奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

職人の熱い想いのラーメン

2024.03.24 | 授業 | by Staff

ラーメンの授業ということでスタッフに指名いただきました、“肉球ぷに×2”です。
空を見上げると、あいにくの冷たい雨・・・。
なんでかなぁ?と思っていたら、奈良ひとまち大学の「雨を呼ぶ男たち」の1人がスタッフで参加。
さもありなんですね(笑)。

職人の熱い想いのラーメン

今回の授業は「ラーメンを愛し続ける男の物語 ~『梅光軒 奈良店』のルーツに迫る~」です。
お店のドアを開けると、小麦か、かん水なのか、ラーメン屋さん独特の美味しそうな香りに包まれます。
・・・食欲が一気に湧いてきます!
桜の蕾がまだまだ固い3月、麺を湯がくお湯の水蒸気で私のメガネが曇ります。

職人の熱い想いのラーメン

13時45分ごろにお店に入ると、まだ数人のお客さんがラーメンを食べていて、緑のパーカーを着た奈良ひとまち大学のスタッフを見て、「なんだなんだ?」という感じのお顔をしていました。
壁には、「3月24日(日)お昼の営業は14:00まで」と書かれた紙が。

「今日はよろしくお願いします」と声をかけると、店主の柳さんが「何でも聞いてや」と一言。
NGナシの何でもアリの授業のようです。
奈良ひとまち大学ののぼり旗を用意していると、14:00までの営業を知らなかったお客さんがちらほら・・・。
どうしようかな?と思っていると、柳さんが「14:15までに食べられるならラーメン作りますよ」とのこと。
独りで来られた方が2人と父子のお客さんが、美味しそうにラーメンを食べて帰られました。
実は授業中にも何人かラーメンを食べにお客さんが来られ、「今日は営業していないんです」とお断りをしたんですよ。

職人の熱い想いのラーメン

しばらくすると、雨のなか次々と学生のみなさんが来られました。
授業の詳しい内容は、「ひとまちレポート」をご覧くださいね♪
「またすぐに食べたくなるラーメンに誘われて」
https://nhmu.jp/report/40888
「飲食は人柄 ~とあるラーメン職人の人生譚~」
https://nhmu.jp/report/41016

柳さんの波乱万丈な人生のお話は尽きません。

職人の熱い想いのラーメン

あと30分で授業が終わりという頃に、お待ちかねのラーメンを食べることに。
スープは醤油・みそ・塩の3種類があります。
野菜・チャーシューのトッピングもでき、どれを食べるか迷ってしまいそうです。
店員さんが注文を聞き、それを伝えると作り始める柳さん。
手早く調理をされます。
麺の湯切りは平ざるです。
一度に作れるのが5人分ということで、大きなお鍋に5人分の麺を入れ、器用に1人前ずつ取り分けてスープの中に麺を入れていきます。

職人の熱い想いのラーメン

職人技です。
ラーメンを食べるとみなさんの顔は笑顔になり、楽しく美味しく召し上がっていました。
「また、来ます」とのお声もあり、和気あいあいとした雰囲気で授業が終わりました。

自家製麺を作り、旭川ラーメンのこだわりのスープを作り、体力的にもきつくなってきているとお話しされていた柳さんですが、それでも自分が食べて美味しいものを提供していきたいという心意気が感じられる熱い授業となりました。

(肉球ぷに×2)

最強・最好!

2024.03.23 | 授業 | by Staff

「カレー」と「唐揚げ」は、「鉄板メニュー」と言われるほど、世代を問わず、多くの方が好きなメニューではないでしょうか。
その最強・最好(最高)な組み合わせの魅力に触れたのが、3月23日の授業「笑顔を届けるスパイスカレー店 ~体も喜ぶカレーと麹唐揚げ~」です。

今回の教室「スパイスカレーと麹からあげのお店 ニコト」は、以前住んでいた校区にありますが、当時はなかった飲食店です(2023年7月に開店)。
周辺の雰囲気への懐かしさと、数年ぶりに奈良ひとまち大学の授業に従事すること、そして何よりスパイスと発酵という食いしん坊が王道のわたしには興味津々のテーマで、従事が楽しみな授業でした。

授業の様子は、「ひとまちレポート」をご覧ください。
「近所の人に寄り添うお店を目指して」
https://nhmu.jp/report/40820

最強・最好

今回の授業は、オーナーのチカちゃんと店長のちーちゃんの語りの前に、まずは実食から!
何とも異例(?!)の魅力的な幕開けですが、論より証拠!!
授業のタイトルどおり、学生のみなさんは、みんな笑顔になっていました♪
味わい深く、美味しかったですものね~。
満たされます、癒されます。
ごちそうさまです☆

