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身近にあったバイオリンの工房

2018.11.04 | 授業 | by Staff

曇り空に少し雨がパラつく11月4日、9時前に岸野弦楽器工房に到着すると、岸野先生が工房前の道で落ち葉を掃いたり、窓周りを拭いたりされていました。
普段はお客様とのお話の席に使用するテーブルなども、すでに隅へ寄せて、学生のみなさんを迎える準備をしてくださっていました。
ありがとうございます!
早速スタッフも、のぼり旗や椅子の運び込みなど、教室の準備。
その間にも、同年代の子どもを持つ先生とスタッフは、子育てあるあるの会話で和やかな雰囲気に。

身近にあったバイオリンの工房_1

今回の授業「奈良で唯一の弦楽器工房へようこそ ~弦楽器の製作・修理という仕事~」の学生さんのなかには、ご自分も弦楽器を演奏していたり、音楽に興味を持っていたりという方も多かったですが、「日頃から前の道を通りながら気になっていて、良い機会だ」と申し込まれた方もいました。
確かに、表の通りから見ると異国情緒あふれる外観で、「何のお店かな?」とすごく気になります。

身近にあったバイオリンの工房_2

工房の大きな作業台が歩道側の大きな窓のところにあり、工房の外から中を覗き見ると・・・まるでジブリ映画「耳をすませば」に出てくるバイオリン工房を思わせる作り。
作業台や棚など、全体が木の暖かみに包まれた工房です。

身近にあったバイオリンの工房_3

そんな岸野弦楽器工房での授業は、岸野先生が弦楽器職人になるまでのお話を伺い、弦楽器製作や修理のお話、工房の見学と続きました。
授業の内容は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「職人の魂伝わるー奈良で唯一の弦楽器工房」
http://nhmu.jp/report/30914

身近にあったバイオリンの工房_4

岸野先生がお話をすることに慣れていないとのことで、司会が質問しながら進める対談形式にしましたが、学生のみなさんの意気込みに触発されたのか、はたまた司会の“よっしー”の方が緊張し過ぎ、かえって気持ちがほぐれたのか、様々なバイオリンのお話を伺うことができました。

身近にあったバイオリンの工房_5

工房内で修理を待つバイオリンのなかに実は200年以上前のものがあるという話や、バイオリンの形と音の違いの話、その他にも思わず「へぇー!」と唸るお話がたくさん。
授業終了後も岸野先生の周りは、もっとお話を聞きたい学生でいっぱいでした。

身近にあったバイオリンの工房_6

おひとりで作業されるため、ご自身が製作されるバイオリンは年間2本ほどとのことです。
岸野先生の作られたバイオリンがどんな音色を奏でるのか、100年後・200年後の人たちもそれを聴くのだろうかと、バイオリンの奥深さに興味の尽きない授業でした。

(うに)

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