友情で挑んだ口頭試問、その名は竪義
2018.07.27 | 授業info | by Staff
法相宗の僧侶が生涯一度だけ受けることができる口頭試問、「竪義(りゅうぎ)」。
覚えなければならないことも多く、満行(合格)しなかった時は寺を破門になるという、とても厳しい試験です。
そして試験の前の「前加行」は、横になって寝ることさえも許されないなど、それはそれはとても厳しい修行。
8月25日(土)の授業「僧侶の試験を支えた友情 ~薬師寺の『竪義』ってなに?~」の先生は、昨年秋、その難しい竪義を見事に満行した、薬師寺の僧侶 根来 穆道(ねごろ ぼくどう)さん。
根来さんは、大学時代は農学部で環境について学んだという理系僧侶。
農学部→僧侶。
何があったのでしょうか・・・。
当日の話を乞うご期待。
今回の授業は、それだけではありません!
授業タイトルにある「友情」という言葉が気になるところではありませんか?
竪義に向けての前加行で、根来さんの食事をはじめ身の回りの世話をしたり、参籠の際には後ろから従事したりと、21日間約504時間を支えたのが、僧侶ではない塗師の阪本 修(さかもと おさむ)さん。
阪本さんは以前、奈良ひとまち大学の授業で先生をしていただいたことがあるのです。
2015年4月26日の授業「カジュアル&ポップなNEW漆器 ~気鋭の作家が案内する、漆芸の世界~」
こんなところでご縁があるとは!
ふたりのご縁は長く、ふたりとも薬師寺の青年衆として行事に手伝いに来ている頃に意気投合!
一緒にごはんを食べに行ったり、遊びに行った仲だとか。
僧侶となった根来さんが、「竪義を受けるときには付き人頼むで。」と阪本さんに言い、阪本さんも「自営業やったらな。」と引き受け、約束を交わしたそうです。
それから十数年が経ち、いよいよ根来さんが竪義を受けることが決まったときに、「あの時の約束、頼むで」「そんな約束あったな。分かった」と。
阪本さんは図らずも塗師として自営業。
なんという奇跡!!であり、なんと固い友情で結ばれていることか。
そして、僧侶でない阪本さんが従事できるのが、薬師寺の懐の深いところ。
前加行から試験当日まで二人三脚で突き進んだ21日間は、涙あり、笑いあり、突っ込みあり、嵐あり!?の怒涛の日々だったとか。
何があったのかは、授業でのお楽しみ♪
授業で、竪義に挑んだふたりの21日間のドラマを伺おう!
お申込、お待ちしています↓↓
http://nhmu.jp/class/30460
(かっぱ)