最強・最好

ニコトのめざすカレーは、誰でも知っていて、ホッとするメニューとのこと。
子どもや、辛いものが苦手な人でも食べやすいよう、豆乳でまろやかに仕上げているそうです。
身体に効くスパイスで滋味深いカレーと、塩麹のおかげでホロっと柔らかくサックリした唐揚げで、学生のみなさんもにっこりでした。
そして食後には、チカちゃんの鹿児島の友人から取り寄せているという枕崎産の無農薬緑茶を冷茶でいただきました。
口の中がスッキリする感じで、カレーや唐揚げの後にお勧めですね。

最強・最好

東京でミュージシャンとしてバンド活動をしていたチカちゃんのライブ、ちーちゃんの出身地である奈良に生活の拠点を移し開業に至るまでの紆余曲折、カレーと唐揚げのお話など、あっという間に時間が過ぎました。

最強・最好

そうした魅力的な時間もさることながら、わたしが最も印象に残ったのは、壁一面に描かれた絵♪
これは、芸術大学出身のちーちゃんが自ら描いたもの。
美味しそうで、かわいくて、これもにっこりになる感じで、まさに店名の「ニコト」に通じるなぁと思いました。

最強・最好

チカちゃんとちーちゃんは、将来的には、カレー屋さんを営みながら、ギター教室と絵画教室を開きたいとの夢も語ってくれました。

最強・最好

そうそう、近くには大学や短大など学校がいくつもあることから、学生カレーと唐揚げ丼は、なんとワンコインの500円!
お客さんへの愛情が伝わる「ニコト」は、タイトル通り「笑顔を届ける」お店でした。

最強・最好

シルクロードを渡ってきた各種の香辛料は、始まりの地・奈良に届き、その記録は正倉院に保管されています。
奈良にスパイスカレー店が多いのは、きっとそれが理由ではないですかね~!
ちょっと掘り下げて調べてみたくなっている食いしん坊でした♪

(ミーシャ)

麻の最上は南都なり

2024.03.16 | 授業 | by Staff

奈良ひとまち大学の授業「高級麻布、奈良晒ができるまで ~苧績(おう)みと機織りを実演~」に従事してきました。
教室は、帝塚山大学東生駒キャンパス。
近くを通ることはよくありましたが、大学構内に入るのは初めてです。

麻の最上は南都なり

矢田丘陵の一部に広がるキャンパスは緑が豊かで、高台にあるので見晴らしもよく、東の若草山までよく見通せました。

この日は春休みで土曜日でもあり、大学生の姿はほとんどなく、学生食堂も開かない様子でした。
しかし、立派な校舎がいくつもあり、テニスコートもあって、ちょうど体育館の辺りではバレーボールのユニフォーム姿の学生さんがいて、部活動を行っている声などが聞こえてきて、「平日にはもっと賑やかで活気のあるキャンパスだろうな」と思い浮かべながら、準備にかかりました。

広いキャンパスの中で、どの位置に奈良ひとまち大学ののぼり旗を立てたら分かりやすいかと考えながら、バス停からの進路を歩いてみました。

帝塚山大学で社会人向けに織物の講座をしていることは、以前に大学の広報誌を読んで知って興味を持っていましたので、授業に従事することになり楽しみにしていました。

教室では、講座修了生のみなさんの作品も展示されていて、大切な作品に触れてしまわないよう気を付けました。
大教室の段々の机を上手く活かして大きな作品も広げてあるので、大変見ごたえがあります。

麻の最上は南都なり

教壇の辺りにも作品が並べられています。
授業では、糸と糸をつなぐ「苧績(おう)み」という作業にも機織りにも大変な時間がかかると聞きましたので、これだけの作品を完成させるには、膨大な手間と時間がかかったことでしょう。

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「麻は日本人のこころ、その最上は南都なり」
https://nhmu.jp/report/40780
「現在に受け継ぐ奈良晒」
https://nhmu.jp/report/41003

奈良の『名所図会』を見ながら、真っ白な奈良晒にするさらし場の作業の工程を聞きます。
東大寺近くの依水園の一部も、さらし場だったそうです。

麻の最上は南都なり

最盛期、奈良晒が武士の裃や僧侶の袈裟に多く使用された頃には、佐保山に白雪が積もったようだと歌に詠まれたほどですので、奈良晒が盛んに作られていた様子が思い浮かびます。

その頃の書物に、「麻の最上は南都なり」と記されているそうです。
奈良の晒は染めても美しく、着てもさらっとしているなど、とても高級品だったので、偽物の流通を防ぐために「南都改」と御朱印を押すようにと、なんと徳川家康が厳しく申し付けたとか。
また、ハンコの偽物まで出回り、偽ハンコを押した偽物の布は、今の橋本町辺りで焼き払われ、犯人は額に「悪人」の焼き鏝(こて)を当てられ、ならまち引き回しの上、追放されたそうです。
大変な重罪だったのですね。
それ程、奈良晒は大切にされていたのですね。

麻の最上は南都なり

今回、授業に従事できて、長く住んでいても知らなかった奈良の特産物について教えていただく機会となり、とても勉強になり良かったです。

(ぼちぼち)