「二足のわらじで駄菓子屋をはじめた!~『BOB’s_SPACE』オーナーの働きかた~」は、定員に空きがあるので、参加申込を先着順で受付します。
定員に達し次第締め切りますので、参加申込はお急ぎください!!
詳しくはこちら→ https://nhmu.jp/class/41757
奈良市内にある大学に通っているため、よくならまちを散歩するのですが、一際印象に残るお店がありました。
それは「テレビ番組で紹介されました!」という広告が目に入るおむすび屋さん。
そう、今回の授業「奈良茶飯がおむすびに! ~『おむすび番旬』の名物秘話~」の教室である「おむすび番旬」です。

参加者の自己紹介から始まり、授業は参加者の疑問に先生が1つ1つ答える対話形式で進みました。
質問と回答をいくつか抜粋させていただきます。

Q.開業するきっかけは?
A.お店のオーナーである前川さんの前職は古本・骨董屋でした。
飲食業の経験もされており、飲食店の仕組みを知っていたため、歴史のある奈良茶飯に焦点を当て、おむすびにして気軽に楽しんでもらおうと始められたそうです。
Q.観光客はお店をどこで知って来店されるのか?
A.食べログよりもGoogleマップやインスタグラムを見て来店される方が多いそう。
外国人観光客であれば「グルテンフリー」や「ヴィーガン」に対応したお店を探して来られる方もいらっしゃるとか。
確かに、私も旅行するときにGoogleマップを使ってお店を探して、インスタグラムで営業時間を確認して行っているなと思いました。

Q.お店の名前の由来は?
A.店名を見ただけで何の店かわかるように、またデザインや文字の響きを意識して名付けたそうです。
店名に「おむすび」と入っている、
「番」は漢字の中に「米」と「田」が入っておりイメージしやすい、
「旬」は旬のものを扱っている、という意味がこめられています。
ちなみに、「おむすび」と外国人に伝えてもあまり通じないそうです。
「おにぎり」だと伝わるそうです。
Q.奈良茶飯とは?
A.奈良県の郷土料理。
東大寺や興福寺のお坊さんが食べる料理として作られていました。
お米と煎った大豆とほうじ茶が入っています。

Q.家でおむすびを美味しく作る工夫とは?
A.時間を使ってお米を浸水することと、早炊きをすること!
浸水時間は最低でも30分、長くて2時間だそうです。
ひと通り質問が落ち着いたころ、「奈良茶飯」の試食をしました。
シンプルな味で、塩加減もよく、美味しかったです。
おむすびに味噌汁が合うというお話から、前川さんのご厚意で味噌汁がふるまわれました。
寒くなってきた時期だったので、とても身体に染みました。
ごちそうさまでした。

前川さんはどんな質問にも答えてくださり、また参加者も意見や提案をしてくださったりと、とても交流の多い授業となりました。
ありがとうございました。

授業後、おむすびをいくつか購入しました(美味しかったです!)。
おむすびを買うと無料で海苔がついて、袋も無料!
さらにイートインだと無料で味噌汁もいただけます。
奈良のお土産にいかがでしょうか・・・!
晩秋の1日、西ノ京を散策、唐招提寺で紅葉を満喫したのちに、唐招提寺にほど近いそば処「蕎麦戯 さか本」さんで、授業「20年以上愛されるお蕎麦」を受講しました。

「蕎麦戯 さか本」さんは姉弟おふたりで切り盛りされているお店で、おふたりは信州・上田の蕎麦の名店で修業をされたのち、奈良北町で開業され、その後ご出身地であるこの地に移転されたとのこと。
当日は蕎麦好きの皆さんが授業に参加され、修業時代のことも含めた蕎麦のお話を伺った後に実際の蕎麦打ちの様子を見せて頂き、最後にお蕎麦を賞味させて頂きました。
お蕎麦屋さんというと気難しい方を想像してしまいがちですが、おふたりともとても気さくでフレンドリーな方で、楽しいひと時を過ごしました。
店主であるお姉さまからは修業時代に師匠から受けた薫陶や、蕎麦の命である蕎麦粉・水へのこだわり、蕎麦打ちの奥深さなどについてお話を伺いました。
特に師匠からの人間味溢れる指導によって受け継がれた、蕎麦打ちに対する信念・美学が印象的でした。

続いて弟さんによる実際の蕎麦打ちを間近に拝見しました。
繊細な十割蕎麦が鮮やかな手つきであっという間に仕上がっていく様子を見ることができました。

そしてお待ちかねの試食。
「更科」「挽きぐるみ」「田舎」の3種の蕎麦に加えて、季節の変わり蕎麦(今日は大和茶の入った鮮やかな緑のお蕎麦でした)を食べ比べ、また店主のご厚意により普段はあまり食べられない蕎麦がきと蕎麦米も賞味させてもらいました。
打ち立ての十割蕎麦の香り・喉ごしを満喫しました。

最後に店主から、近頃はお店で少し気に入らないことがあるとすぐにSNSに心ない投稿があり、心を痛められているとのお話がありました。
たとえ客であってもお互い敬意をもち、心のゆとりとお店の方を思いやる寛容の気持ちを持っていたいものです。
この度はお忙しいところ楽しいお話と美味しいお蕎麦を有難うございました。
お陰様で心とお腹が満たされた蕎麦好きにとっては最高の1日となりました。
この地を訪れた際には、またお伺いしたいと思います。