宇宙に積み重なる光の記憶の地層
2024.12.12 | 授業info | by Staff
「作ること、そして生きること~浮遊体アートの作家と語り合う~」の担当者たかねぇです、こんにちは!
いよいよ、授業が目前に迫ってきました。たくさんのお申込みありがとうございます。
今回の授業では講師である想芸館の奥田エイメイさんのお話をお聞きするほか、後半がグループに分かれて簡単なワークショップも行います。
参加者のみなさんは、スマホの中からお気に入りの写真選んでもらうことになりますのでご準備くださいね。
講師である、奥田さんから当日のワークショップに向けて下記のメッセージが届いておりますのでご覧ください。
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宇宙から見える戦場の兵士の姿がニュース映像に流れてきます。
未来の考古学者は、地面を掘るよりも宇宙を飛ぶ衛星のデータを発掘するようになるでしょう。
こんにちは。
浮遊ファクトリーの奥田エイメイです。
私の工房は平城宮跡のすぐ近くにあります。
千数百年前の遺跡が眠る地層の上を散歩しながら、宇宙に積み重なる光の記憶の地層を想像しています。
一年前に平城宮跡で家族と遊んだ私の生きた姿は、一光年先の宇宙空間に、
千三百年前の平城宮で馬に乗った人の姿は、千三百光年先の宇宙空間を浮遊しています。
遮るものがなければ光はどこまでも飛んでいきます。
夜空に十年前、千年前、一億年前の星の姿が今まさに生きて輝いて見えるように、私たちの生きた姿は日々、宇宙空間に積み重なっていきます。
もしあなたの生きた姿が永遠に宇宙に記憶されるなら、あなたはどんな姿を宇宙に残したいと思いますか。
12月22日の奈良ひとまち大学のワークショップでは、皆さんのスマホに撮りためられている写真から一枚を選んでもらい、
その写真を平城宮跡の広い空に向けてかざしながら、写真を撮った時のことを、隣の人にぽつぽつと話してもらいたいと思います。
写真は「宇宙に残したい記憶」をテーマに選んでもらってもいいですし、たまたま出てきた一枚でも構いません。
私たちはふだん意識することなく、日々生きる姿を宇宙に向けて放ち続けています。
その姿が宇宙にずっと記憶されるのかもと感じたとき、私たちが日々生きる姿勢は変わることがあるのでしょうか。
(奥田 エイメイ)
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なんだか、光の視点から遠い宇宙と歴史、私たちの生活がつながるロマンティックなメッセージですね♪
当日の授業が楽しみになってきました。
ワークショップは屋外での活動になりますので、温かい恰好でお越しください。
(たかねぇ)