奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

藍より出でて

2023.04.30 | 授業 | by Staff

藍染の授業「わたしが藍の色にこめる思い ~藍師、染師という仕事~」にスタッフとして参加しました!
美しい色が生まれる現場「Indigo Classic」は、どんなところなのでしょうか。

教室に着いた時にまず感じたのは、藍の独特の匂い。
そして、ほぼ床一面にある板の下には、染液がたっぷり。
深さは1.5メートルで、温度はヒーターで常に21度くらいに保たれているそうです。

藍より出でて

授業で聞いた小田先生のお話はたくさん勉強になったのですが、なかでも印象に残ったのは、草木染と藍染の違い。
草木染は煮出して焙煎するのに対し、藍染は酸化させて色をつけるとのこと。
酸化・・・つまりは空気にさらすということですね。

藍より出でて

それが良く分かったのが、藍染体験を見た時です。
液に何度かつけて絞った後に水でよくゆすぎ、外でパタパタと手ぬぐいを風にたなびかせて乾かす学生のみなさん。
「液につけて乾かす」というシンプルさは、藍が元々庶民の色で、手軽に染められていたものだったという話を思い出させます。

藍より出でて

模様をつけたい方は液につける前に輪ゴムで縛るとのことで、みなさん思い思いにデザインしていました。
濃淡や模様など、同じ液でも人によって個性が出るのが見ていておもしろい。

藍より出でて

授業の詳しい内容は、「ひとまちレポート」をご覧ください!
「藍染め体験へ行ってきました」
http://nhmu.jp/report/39400
「藍染体験と先生の情熱に感動☆☆」
http://nhmu.jp/report/39427

染液に浮かんでいるものは、「藍の花」と呼ばれているそうです。
みなさんがすすいだ後のバケツの水にも、藍の花が早速浮かんでいました。

藍より出でて

今回、スタッフは当然ながら体験ナシでした・・・(だってスタッフなんだもん!)。
藍の染液の手触りを味わうことも、どんな模様をつけようかと悩むことも、できあがった手ぬぐいをどう使おうかとわくわくすることも、できず・・・。
楽しそうなみなさんの様子を見てうずうずしていたスタッフ一行は、帰り際に小田先生に聞きました。
「私たちも染め体験できますかぁ!!?(半泣き)」
先生曰く、プライベートワークショップも行っているとのこと。
興味のある方は、Indigo ClassicのインスタグラムからDMでお問合せくださいね。
https://www.instagram.com/indigo_classic_nara

(もりぞー)

人と自然が手をつなぐ「おいしい森」

2023.04.22 | 授業 | by Staff

築250年の農家をリノベーションして誕生した「ア。ウン。HAUS」が熱い!

人と自然が手をつなぐ

ここは近鉄奈良駅から車で北東に30分ほどの場所。
大久保裕恵さんとオランダ人のヨスさんご夫妻は、オランダから帰国後の2018年から、ここ須川で、農薬を使わず自然と共生しながら食べられるものを作る活動、その名も「おいしい森プロジェクト」を手掛けています。
日々の暮らしを多くの人に発信し、共感した人々が次々に訪れています。

人と自然が手をつなぐ

本日の授業「楽しくて未来型!里山の充実ライフ ~『おいしい森プロジェクト』始動~」の参加者もスゴイ!
「日頃から里山づくりに協力してます。」
「老後は田舎暮らしが目標で、参考にしたいので。」
「かつてオランダで仕事をしていました。」
「(オランダの)お隣ドイツから昨年帰国しました。田舎の雰囲気が懐かしいです。」
「農学部で勉強している大学生です。」
今回の授業を「これだ!」と思って「来るべくして来た仲間」ばかりです。
自己紹介が終わった頃には不思議な一体感が生まれます。

授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「里山体験」
http://nhmu.jp/report/39486

画像を交えながら「おいしい森」の紹介をする裕恵さん。
ヨスさんがオランダ語でところどころ補足します。
「ああ、そうね」と、それを日本語で説明する連係プレイにご夫婦の絆を感じ、「ほっこり」します♡

人と自然が手をつなぐ

質疑応答タイムでは、笑顔で頷き、目を丸くして興味深げに耳を傾けるヨスさんと裕恵さん。
表情がくるくると変わり、とても魅力的です。

さあ!全員で「おいしい森」に出かけます。
すぐにあちらこちらで歓声が上がります。
「見つけた!」
「これ、コゴミですよね?」
裕恵さんからは、「収穫してね!収穫しないと草木は自分の役割が無くなったと思ってしまうのよ」と、目から鱗(うろこ)の魔法の言葉!

