奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

緑と未来を感じる授業

2018.03.22 | 授業info | by Staff

いきなり春がやってきましたね~!
空気もなんとなく明るくなって、道端には小さな春の花が芽吹き始めました。
春って、どことなくそわそわわくわくしてしまう季節だと思いませんか?

緑と未来を感じる授業_1

さて、4月22日(日)の授業「未来へ繋ごう、春日山原始林 ~ぼくが奈良の自然を好きな理由~」の募集が始まりました。
詳しくはこちらをご覧ください。↓
http://nhmu.jp/class/29863

4月の終わり、素敵な季節に、この授業を企画できることがとても嬉しいです。
暖かい太陽の光、新緑のなか。
そんなときに奈良公園や春日山原始林を歩くことを考えただけでも、ちょっとわくわくしますよね。

先生は、スギヤマタクジさん。
緑と未来を感じる授業_2

春日山原始林は春日大社の神山として信仰の場所であるため、ほとんど斧を入れずに保護されてきました。
全国的にも珍しい豊かな自然が残る場所です。
スギヤマさんは春日山原始林や奈良公園をフィールドに、この素晴らしい自然を多くの人に伝えるべく「BOKUNARA」を主宰し、ワークショップやツアーなどを行っています。
「BOKUNARA」のホームページはこちらです。↓
http://bokunara.net/

今回の授業では、スギヤマさんのフィールドである春日山原始林の魅力や美しさを学生のみなさんに感じていただき、原始林が抱えている問題にも少し気づくことができたら・・・という思いで企画しています。
ナラ枯れ(聞いたことのある方も多いと思います)など、やはり原始林の木も被害が多いそう。

緑と未来を感じる授業_4

世の中、知らなければ見過ごしてしまうことが多いものですが、どこかで聞いたことや知ったことが心に残っていれば、自分にできることって何だろうって考えることもできますよね。
多くの方が訪れる奈良ですが、観光だけでは味わえない奈良の魅力に気づく時間を、一緒に過ごしませんか?

今回の授業の集合場所は、春日大社国宝殿の1階カフェの横あたりです!
奈良交通バス「春日大社本殿」行の終点を降りてすぐです。
当日は、奈良ひとまち大学ののぼり旗を立てますので、それをめざしてお越しくださいね。

緑と未来を感じる授業_3

また、授業開始時間は10時!
10時ですよ!
今回の授業は移動が伴うため、どうかどうか時間厳守でお願いいたします!!
あとはね・・・天気が晴れていればと願うばかりです(激しい雨女の“せとやん”より)。

(せとやん)

庭を作る

2018.03.11 | 授業info | by Staff

3月に入り、一気に春めいてきましたね。
春といえば桜!
今年のソメイヨシノの開花予想は、奈良市では3月26日らしいですよ。
開花予想日前日の3月25日(日)には、授業「庭づくりを職業にしたわけ ~庭の仕事と茶の湯の愉しみについて~」があるのをお忘れなきよう。

このブログを読み進める前に、まずは、ひとまちブログ「こたつで茶会!? 」をご覧ください。

先生は、土屋作庭所の土屋裕さんです。

庭を作る_1

土屋作庭所の庭とは、「すっきりとし、情緒を感じる庭。伝統を踏まえつつ、それにとらわれず現代に生きる庭。」だそう。
「それって、どんな庭なんだろう?」って思った、あなた。
授業では、画像を交えつつ、作庭例の紹介をしていただきますよ。
また、修業を経て庭師になるまでのことや、庭づくりへの思いにもふれていただきます。

庭を作る_2

庭というと、植栽など見えるところばかりに目がいってしまいがちですが、実は土壌づくりが大切だそう。
例えば、地面の地形をどうするか。
元々の土面の形や高さを活かすのか、手を加えて変えるのか。
それによって、土を出し入れしたり、石を入れたり取り除いたり・・・。
また、水はけのこともしっかりと考えておかないといけないのだそう。
パッと見は素敵でも、大雨が降ったら水が溜まるとか土が流れるようなことでは、確かにいただけませんわね。

