奈良ひとまち大学

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ひとまちブログ

裏では、てんやわんや~!?

2014.03.22 | 授業 | by Staff

学生のみなさんが、「闘茶ってなんだろう?」と楽しみにして授業「お茶バトル、闘茶ってなんだ? ~奈良のお茶文化、再発見~」に来られる前、実は、今回の先生「日本茶インストラクター奈良県支部」のみなさん(男女5人組)は、てんやわんやだったのです。
お湯を沸かしたり、闘茶に使う道具を出したり、お席に番号をつけてお湯呑みを置いたり・・・
段取りよくお茶を淹れるための急須やキッチンタイマーのセッティングと、動線の確認や学生のみなさんに見られてはいけない問題用紙の置き場とか・・・。

裏では、てんやわんや~!?_1

この「闘茶」、公家や武家のセレブたちが楽しんだお茶の種類を当てるお遊びなので、さぞ優雅に・・・と思っていたら大間違い!
私たちスタッフもお手伝いできるところはお手伝いしていたのですが、茶葉の種類を間違ってはいけないし、お茶を出す順番などは私たちにもわからないように打合せと段取りをされていたりと、受付が始まる直線までドタバタしていたんですよ!
早く来られた方のなかには、ドタバタしている様子に気づかれた方もいらっしゃったかも?

裏では、てんやわんや~!?_2

そんなこんなで、授業はスタート。
授業の内容については、「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「もう一つのお茶文化」
http://nhmu.jp/report/18409

はじめに、奈良県のお茶について、生産量や栽培されている地域のことなどのお話を聞かせていただいてから、いよいよ闘茶の体験。
再び、裏方はざわつきます。
5種類の茶葉を順番に急須で淹れていくのですが、優雅な雰囲気はまったくありません。

用意する急須は3つ。
まずひとつの急須に茶葉を入れ「いっせ~の~で!」とお湯を注ぎます。
そのタイミングでキッチンタイマーのスイッチを押します。

裏では、てんやわんや~!?_3

90秒経ってタイマーが鳴ったら、残りのふたつの急須に今淹れたお茶を移します。その急須を持って、二手に分かれて参加者のお湯呑みに注いで回ります。

↓お茶をどの順番で出すのか再確認中
裏では、てんやわんや~!?_4

↓お湯を注いで90秒計っているところ
裏では、てんやわんや~!?_5

↓お茶を移しているところ
裏では、てんやわんや~!?_6

↓順番に出したお茶を容器に入れておきます。
裏では、てんやわんや~!?_7

学生のみなさんが五感を働かせて集中している間に、お茶を淹れた後の茶葉を捨て、急須を洗って、次のお茶を淹れる段取りをしていきます。
前のお茶の香りなどが残っていてはいけないし、次に出すお茶を間違ってもいけないので、丁寧に慎重にかつ素早く黙々と・・・
これを、5回×2で1体験。
今回は2回体験をしたので、合計20回、繰り返されました。

↓洗って次の用意
裏では、てんやわんや~!?_8

お茶を淹れていくタイミングなど、会場の進行と裏方で、お揃いのエプロンを身に付けた先生方のチームワーク力を感じました。

最後に、関西茶品評会入賞のお茶を、本来の煎茶の淹れ方で美味しく淹れていただきました。
この時ばかりは流石におだやかで、ちょっぴり優雅でしたよ!
ありがとうございました。

<おまけ>
授業で使用した生菓子は、2013年2月の授業「和菓子は芸術作品である! ~奈良の四季を菓子で表現~」でお世話になった、「和洋御菓子司とらや」の「五色椿」。
名前の由来となった白毫寺の五色椿の写真も用意していただき、大和茶の美味しいさに花を添えていただきました!

裏では、てんやわんや~!?_9

(HANA)

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