奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

ゴールデンラビットビール再び

2021.03.31 | 授業info | by Staff

4月25日(日)の授業「ゴールデンラビットビールの働きかた ~奈良で仕事をする楽しさ~」。
本当は1年前に「開校10周年記念!リクエスト大会Vol.1 奈良の魅力をビールで発信 ~ゴールデンラビットビールの現在~」として開催する予定だったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、泣く泣く中止となったのです。
このたび、新型コロナウイルス対策をしっかりと行いながら、開催する運びとなりました。

先生は、Golden Rabbit Beer代表の市橋健さんです。

ゴールデンラビットビール再び

市橋さんには2017年6月の授業「奈良らしさ、のあるビール作り ~クラフトビールで奈良を元気に!~」で一度、先生をしていただいています。
前回の授業の様子は、以下のレポートとブログをご覧ください☆彡
ひとまちレポート
「奈良にうまいビールあり!」
http://nhmu.jp/report/28439
ひとまちブログ
「ビール!ビール!ビール!いいですねぇ~!」
https://nhmu.jp/blog/class/11963

今回は、2018年10月にオープンした「Golden Rabbit Beer」のタップルームで授業を行います。
授業では、奈良の特産品を原料としたビールや奈良の酒造メーカーとのコラボビールなど、クラフトビールをとおして奈良の魅力を発信する市橋さんの活動について、話を伺います。

ゴールデンラビットビール再び

タップルームについては、後日、ひとまちブログ第2弾で紹介しますね~。
お申込み、お待ちしています。

お申込はこちら↓
http://nhmu.jp/class/35525

(なさ)

東大寺をもっと好きになる

2021.03.30 | 授業info | by Staff

4月24日(土)の授業「大仏さんのふしぎ、発見! ~東大寺と大仏のあれこれ教えます~」のご案内です。
「奈良」と言えば「東大寺」、「東大寺」と言えば「大仏」。
遠足?修学旅行?家族で?
東大寺は、みなさんが一度は訪れたことのあるお寺ではないでしょうか。
大仏さまを拝観すると、その大きさに圧倒され、「東大寺に来たぞー!」と、それだけで満足しちゃっていませんか?
実は、東大寺には他にもスゴイところがあるんです!!

東大寺をもっと好きになる_1

東大寺の面積は、なんと!68.9ha(ヘクタール)。
それって、どのくらいの広さ?
例えば甲子園球場は3.9haなので、なんと甲子園球場17個分の広さなんです。
USJの1.5倍!
広~い!!
歩き回ったら足が棒になりそうな広さですね。

次に、南大門。

東大寺をもっと好きになる_2

左右の金剛力像「阿形」「吽形」の迫力もさることながら、上を見上げてみると、天井のない吹き抜けの構造になっています。
南大門は鎌倉時代に建てられたので、もしかしたら、日本の吹き抜け構造のはしりだったのでは・・・?

そして、大仏殿。

東大寺をもっと好きになる_3

で、でかい。
それもそのはず、世界最大級の木造建築なんです。
今の大仏殿は江戸時代に再建されたもので、横幅は奈良時代の創建時に比べて約3分の2に縮小されています。
ということは、奈良時代は、もっとでかかった!
その技術力の高さに驚きです。

さらに、東大寺には不思議なところもあるんです。
大仏さまの前に生けられた蓮の花瓶に止まっている蝶の足は、8本。
ん?8本?
なぜでしょう・・・。

さて、大仏さまの造立には、延べ約260万人もの人が関わったとか。
当時の日本人の人口は約5百数十万人と言われているので、もしかしたら、自分のご先祖さまも大仏さまの造立に関わったかもしれません。

こんな感じで、東大寺には、奈良時代の技術力の高さを誇るものが残っていたり、知っているようで知らない不思議がいろいろあったりして、楽しみ方は無限大!
今回の授業で、その楽しみ方を教えてくださるのは、東大寺大仏殿副院主の清水公仁さん。

東大寺をもっと好きになる_4

清水さんは、今年の修二会に練行衆として関わった若き僧侶のひとり。
日々、大仏さまを前にして思っていることなども伺いますよ。

まだ東大寺に訪れたことのない方、遠足・修学旅行以来行っていない方など、ぜひお申し込みください。
観るだけでは解らない東大寺と大仏さまの魅力を感じましょう!

