私は今回初めて奈良ひとまち大学に参加しました。
先生の奥田エイメイ氏は浮遊体アートの作家ということで、市内の大学で美術教育を学んでいる私にとって非常に興味深いお話でした。

奥田氏の制作される浮遊体アートとは樹脂製の人工クラゲのことで、大手企業に勤め人工筋肉の研究を重ねる中で偶然発見したものでした。
この出会いで研究者としての人生を歩んでいた奥田氏に表現者としてのアイデンティティーが生まれるきっかけになりました。
会社を退職しギャラリーを設け、カフェ&バーとして運営するため美大生の協力を仰ぎ、オシャレな空間デザインを施します。
ギャラリーでは自身の作品を展示するだけでなく、美大生の作品の展示や演奏会を開くといったイベントが定期的に催されるようになり、少しずつ作家としての活動を始めます。
その後、浮遊体アートの注文が入るようになり作家としての活動が軌道に乗り始めます。
ときにはリーマンショックで打撃を受けるも、活動を粘り強く続けます。

活動を続ける中で、回収され動かなくなったクラゲを前に複雑な思いを抱え、取引先から言われた「偽物のクラゲを売っている人でしょ」という言葉に悩みます。
偽物と言っても目の前の浮遊体アートはホンモノと同じように生きており、自分の手で作り上げたものが偽物と言われることにモヤモヤとしたものを感じます。

葛藤を受けてか、奥田氏は動かなくなったクラゲを弔うような作品を制作します。
透明なガラスにクラゲを貼り付け、照明を照らすと光が形を映し出して、クラゲが元気に動いていた頃を思わせます。
私はこの作品を通してクラゲを弔うための儀式を行っているのだと解釈しました。
そこから、奥田氏が自らの作品をホンモノだと認識していることに気づきました。

作品を制作・販売する中で、浮遊体アートに対する死生観や認識を深めていく姿が、作家としての奥田エイメイ氏の魅力だと考えます。
それを踏まえた上で、奥田氏の作品がどのように変容を遂げていくのか楽しみにしたいと思います。
駄菓子屋で思い出すことといえば、遠足のおやつを買いに行くところ!
小学生の頃、300円を持って駄菓子屋へ行き、友達とワイワイしながら買っていたことを思い出しました。

駄菓子屋の数は昔に比べて減っているのに、なぜ駄菓子屋を始められたのか?
そんな疑問を抱きながら、今回の授業「二足のわらじで駄菓子屋をはじめた! ~『BOB’s_SPACE』オーナーの働きかた~」に参加しました。
今回の先生は教室である「BOB’s_SPACE」の責任者、松本さんです。
まずは、駄菓子屋を始めるまでの経緯と、今まで開催してきたイベントなどの取り組みの紹介がありました。

松本さんのご主人が水道工事店を経営しており、その事務所を活用しようということで、2021年にレンタルスペース「BOB’s_SPACE」を開きました。
しかしコロナ禍の影響で思うようにいかず。
その後、新たな取り組みとしてカフェを開くという目標を掲げ、その前段階として2022年に駄菓子屋を開くことに。
「子どもたちが笑顔になる場、子どもたちの悩み・悲しみのはけ口になる場」にしようという思いで開かれたそうです。

そして、松本さんは駄菓子屋以外にも、レンタルスペースの提供、イベントも展開されています。
レンタルスペースの提供では、カフェ「糀ごはんとかふぇのお店」が水・木・金に開かれています。
イベントは様々なものがあり、例えば、「ハッピー祭」は各学期の終業式の日に開催される夏祭りの屋台のようなイベント。
終業式の日は給食が出ないというところから、その日にイベントをしようと考えたそうです。

「子どもマルシェ」は子どもたちがものを作って販売するイベント。
全て子ども自身が考えて行動するので、自ら販売方法を編み出したりと学びが多く、成長できる内容となっています。
そして参加者の自己紹介。
参加した動機は・・・
地域で何かしたく、そのためのスキルを身に付けたい。
子どもマルシェの実現までについて知りたい。
奈良をもっと好きになりたい。
などと人それぞれでした。
授業の終盤では、これらの疑問や質問に丁寧に答えてくださいました。
先ほどのイベント等の話からわかる気づきとして、「かゆいところに手が届くサポート」をいろんなイベントを通じて行っているということ。
松本さんは「人のために何かをしたい!」という思いで行動されており、同じ思いを持った方たちとチームを組んで取り組まれています。
その「人のために何かをしたい」という思いから、繋がりが増えていき、支え合う関係性になっているのだなと思いました。
アート作品が販売されていたり、グラスサンドアートがあったりと、店内を見るだけでもいろんな人との繋がりがあって、関わり助け合っていることがわかります。
ありがとうございました。
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