例えば、この風景。

庭を作る_3

何も手を加えてないように見えますが、ここに注目。

庭を作る_4

石や瓦を使って、地面の高さを変えているんですよ。
ほら、城跡の石垣みたいでしょ。
よ~く見たら、ちゃんと排水されるようになっていますよ。

庭を作る_5

エントランスの砂利の下にも排水設備が仕込まれているんですって。

庭を作る_6

しっかりとした土台作りがあってこそ、木々が映え、その様子を見た人々のココロに潤いを与えることができるんだなと思いました。

授業では、さまざまな作庭例を見せていただけますので、これまで持っていた庭のイメージが変わるかもしれませんよ。
教室の「貸町家『木屋 KIYA』」の庭を眺めながら、薄茶をいただき、春の息吹を感じるひととき、いかがでしょうか。

庭を作る_7

※貸町家「木屋 KIYA」は、レトロなガラスや使える古材はそのまま活かし、趣のあるイベントスペースに復元した奈良町家です。
なので、当日は畳にふっかふかの座布団をご用意します。
椅子はございませんので、その心づもりでお申込くださいませ。

お申込み、お待ちしています!!
申込はこちら→ http://nhmu.jp/class/29721

(なさ)

Saileさん、仏に出会う

2018.03.06 | 授業info | by Staff

3月24日(土)の授業「仏の道を歩むドイツ人僧侶 ~仏教と私、そして興福寺のこと~」のご案内です。

興福寺の僧侶として活躍中のSaile 暁映さん。
Saileさんの朝は早い。
興福寺に住み込み、毎朝5:30から他の僧侶たちと諸堂を拝巡するところから1日が始まる。
その後、清掃などのお勤めをし、昼間は、寺務とともに拝観者の案内や法相宗の教学を研究する日々を過ごしています。

Saileさん、仏に出会う_4

ところで、なぜドイツ人のSaileさんが、興福寺の僧侶になったのか、気になりませんか?
そこは授業でお話をしていただくとして、入口だけ、ちらりとご紹介。

Saileさんはドイツで生まれ、11歳の時にアメリカに移住。
なんでも、お父さんが日本好きだったこともあって、大学では日本の古典文学を研究したという経歴。
その研究のなかで仏教と出会い、法相教学を研究。
日本とアメリカの大学を行き来しているなか、興福寺でも学び、2011年10月に得度をし、僧侶の仲間入りをしました。
“かっぱ”も、そのころSaileさんに出会いました。

その年、現・興福寺執事の辻明俊さんが竪義加行を行った際に、Saileさんは付き人として21日間生活を共にし、辻さんをサポートしたのでした。
その時のことは、2012年2月25日の授業「千年以上伝わる厳しい試験『竪義』 ~僧侶にも試験があるんです~」で、辻さんとSaileさんから、どんな修行だったのかなど、エピソードを交えてお話を伺いました。

Saileさん、仏に出会う_7

「ひとまちレポート」はコチラ↓
「厳しい修行とプレッシャー!住職への試験『竪義』」
http://nhmu.jp/report/9264

Saileさんはその後、一旦アメリカに戻り、研究職に就いたのですが、「僧侶として生きたい」と決断し、再び興福寺の門をくぐりました。
そこで“かっぱ”は、この機会にSaileさんにお話を伺いたいと思ったのでした。
今回の授業では、「なぜ僧侶として生きたいと思ったのか」「仏教のどこに惹かれたのか」「興福寺が創建以来大切にしてきたこと」など、Saileさんのこと、仏教のこと、興福寺のことについて、伺います。

Saileさん、仏に出会う_5

なお、今年10月、興福寺では中金堂が落慶法要を迎えます。
また今年は、「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されて20年になります。
ぜひこの機会に興福寺で学んでみませんか。
お申込お待ちしています。
申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/29714

Saileさん、仏に出会う_1

(かっぱ)