静かなお寺の魅力
2025.03.01 | 授業 | by Staff
3月になったばかりだというのに最高気温19℃という一気に春が来たような日に、授業「唐招提寺奥の院を知っていますか ~唐招提寺『西方院』を訪問~」を開催しました。
教室までの道案内でしばらく外に立っていましたが、日差しが強くて暑いくらいで、寒かったらあかんから・・・と用意されていた奈良ひとまち大学のスタッフジャンパーの出番はありませんでした。
唐招提寺は公民館の講座で案内をしていただいたこともあり、何度も訪れているとても身近な存在ですが、ほんの少し離れただけの西方院にはなかなか行く機会がなく、今回の授業できっかけをいただけて、とても楽しみにしていました。
授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「歴史はくりかえす」
https://nhmu.jp/report/42386
西方院は「もとは唐招提寺の境内だったが近鉄橿原線の開通により分断された」とのことで、唐招提寺から西へ線路を越えて少し行ったところにあります。
現在、周りは住宅街となっている場所ですが、唐招提寺がどれだけ広かったのかを思い至る訪問となりました。
境内は、木々が生い茂る静かな雰囲気で、唐招提寺の伽藍復興に尽力した僧侶の墓所もあり、歴史に思いを馳せながら拝観することができます。
授業のなかでは、西方院を創建した慈禅上人の姿を描いた軸や、本堂に安置されている「阿弥陀如来立像」(重要文化財・快慶作)といった普段は拝見できないものを、特別に見せていただきました。
こういった特別な経験ができるのも、奈良ひとまち大学ならではの醍醐味ですね!
学生のみなさんは、じっくりご覧になっていて、またとない機会だったのではないでしょうか。
今回、定員を超える申込があり、教室に入ることができるギリギリまで定員を増やしたものの、それでもお越しいただけなかった方がたくさんいるとのことです。
「今日は全部話さず次の時までネタを取っておいて!」と、スタッフから先生へ要望する一幕もあり、またいつか西方院での授業があるのではないかと思います。
境内では季節折々のお花も楽しめるようですので、授業を待ちきれない!という方は、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね。
(2SIM)