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素敵な魅力の異空間「でなり」を体感!

2021.01.31 | 授業 | by Staff

2020年2月に予定していたものの、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止なっていました、「でなり」での授業。
2021年1月31日に「『でなり』から奈良の魅力発信! ~『DE-NA-LI』と『角角鹿鹿』の関係~」として実施することができました。
授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「素敵空間」
http://nhmu.jp/report/35416
「Made in NARAの可能性を追い求めて」
http://nhmu.jp/report/35433

「でなり」・・・英語表記もあります→「DE-NA-LI」。
これ、マッキンリー山のことを指すんですって。
意味は「偉大なもの、偉大なはじまり」。
店主の田上さんがこの意味を込めてお店・ブランドに名付けたとのこと。
そしてロゴの周りにある鳥の足跡は、デナリ山脈で最初に見つかったとされる渡り鳥の足跡の化石の形です。

素敵な魅力の異空間「でなり」を体感

そうそう、平仮名の「でなり」はお店の名前、英語の「DE-NA-LI」は洋服のブランドの名前です。
なんで?って思いますよね。
ブランド名が英語なのは、先ほどの由来から。

素敵な魅力の異空間「でなり」を体感

店名は、子どもからお年寄りまでがパッと見て分かりやすく記憶に残るように、平仮名にしたんですって。
田上さんの優しい心がすごく表れていますよね。

素敵な魅力の異空間「でなり」を体感

田上さんはデニムメーカーに勤めた後、自ら起業しました。
私のずーっと思っていた疑問は、なんで食事も?
実は大家さんから、食事もやってくれるならこの場所を貸してあげるよと言われたそう・・・。
このお店、前はうどん屋だったみたいです。
そんなことから服と食事のコラボ店となったそうですよ。
おもしろい!

さてさて、そんなこのお店は現在、奈良テレビ放送「加藤雅也の角角鹿鹿」の奈良研究所としても有名。
収録で目の前に加藤雅也さんが居るなんて、すごいですよね!
さらにさらに、衣装提供もしているんですよ!
加藤さんの白い服に赤のパンツ、なんとあれは巫女さんをイメージしてるんですって!
テレビで乗っている自転車も、田上さんのものなんです!

素敵な魅力の異空間「でなり」を体感

さて、店内。
おしゃれな洋服が所狭しと並んでいます。
そして、あちこちにいろんなレトロなものが飾ってあります。
大きな時計・・・あれは静岡駅のものを譲ってもらったようで、そこからお店の看板やメニュー表の中身などを駅の看板デザインにしていったそうです。
他にも多くの時計がありますが、全て時間はバラバラ。
お客さんに時間を気にせずゆっくり過ごしてもらいたいという、田上さんの気持ちの表れです。

素敵な魅力の異空間「でなり」を体感!

そんななか、私がとても気に入ったもの!
それは・・・マトリョーシカ!!
めちゃくちゃかわいくておもしろいですよね!
ワタクシ、昔からマトリョーシカが大好きで、ましてやここにあるパンダとゴルバチョフ大統領なんて!最高です(笑)。

素敵な魅力の異空間「でなり」を体感!

そろそろ授業のまとめを。
田上さんは今まで、人とのつながりをとても大事にしていて、店の飾りや小物、服の材料、お酒や食材など、今あるほぼ全てのものはつながりから得ているそうです。
つながりを大事にして今後も続けていきたいとのことです。
このお猪口もお酒つながりから作ったんですって。

素敵な魅力の異空間「でなり」を体感!

また、常に何かをやっていることが非常に大事であり、そしてやっていることを発信していくこと、これを大事にしてくださいとおっしゃっていました。
結果を残すのは自分であり、人に惑わされずに続けることで、自分が正解者となることの大切さを語っていただきました。
田上さん、ゆくゆくはキャンプ場をやりたいそうです。
そしてそこには育児施設も設けて、家族みんなが楽しめる場所にしたいそうです。
初めにも書きましたが、子どもからお年寄りまで、みんなに優しい田上さんそのものですね。
みなさんから愛される「でなり」&「DE-NA-LI」。
みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。

素敵な魅力の異空間「でなり」を体感!

(つて)

未来へつなぐ情熱

2021.01.30 | 授業 | by Staff

今回の授業は、「映画館『尾花座』を知っていますか ~『なら国際映画祭』で未来へつなぐ~」です。
株式会社尾花の代表取締役社長・中野聖子さんにお話を伺いました。

未来へつなぐ情熱

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「『尾花』という名前」
http://nhmu.jp/report/35356
「『尾花座』が人と人の架け橋に」
http://nhmu.jp/report/35401

ホテル尾花は、明治42年に座主・山田猪三郎さんが建てた芝居小屋の「尾花座」が始まりです。
明治・大正に歌舞伎・浄瑠璃・浪曲・落語などの諸芸能が上演され、大正9年に奈良初の常設映画館「尾花劇場」が開館。
「愛染かつら」は大ヒットして客の行列が猿沢池まで続いたそうです。
その後、テレビの普及など時代の流れとともに映画の衰退により劇場は昭和55年に閉館しました。
そして現在まで続くホテル事業を始められたそうです。