人と自然が手をつなぐ

「少し酸っぱい味がする」というイタドリに、鼻を近づけたりかじってみたり、思い思いに自然を採集します。
マイナスイオンをいっぱい浴びたココロとカラダは大喜び。
みんなずっと前から知り合いだったみたいに、会話も弾んで・・・自然って偉大。

人と自然が手をつなぐ

このあと振る舞われた「イタドリご飯」を「おかわり」する人がたくさん。
自然の空気を吸うと、いつもよりおなかが空くんです。

人と自然が手をつなぐ

「こういう活動で何かお手伝いできることはありますか?」の声に、「草刈りでも何でも、できることを手伝ってくれると嬉しい。いつでも大歓迎よ」と裕恵さん。
学生のみなさんの「また来ます」「次は子どもと訪れたいです」と言って笑顔で帰って行かれる姿が印象的でした。

人と自然が手をつなぐ

(奈725)

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

2023.04.20 | 授業info | by Staff

小西町にあった喫茶店「可否茶座アカダマ」をご存じですか?
若い世代の方はご存じないかもしれませんが、レジェンド的存在だったんですよ。
文化人や奈良好きの人に愛された可否茶座アカダマは、惜しまれつつ2011年に閉店しました。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

6月4日(日)の授業「生まれ育った奈良について ~喫茶と文化人と高畑町と~」の先生は、そのアカダマの元マスターである大槻旭彦(てるひこ)さんです。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

奈良ひとまち大学の授業企画スタッフとして、少々歳は食っておりますが新米のわたくし。
「授業を企画するとしたら?」と考えたとき、最初に思い浮かんだのが大槻さんでした。

大槻さんとの出会いは前任の公民館。
ある講座の受講者として来てくださったのですが、講座の企画に関してもアドバイスや意見をいただいたりして、博学でいろいろな引き出しをお持ちのすごい人だなぁと思っていました。

最初は経歴を全く知らなかったのですが、その後いろいろお話をするなかで、あの有名なアカダマの元マスターということを知りました。

大槻さんはアカダマのマスターをしているときに、お客さまとお話をするなかで奈良の歴史についてもっと学びたいという思いを強く持ちます。
そして、アカダマ閉店後、奈良大学文学部に入学。
大学卒業後も奈良まほろばソムリエの会などで活躍され、奈良の歴史を探求し続けています。
そして2021年にその歴史研究の集大成として『奈良高畑界隈 ―その歴史と伝承―」を上梓され、奈良新聞文化賞を受賞。
大槻さんの飽くなき向上心と好奇心には目を見張るばかりです。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

そして、大槻さんは実に様々な顔をお持ちなんです。
このあたりのお話は、授業でたっぷりお伺いすることにしましょう。

今回の授業は大槻さんのお話を聞くだけではありません。
特別にアカダマ時代のコーヒーを再現してくださいます!

授業の教室は、もともとアカダマであり、当時の雰囲気がそのまま残っている「奈良の雑貨とカフェBAR ことのまあかり」。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

当時から飾られていた写真や版画なども、そのまま使われているそうです。

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

授業では、大槻さんが焙煎したコーヒー豆をサイフォン式で淹れてくださいます。
ことのまあかりの定番、古代スイーツと一緒にどうぞ♪

「アカダマの大槻さん」はひとつの顔に過ぎません

あのアカダマのコーヒーをいただけるなんて、なかなかレアな企画だと思うんですが、いかがでしょうか。
おいしいコーヒーとお菓子をいただきながら、大槻さんの奈良への愛がぎっしりつまったお話を聞いてみませんか?

みなさまのお申込みをお待ちしております♪
申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/39251

(ラブ)

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