工場地帯の一角にある、お洒落な色がひと際目立つ奈良醸造株式会社。
代表取締役の浪岡さんが、人生をかけてビール醸造をすると決めた時に方々を駆け巡って探し抜いた、こだわりの場所でもあります。
作り手の思いやこだわりが味わいに反映されるクラフトビールでもあることから、今日の授業「つくりたいビールを、奈良で。 ~元公務員のクラフトビール醸造所~」の学生さんには、ビールやお酒が好きというだけでなく「作り手に興味」を持った方の参加が目立ちました。
授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「奈良」を代表する醸造所へ!
http://nhmu.jp/report/32477
授業はタップルーム(バースペース)で始まり、作り手・浪岡さんと学生のみなさんのお互いの自己紹介を終えると、まずは1杯目のクラフトビールをいただきました。
3種類のなかから、それぞれお好きなビールを1杯・・・。
「うぅ~」「美味しい~」という歓声とともにみなさんの緊張が和らいでいき、会話も弾んでいきました。
ビールの力は素晴らしい!もので、お隣さんと違う種類のビールを味見し合う光景も!
作り手の思いがテイストに直結しているため、浪岡さんのビール作りに掛ける熱いお話を伺うと、誰しも全種類飲みたくなるものですね。
元々ビールが好きではなかった浪岡さんでしたが、ベルギーを旅していた時に飲んだビールがフルーティでとても美味しく、魅了されたそうです。
公務員を退職し、2年余りの修業を経て、人生をかけてビール醸造所をOPENされました。
ベルギーはビール醸造所がたくさんあり、日本の酒蔵のように地域に溶け込んでいるようだと感じたそうです。
その土地の風土を活かしたビールを、故郷・奈良でも作りたいという思いが込められています。
ビール醸造においてはテイストももちろんですが、価格も含めて「自分の飲みたいビールを作る」ということを一番のコンセプトにしているとのことです。
浪岡さんのこだわりは揺るぎません。
地元の材料だけでなく、品質の良いものを使ってビール作りをしています。
ビールの名前も、浪岡さんが考えてつけているそうです。
「Bye-Bye Liberty(バイバイリバティ)」などのユニークな名前には、仕込みの時の時代・背景などが影響することも多々あるということでした。
ちなみに、「Bye-Bye Liberty」が誕生した時は、ルパン三世の原作者モンキー・パンチさんが亡くなられたことをニュースで知り、作品に敬意を表して、TVスペシャルシリーズの第1作目であった「ルパン三世 バイバイ・リバティ・危機一髪!」から付けたとか。
ビール作りは温度管理が最重要と話す浪岡さん。
ビールを通して奈良地域の良さを全国に、さらには世界に広げていきたいとの願いを込めて、日々ビール作りに励んでいます。
工場見学の後は、敷地内にテーブルを準備してくだり、太陽の下で2杯目のビールをいただきました。
奈良醸造株式会社には、西日本で初めて缶によるビールの持ち帰りができる店として、多くのクラフトビールファンの方々が遠方から車で来店されていました。
(まち子)