奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

嵐のなかでも楽しい授業でした

2024.11.02 | 授業 | by Staff

2~3日前からお天気の様子が芳しくないということで、11月2日の授業「奈良発祥の武道、宝蔵院流槍術とは ~女性初の『目録』授与者、あらわる~」は開催できるのかどうなのかと、ドキドキしながら当日を迎えました。
午前中は、どんより曇り空。
でも雨は降っておらず、予報では14時から16時ごろが雨のピークとのこと。
ちょうど授業時間中に大雨になる可能性が高いのですが、気象警報は出ていないし、楽しみにしている方も多いとのことで、開催決行となりました。

結局、13時過ぎに気象警報が発令されたのですが、学生のみなさんは全員が遅刻することなく教室に来られ、時間どおりに授業がスタートできました。

授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「深淵なる時空間」
https://nhmu.jp/report/41944

初めに、宝蔵院流高田派槍術 第22代流派代表から、「宝蔵院流槍術」の歴史を伺いました。
お話を聞いていると、奈良発祥の武道をもっと知ってもらいたい、広く伝えていきたいという、代表の強い思いが伝わってきました。

嵐のなかでも楽しい授業でした

その後、奈良宝蔵院流槍術保存会の方々による演武の披露、技の解説、そして学生のみなさんに槍の持ち方や技のかけ方などの体験をしていただくことができました。
今回の授業の先生である小松令和(りか)さんとの打合せの際に、「授業では学生のみなさんに少し槍を持って体感してもらいたい」とお伝えしたところ、しっかりと体験できるように取り計らってくださったのです。
奈良宝蔵院流槍術保存会のみなさん、ありがとうございました。m(__)m

嵐のなかでも楽しい授業でした

休憩を挟み、小松さんのお話は、先ほどとは違いゆったりと和やかな雰囲気で始まりました。
演武や体験では槍と槍がぶつかる音や代表の熱のこもった指導など、いい意味で緊張感がありましたが、小松さんは「こんな楽しいことを奈良でやっているのよ!聞いて!聞いて!」というような語り口で、学生のみなさんの心を鷲掴みにした感じです。

嵐のなかでも楽しい授業でした

ご自身がどういうものに興味を持って学んできたのか、現在は奈良での生活をどんなふうに楽しんでいるかなど、おもしろいお話が満載でした。
雅楽に力を入れて活動していたり、歴史好きでボランティアガイドの会に所属していたりってことは聞いていましたが、ベジタリアンで自ら野菜も作っているという話はこの時初めて知りました。
引き出し多いなぁ。
嵐のなかでも楽しい授業でした

学生のみなさんにも自己紹介をしていただき、体験の感想を伺ったところ、「槍はとても重たかった」「技によっては怖いイメージ」「『相手の槍を自分の槍でかわせる』と先生の説明ではわかるが、いざ目の前に槍の先が見えると恐怖」という声が出ました。
それでも体験できたことがとても良かったという意見が殆どでした。

嵐のなかでも楽しい授業でした

小松さんは、「身体が形を覚えてしまえば、必ずその位置に手が上がるようになる。覚えるまで何度も何度も繰り返し鍛錬することが大切」、また宝蔵院流槍術について「社会的に常識をもち倫理観もある人たちの集団だということ、また女子だからと遠慮をしないところが魅力」と語っていました。
「目録」を授与されたことについては、「その審査を受けるための資格」を得なければならず、それが大変だったとのこと。
次の「免許皆伝」まであと10年はかかるだろうとのことで、長い鍛錬の道のりの末にいただけるものなのですね。

嵐のなかでも楽しい授業でした

最後に、宝蔵院流槍術について、ご自身の立場としては、「免許皆伝」の取得のために鍛錬し、また若い方々への指導にも力を入れながら、流派の広がり・発展のために尽くしたいと語られました。

授業が終わっても小松さんの周りには学生のみなさんが集まり、賑やかにお話の花が咲いていました。
たくさんの引き出しをお持ちの小松さんに、次はどんな授業をしてもらおうかなと思案しています。

(さとちん)

西大寺検車区はおとなの秘密基地

2024.09.29 | 授業 | by Staff

公民館スタッフ12年目の“TH”です。
今回は、人気ナンバーワンを誇る授業「いざ潜入、西大寺検車区!その3 ~現代の禁足地!?車庫内部を見学~」に同行しました。

授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「大満喫!西大寺検車区!」
https://nhmu.jp/report/41837

授業のために近鉄の西大寺検車区に向かう職員も、やや緊張の面持ちです。
検車区内の車庫では、バラエティー豊かな電車群が業務運行のため絶えず出入りしています。
部外者立入厳禁の禁則地に、いよいよ「潜入」します。

高い倍率をくぐり抜け、晴れてこの授業を受けられる学生のみなさんも全員揃い、いざ車庫へ・・・と、その前に、この西大寺検車区の歴史と、職員のみなさんの仕事内容を教えていただきます。
教えてくださる先生は、西大寺検車区区長の今矢宜宏(いまやよしひろ)さん。
他にも助役さんや職員の方を含めて10人近いみなさんが私たち見学者のお世話をしてくださいました。

西大寺検車区はおとなの秘密基地

近鉄の総営業キロ数は501.1km、駅数は286駅と、私鉄では日本一の規模を誇ります。
西大寺検車区の歴史は古く、1920年にはその前身が設立され、近鉄創成期の車両管理と運用を支えてきました。
その後、近鉄の路線拡張と企業規模の拡大により、1964年5月、当初の場所より少し南東側に新たに竣工。
同じ年の9月に橿原線・尼ヶ辻駅等の移設を経て、ほぼ現在の形になったとのこと。
という訳で今年は、今の西大寺車庫が60周年の記念すべき年だそうです。
(特に記念行事は考えていないそうですが。)

