhmu.jp/blog/info/16088
「きたまちだからできた場所」
https://nhmu.jp/blog/info/16111

【先生】
松井 さや子(まほろし企画部食堂長/アジアン・マーブル 店主)
佐藤 明子(まほろし企画部読書室長/neniqri)
人見 修司(まほろし企画部工場長/本とカレーの店 ミジンコブンコ 店主)
たかはし みちよ(まほろし企画部ギャラリー長/創作家)

【参加費】
1,000円(お土産代)

【定員】
8人

【申込締切】
11月11日(木)09:00
※申込受付終了しました。

参加費:1,000円(お土産代)
定員:8人
申込:受付終了しました。

先生紹介
ひとまちの人 松井さや子

松井 さや子
まほろし企画部食堂長/アジアン・マーブル店主
【詳しくみる】

ひとまちの人 松井さや子

佐藤 明子
まほろし企画部読書室長/neniqri
【詳しくみる】

ひとまちの人 人見修司

人見 修司
まほろし企画部工場長/本とカレーの店 ミジンコブンコ 店主
【詳しくみる】

たかはし みちよ
まほろし企画部ギャラリー長、創作家、イベント、ワークショッププランナー
【詳しくみる】

教室紹介
ひとまちの街 まほろし

まほろし
住所:奈良市多門町564-1
【詳しくみる】

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