体と心に美味しい♪糀のチカラ
2015.02.28 | 授業 | by Staff
今日で2月も終わり。
身を切るような寒さから一転、なんだか暖かな日差しです。
今日の授業「おいしい、楽しい!発酵料理 ~体と心にうれしい糀(こうじ)~」の先生・北村あいさんとの出会いは、今から9年前。
東京から故郷に帰った北村さんが、きたまちでオープンした野菜と雑穀専門店「はちみつ」でした。
「体に良いもの=味が薄くて美味しくないもの??」
という勝手なイメージを持っていた私は、そこでガツーンと衝撃を受けました。
優しい味わいなのに、しっかりと旨味がある。
産後で疲れた体に沁みる、野菜の甘み。
小さな古民家の台所でせっせと作る北村さんとその手料理に、しっかり癒されたのでした。
今回は、そんな北村さんの「糀」にまつわる話を聴けるということで、仕事とはいえ期待に胸がふくらみます。
いよいよ授業が始まりました。
まずは、糀との出会いについて。
運命の出会いは大分県で。
塩糀ブームの火付け役、浅利妙峰さんだったとか。
北村さんは、浅利さんに糀のおもしろさを教わり、日本中どこでも手に入る材料でできる糀を、ご自身の料理に積極的に取り入れることに決めたのだそうです。
続いて、塩糀などを含む発酵食品を食べることによる嬉しい効能について。
今回参加された方は全員女性ということもあって、ここが聞きたいポイントのひとつです!
「腸の調子を整える(お通じが良くなる)」
「美白効果」
「疲れにくくなる」
そして、なんと「痩せる」効果も。
(私も、学生のみなさんに負けないスピードで、メモを取るペンを走らせました!)
砂糖ではなく甘糀を料理に使うことで、太りにくい体のサイクルを作り、生活習慣病予防にも効く・・・など、なんだか良いことづくしです。
これは、今すぐ実践したいですね。
お店のスタッフも、1年を過ぎる頃には自然に健康に、スリムになっていくのだとか。
羨ましい・・・。
糀の奥深さは分かりました。
では、その活用法は??
(我が家では、お肉や魚を塩糀に漬け込み、焼いたり煮炊きするだけ・・・)
北村さん曰く、野菜も調理前に少し糀に漬けるとのこと。
消化を助けて胃の負担が軽くなる分、エネルギーを体の他の部分に回せるのですね!
また、発酵食品を単体で使うだけでなく、ヨーグルト・キムチなどと組み合わせることで、さらに美味しさも乳酸菌もアップするのだそうです。
ここで、待ってました!糀スイーツ~。
丁寧に作られた美味しそうなスイーツたち。。。
盛り付けも可愛いです。
みなさんから「美味しい~」と、感嘆の声が!
「一番大切にしていること、それは“今”を丁寧に真摯に生きること。」
「時にはコンビニ弁当だっていいんです。
でも、やっぱりちゃんとした食事を摂れば体の調子も良くなって、
自分の生活も充実する。
そうすれば、家族や周りの人との関係も良くなっていく。・・・」
そうなんですね。
まずは、自分の体と心を整える。
糀は、そのサポートをしてくれる心強いミカタですね!
「お店を続けていて気づいたのは、料理をただ出してるだけじゃないってこと。
料理を通して、楽しさや思いやりの心を届ける。
届けた先で、またその人とつながる人にその心が届けられるんです。」
「今は、昔のように『自分が作った料理、食べてー!!』みたいな気持ち、全く無いですね。(笑)」
そう話す北村さん。
言葉の一つひとつが的確で分かりやすく、芯の強さを感じる反面、「しんどいことは続かないし、キライです~」とサラッと言ってしまう、力の抜けた感じ。
そのバランスが本当に素敵です。
そして、学生のみなさん、お店のスタッフ、私たち全員に向けられる、温かい笑顔が印象的でした。
また来たい。また会いたい。
そう思わせるお料理、そして北村あいさん。
今度は家族でお邪魔しようかな。
(たぴ)