また、西大寺検車区の管理下には、西大寺車庫の他に、新田辺車庫と宮津車庫があり、近鉄の検車区としては最大の600両もの電車を管理・運用しています(西大寺車庫の最大留置数は277両)。
この日も、それぞれの車両に決められた運用スケジュールに基づき、点検・清掃・入換編成などのため頻繁に稼動していました。
つい先日発生した大和西大寺駅構内での車両脱線事故の際には、今矢区長をはじめ検車区のみなさんが徹夜で作業に追われたとのこと。
日々電車が正確なダイヤで運行され、我々が当たり前のように利用できるのは、検車区のみなさんが縁の下で支えてくださっているお蔭と、感謝の念を新たにしたところです。

さて座学研修のあとは、お待ちかねの車庫見学と電車内からの洗車体験です。
学生のみなさんは全員ヘルメットを着用し、検車区職員の指示に従って車庫に足を踏み入れます!

西大寺検車区はおとなの秘密基地

先ずは普段は見ることができない、地面から見学する電車の床下機器と台車。
一両約40トンの重量を支える台車車輪の大きさと頑丈さ、そして整備時には肉眼では見えない小さなキズを見逃さないための専用器具の数々、職員の方々の「プロの眼力と熟練の技」に驚かされることばかりです。
ちょっと手を伸ばせば触れられる距離にある床下機器類も、部位によっては1500ボルトの高圧電流が走っており、学生のみなさんは緊張感を持って説明に聞き入ります。

西大寺検車区はおとなの秘密基地

今回の授業では、限られた場所を除き電車や車庫内の撮影を許可していただいたので、学生のみなさんはスマホやカメラ片手に、見学・質問・撮影と大忙しです。

いよいよ電車内に乗り込み、洗車体験に向かいます。
ご用意いただいた車両は、大阪万博エキスポ2025デザインが全面にラッピングされた、なんとも特別感満載の車両で、みんなテンション爆上がり!
乗車した車内でも、「車内アナウンス体験」「運転室見学体験」など、超特別なプログラムをご用意いただき、これまた一同大喜び!!

西大寺検車区はおとなの秘密基地

そして洗車工程。
運転席のある前面と背面は長いモップを使った人力作業ですが、左右の側面は線路上に固定設置された洗車機の間を、電車自体が水と洗剤のシャワーを浴びながらゆっくり通過します。
洗車機の方が動いてくれる自動車の洗車とは勝手が違います。
また自動車用の洗車機には乾燥機能もありますが、電車は洗うだけで車体を乾かす作業はありません。
電車の内側から洗車工程を眺められる経験は人生一度きり(多分!?)。
大いに満喫できました。

西大寺検車区はおとなの秘密基地

近鉄の車両運行計画は、編成毎に細かいスケジュールが組まれており、今回の授業での体験乗車も事前の運行計画に則って進められていたとのこと。
今矢区長と西大寺検車区のみなさんのご配慮に感謝しきりです。

西大寺検車区はおとなの秘密基地

最後に今矢区長から、「これからも駅でヘルメットと作業着を着用した検車区員を見かけたら、今日も電車とお客様の安全運行のため働いているので、どうぞ温かい目で見守ってください」とのご挨拶がありました。
多忙な日常業務のなか、検車区のみなさんによる最大限のおもてなしを賜り、重ねて感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

(TH)

老若男女が食べられるカレー!?ほんまかい!?

2024.09.21 | 授業 | by Staff

9月21日の授業「つくる人も食べる人も楽しいカレー ~ナラカラカリーが辛くない理由~」に従事した、スタッフの“おーちゃん”です。

授業の様子は、「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「みんなで食べれる『辛くない』カレー」
https://nhmu.jp/report/41728
「美味しくて楽しいカレー作り」
https://nhmu.jp/report/41740

実は私、とっても疑り深い性格なんです・・・。
なので、「老若男女が食べられるカレーなんて、ほんまにあるん!?」というのが、従事するまでの思いでした。
(ごめんなさい(^-^;))
私自身、子どもが小さい時期は、カレーは子ども用と大人用の2種類を作っていました。
なので、カレーはお手軽メニューではなく・・・。

でもでも、今回の授業の先生であるキッチンスタジオカチート代表の川北侑加さんのお話を聞いていたら、自然と「ほんまに作れるのかも!」と思えてきました。
というのも、ものすごく親近感が持てたんです!

老若男女が食べられるカレー

“おーちゃん”は、家事のなかで料理がダントツで嫌いです(-_-;)
だから正直、料理の先生って苦手だったんです。
「そんな調味料どこで買うん?」という調味料を使ったり、ものすごーく面倒な工程を「この作業を怠るとできばえに差が出るんです」とか言われるイメージがあったから・・・。
でも川北先生は、その苦手なイメージを全てかき消してくれました!

老若男女が食べられるカレー

先生ご自身も元々は料理が苦手だったそうですが、パン作りを習い始めて「美味しい!」には法則があると気付いたそうです。
それは、手間暇や高級食材では、ずっとニコニコして料理を作ることができないから、どこでも手に入る調味料や材料で簡単に作るということ。
私は、この言葉にとても安心感を覚えました。
これがとても大事なことだから、「つくる人も食べる人もうれしいおうちごはん」「美味しいは私をかわいくする」というコンセプトで料理教室を主宰されています。

老若男女が食べられるカレー

ナラカラカリー(奈良からCURRY)は、料理教室の生徒さんからの「カレーに関する悩み」を解消するべくして作られた究極のカレーです!!

老若男女が食べられるカレー

ちゃんとスパイスが効いているのに、決して辛くなくて、身近な材料で作れる、すばらしいカレー。
老若男女が食べられるカレー!ほんまにありました!!

(おーちゃん)