※授業のなかでは、東大寺の拝観はいたしません。

申込はこちら↓
http://nhmu.jp/class/35520

(かっぱ)

山嵜晋平さんが山嵜監督になるまでと、これから

2021.03.28 | 授業 | by Staff

小雨の降るなか、緑色のベストを着て立っていました。

山嵜晋平さんが山嵜監督になるまでと、これから

背中にドーンと書かれた「奈良ひとまち大学」の文字を見て、「今日は何かあるんですか?」と、観光客の方。
「えー、今日は奈良市出身の映画監督をお迎えして、いろいろ話を聞くという講座があるんです。今、その方が来られるのをこうして待っているところで・・・。」
そんなやり取りをしていたら、後ろから声をかけられました。
「あの、ひとまち大学の方ですか。」
あれ?
もしかして??
「山嵜監督ですか?」
「はい。今日はよろしくお願いします。」
初対面だったので、プロフィール写真の緊張感ある表情との違いにびっくり。
とても人懐っこい笑顔を見せてくださって、なんだかホッとしました。

山嵜晋平さんが山嵜監督になるまでと、これから

授業「映画監督の目で、奈良を見た ~山嵜晋平監督が奈良を語る~」は、スタッフとの対談形式で進みました。

授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「『映画監督の目で、奈良を見た ~山嵜晋平監督が奈良を語る~』を受講して」
http://nhmu.jp/report/35630
「奈良をロケ地にした理由に納得!」
http://nhmu.jp/report/35667

まずは、学生のみなさんから参加動機を聞きます。
「映画というモノづくりに興味があって。」
「俳優さんとかどうやって決めてるのかなって。」
「西大寺の駅で『テイクオーバーゾーン』のポスターを観た時から気になっていて。」
みなさんから期待感がひしひしと伝わってきます。

山嵜晋平さんが山嵜監督になるまでと、これから

話は、ご自身の生い立ちに始まり、映画監督を志すきっかけについて。
幼い頃に見た映画は、「ドラえもん」や「ガンダム」くらい。
高校時代も部活に明け暮れ、映画鑑賞なんて時間はなかったようです。

転機は20歳の時。
当時の山嵜監督は、とても多感で、真面目で、ピリピリした感覚を持っていたと話されます。
「(当時の自分は)嫌なヘドロが流れ込んできたら、擦り切れて痛かった。」
そんな風に表現されていました。
ドイツのマルカ島でホームステイを始めた最初の1か月間、言葉の壁で誰とも話せなかった山嵜監督。
ただひたすら海を見て、映画を観て、学校に行くことを毎日のように繰り返していたそうです。
そうやって時間を過ごすうちに、いつしか自分で映画を作りたい気持ちが湧いてきたのだとか。
「社会に対して自分を表現する手段として、映画を選んだ。」
そうおっしゃっていました。

その後、日本映画学校を卒業して、(有)楽映社の制作部としてキャリアをスタート。
演出部ではなく制作部だったからこそ、映画ができあがるプロセスとそこに付随する人やお金の流れを知り、のちに監督になるための土台づくりができたようです。

山嵜監督の話しぶりは、とてもカジュアルで親しみがわきました。
映画監督に対する私の勝手なイメージは、他を寄せ付けないような独特のオーラを放っている・・・。
そんな威圧的なところは微塵もなくて、とてもソフトで穏やかなお兄さんという感じ。

山嵜晋平さんが山嵜監督になるまでと、これから

私が印象的だったのは、「僕は別に才能があるわけじゃない」と言い切られたこと。
映画監督なんて才能の塊じゃないの!?と思うのですが・・・。
監督曰く、
「世の中には、表現する才能と、持続する才能があると思うんです。
僕は後者。
制作部で仕事していた時は、とにかく助監督になりたくて手を挙げ続けた。
休みなく仕事をしました。
そうやって、諦めずに続けられる才能が僕にはあったんです。」

そして、話は話題作「テイクオーバーゾーン」に。
短い予告動画を視聴した後に、質問が挙がりました。
「東京の内容なのに、ロケ地に奈良を入れたのはどうして?」
ひとつひとつ、言葉を選びながら答える山嵜監督。
「う~ん。
例えば、映画に出てくる人物は、この人は○○スーパーで買い物して、服は△△で買って、日用品はどこどこに行って・・・と作っていくんです。
そんな時、(奈良で育った僕は)西大寺の『ならファ』で買い物して、ドラッグストアはキリン堂行って・・・というのが間違えずに描けるというか。」
脚本ができて映画にする過程で、それが山嵜監督に託されたとき、その「自分に乗ってくる」なかに奈良が入ってくるのだそうです。

山嵜晋平さんが山嵜監督になるまでと、これから

最後の質問。
「(良い)映画との出会い方にアドバイスをください。」
「難しい質問ですね。
僕は、出演が誰かで映画って観ないです。
やっぱり、映画は監督なんです。
圧倒的に監督のジャッジで映画って作られてる。
だから、本当に一生懸命良い映画を作ろうと頑張っている監督の映画を観ます。
みなさんも自分でそういう作品を見つけてみてください。」

今日の授業のためだけに東京から駆けつけてくださった山嵜監督。
奈良での上映の際には、ぜひまたお話の続きを聞かせてください。

(たぴ)

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