未来へつなぐ情熱

現在、ホテル前には「われらが尾花座ここにありき」と、映画館に象徴される芸能の復活を熱望する狼煙の様な桂米朝筆の石碑があります。
2010年の三条通りのシネマデプト友楽の閉館により、奈良市には映画館が無くなりました。
そこで、奈良での映画の火を消さないようにと、奈良出身の河瀨直美監督を中心として「なら国際映画祭」が隔年開催されるようになりました。
その開催にあたって、元々映画館を経営していて映画に縁のある今回の授業の先生・中野さんに、なら国際映画祭を手伝ってほしいと白羽の矢が立ち、現在まで尽力されています。

未来へつなぐ情熱

なら国際映画祭は、世界遺産の東大寺・興福寺・春日大社などの協力を得て大々的に世界に発信している事業です。
中野さんの夢は、大規模映画館ではなくても奈良駅近辺に地域に根差した映画館を作る、またはネット配信も視野に映画監督の育成・活動の場を広げ、未来に繋げることだそうです。

今回の授業には50人近くの申込があり、新型コロナウイルスの感染拡大予防の観点から20人のみの参加とさせていただきました。
当日は欠席者もなく、質問タイムには多くの方が質問され、学生のみなさんも奈良発の芸能が復活するのを熱望されているのが伝わるひと時でした。

未来へつなぐ情熱

今回の授業で中野さんからこれからの奈良の映画館復活にかける情熱を伺うことができ、映画発展の分野で頑張っている人の熱意に触れ、元気をいただきました。

(谷)

念願の授業開催!

2021.01.23 | 授業 | by Staff

企画の提案から5年!?
1月23日に授業「インドの伝統医学と奈良の関係 ~アーユルヴェーダで免疫力アップ~」を開催しました。
スタッフ“じーあん”のブログはご覧いただけましたか?
今回の授業は、昨年度に急きょ中止となった授業の内容をパワーアップしたリベンジ開催です。
実は、私もこの講座にはひとかたならぬ思いがあり、ぜひぜひ企画を実現させていただきたいと、担当スタッフにお願いをしていました。
それがいよいよ実現し、無事開催することができて、ホッコリした気分に浸っています。

授業の様子は、「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「不安の中でできること」
http://nhmu.jp/report/35295

さて、授業を終えて、先生の野村さんに質問してみました。

念願の授業開催!

Q:野村さんがアーユルヴェーダと出会ったきっかけは?
A:アーユルヴェーダとの出会いは、雑誌の記事です。
たった3行程の短い記事でしたが、それがインドの先生との出会いでした。
今もこうしてアーユルヴェーダライフを送り続けているのは、それだけアーユルヴェーダには生きる力と心の喜びを感じることができる魅力的な哲学があるからだと感じています。
今後もみなさんの健康と幸福のお手伝いができるように精進していきたいと思います。

Q:この講座を引き受けた時のお気持ちは?
A:アーユルヴェーダについて伝えるというご縁をいただいたことを嬉しく思いました。
どのような年代にどのようなお話をすれば聞いていただけるのか?と考えていましたが、みなさん最後まで真剣に聞いていただけて、コロナ禍においてご自身やご家族の健康を願うお気持ちが伝わってきました。

Q:準備を進める中での出来事や思いなど、何かありましたか?
A:みなさんに喜んでいただけるようにスパイスの準備をしました。
少しでも身近に感じて健康のために取入れていただけるとありがたいです。
今回は試飲はできませんでしたが、持ち帰りできるのも嬉しいですよね。

念願の授業開催!

Q:この授業で伝えきれなかったことがあればお願いします。
A:アーユルヴェーダは古代より伝統的に受け継がれており、古典書に基づいてお伝えしております。
季節によって、年齢によって、時間によって、お伝えする内容は違います。
それらは5000年前から現代にも変わることなく活かされています。
それがアーユルヴェーダの医学なのです。

さてさてみなさんいかがでしたか?
授業の様子はというと、インドのアーユルヴェーダ病院で必ず行うドーシャ体質診断から始まり、自分自身の体質を知ったうえでの受講となりました。
体質とは、バータ/ピッタ/カパの3つに分かれます。
チェックリストとにらめっこしながらどのタイプに当てはまるのかを調べ、それぞれの特徴と注意すべきポイントや対象法などを聞き、一生懸命メモを取っておられました。

念願の授業開催!

このほか、基礎的なお話に加え、奈良との関係、そして誰にでもできるカンタン免疫力アップの方法、ハーブやスパイスを使った日々の生活に取り入れられる体の改善法などを学びました。
アーユルヴェーダは、知れば知るほど奈良との関係も深く、私たちの暮らしのなかに簡単に取り入れられます。
この授業をキッカケに学生のみなさんがアーユルヴェーダライフを楽しんでくださることを願っています。

(rain-d)