今日の授業「奈良のお茶って、すごいんです!」は、奈良市田原地域での2回目の授業です。
前回の田原での授業(「餅つきに日本の魂(ソウル)を見た!」)では雪に見舞われとても寒かったので、お天気が心配でしたが、今日はやわらかな日差しのなか、鳥のさえずりも聞こえ、春の訪れが感じられる好天に恵まれました。
私たちスタッフは、いつも授業が始まる1時間前くらいに教室に到着し、準備を始めます。
今回も教室である「遊茶庵」へ到着すると、竹西先生と打合せの後、座席や配付物の確認をし、入口にのぼりを立てたり、教室への案内表示を掲示したりなど、学生のみなさんをお迎えする準備を始めました。
「遊茶庵」の中へ入ると、最初に目につくのは、2階の吹抜けに伸びる煙突を備えた暖炉です。
私たちが生活のなかで使用する暖房器具といえば、石油ストーブやエアコンが多いと思うのですが、薪をくべる暖炉の暖かさは、それらとは違い、どこかやわらかくまろやかな感じがしました。
暖炉の横には、たくさんの薪が置かれていました。
この薪ですが、薪として使える大きさに揃えて準備するのが大変なんだそうです。テレビで見たことのあるような薪割りは、簡単そうに見えて実はとっても重労働で、「遊茶庵」では一日で断念したとか。今は“自動薪割りマシーン”なるものを導入して薪割りをしているそうです。
どんな機械なのか気になるところですが、今回は見せていただく機会がなく・・・。写真がなくてゴメンナサイ!
田原地域へ訪れるベストシーズンは、春~初夏または秋だそうですが、寒い冬だからこそ感じられる暖炉の暖かみを求めて、ぜひ一度、冬に「遊茶庵」を訪れてみてください!
さて今日の授業では、竹西先生より、大和茶の歴史やお茶の種類、有機栽培についてのお話を伺った後、実際にお茶を淹れて飲みながら、美味しいお茶の飲み方を教わりました。
詳しくは、ひとまちレポート「確かにすごい!奈良のお茶☆」をご覧くださいね!
今回の授業では、残念ながら急な欠席があったため、私も学生のみなさんと一緒にお茶をいただき、同じ茶葉で一煎目から四煎目まで違う味を楽しませていただきました。
お茶が大好きで普段からよく飲んでいるのですが、適切な温度でゆっくり時間をかけて淹れると、いつものお茶も格段に美味しくなるものだなぁと実感しました。
みなさんにも、竹西先生に教えていただいたお茶を美味しく飲むコツをいくつかお伝えしますね。
●お茶は冷暗所(冷蔵庫など)で保存すると良いのですが、冷蔵庫に入れていたものを出して使う時は、常温に戻してから封を開けると良いそうです。
封を開けた後は周囲の湿気や臭気を吸ってしまうので、キチンと密閉してから保存してください。
●古くなった茶葉は、炒ると復活するそうです。(ほうじ茶になるのかな?)茶炒り器などを使って炒ってから淹れてください。
(写真は、ごま炒り器です。竹西先生はごま炒り器で見本を見せてくださいました。)
●水出し緑茶を作るときは、水は水道水でOKです。ただし、水道水にはカルキが入っているので、一度沸騰させてから冷まして使ってください。
外国の水(硬水)は、日本の水(軟水)とは成分が違うので、お茶が出にくいそうです。またアルカリイオン水は、成分が出すぎるそうです。
この他、お茶の淹れ方については、ひとまちレポート「確かにすごい!奈良のお茶☆」を参考にしてみてくださいね。
ただ、お茶は“嗜好品”なので、「こうしなければならない」という絶対の淹れ方はないそうです。
みなさんもぜひ、自分の飲みやすい美味しいと思う方法を見つけて、楽しくお茶を飲んでください!
(tomo)