入江泰吉さんってどんな人?
2015.10.31 | 授業info | by Staff
ダンディズムあふれる佇まい。
「渋いっ」の一言に尽きます。
この御仁は、11月28日(土)の授業「奈良を撮り続けた男、入江泰吉 ~旧居から見える、写真家の素顔~」のタイトルに登場している、入江泰吉さんです。
「生粋の奈良市民なら誰もが知ってるはず」と信じて疑わない存在なのですが、念のためプロフィールを少し。
入江泰吉さんは、奈良を代表する写真家です。
「奈良大和路シリーズ」をはじめ、奈良の四季折々の風景、仏像、伝統行事、万葉の花などを写真に収め、全国に発信し続けてこられた功績は非常に大きく、これぞまさしく巨匠。
その作品のすべては、「入江泰吉記念奈良市写真美術館」に収蔵されています。
今年は生誕110年を記念し、回顧展が開催されている他、写真集『回顧 入江泰吉の仕事』が出版されています。
つい最近まで、まちなかでも写真展が行われていたんですよ。
もしかしたら、ご覧になった方もいらっしゃるかしら!?
今回の授業の教室は、巨匠の生前の住まいである、「入江泰吉旧居」です。
今年の3月1日より一般公開され、新たな観光スポットとなっています。
名勝依水園と戒壇院の間に位置する、古都らしい落ち着いた町並みにぴったりの日本家屋です。
離れには、暗室もあるのですよ。
この場所は、在りし日の入江さんの愛用品や調度品なども、基本的にそのままの状態になっています。
入江さんの創作活動の拠点であった住まいを拝見することで、入江さんが過ごした空間・時間を感じてもらうことができるのです。
例えば、アトリエにはこんなものもありますよ。
写真だけじゃなくて、仏像を彫ったり、ガラス絵を制作したりしておられたそう。
これらも入江さんの作品です。
入江さん宅は、ご夫妻以外にもさまざまな方が出入りされていたそうです。
「さながら文化サロンのごとし」の、そうそうたるメンバー。
この本棚に並べられている書籍の著者などもいらっしゃったんですって。
そんな入江さんのエピソードを交えつつ、今回の授業をナビゲートしてくださる先生は、入江泰吉旧居コーディネーターの倉橋みどりさん。
入江泰吉旧居の開館当初から、コーディネーターとして館内の案内や事業企画に携わっておられます。
倉橋さんには、5月30日の授業「暮らすように巡る、きたまち ~のんびり歩いて楽しみたい町~」では奈良きたまちの魅力を、9月27日の「開校5周年!奈良ひとまち大学 ~奈良LOVER大集合、の学園祭~」では奈良の可能性についてを、語っていただきました。
今回の授業では、かつて奈良には入江泰吉さんという素晴らしい方がここで暮らしていたこと、そして奈良への深い思いが創作活動の源だったことなどを中心にお話しいただきます。
晩秋の古都奈良の風情溢れる昼下がり、お庭の紅葉に移ろいゆく季節を感じながらの授業、ぜひお申込くださいね。
授業の申込はこちら↓↓
http://nhmu.jp/class/24195
(なさ)