奈良には365の季節がある その2
2016.10.09 | 打合せ | by Staff
夏の暑い頃、10月30日(日)の授業「『カメラマン』という生き方について ~世界を駆け抜けた男が撮る、奈良~」の先生、フリーランスカメラマンの保山さんと打合せをしたとき、奈良への思い、撮影時のエピソードなどのお話を聞くことができました。
聞けば聞くほど、保山さんって何処にそんなエネルギーがあるのだろう、「生きる」という力強さをビシビシと感じました。
今回のブログでは、いくつかその時のお話を・・・。
前回のブログもご覧ください♪
「奈良には365の季節がある その1」
https://nhmu.jp/blog/info/10954
【奈良への思い】
「都会では、1日1日違う季節を感じることはできないけど、奈良はそれを意識することができる土地なんだ。
そんな土地は、日本にも世界にもそうない。
世界の数々の絶景を観てきたけど、奈良が1番なんだ。」
と、奈良への愛を語ってくださいました。
また同時に、
「そんな素晴らしい奈良に、若い世代をはじめ多くの人に気がついて感じてもらいたい。」
そして、
「映像を観て、故郷・奈良を再確認する、奈良の持っている潜在的な力を考え直すきっかけになってもらえれば。」
と。
【撮影時のエピソード】
桜の季節が終わる頃、最後のひとひらが散る瞬間のために1日費やした。
また、カエルの乗った蓮の花が蓮の葉の上を水の流れでくるくると回るシーンを撮影するために5時間費やしたこともある・・・。
心にずっと残るものを作りたいと、真摯に自然と向き合っているからこそ撮ることのできる映像なのですね。
【映像への思い・・・】
「このカットがなければ全てが『無』なんだ」と、映像を撮るのに何時間も待つ姿勢。
そして、
「自分が30数年培った技術は、真似はできても積み上げてきたものは抜かせない。」
という言葉。
揺るぎない自信を垣間見ることができました。
また、自分の感性を育むこと、オンリーワンの感性を磨くことの大切さを話されていました。
他にも紹介したいお話があるのですが、授業でのお楽しみに♪
最後に。
2016年の夏、テレビ「ちちんぷいぷい」で保山さんの映像が紹介されました。
その時に、
「手術後、何のために生きているのか、生きている実感がなかった。
仕事じゃなくて、自分の撮りたいものを撮ろうと始めたのが、故郷・奈良の風景を撮ること。
撮影をしているうちに、神さま・仏さまから導かれて、僕に役割を与えられていると考えるようになった。
30数年培ってきた技術を使って、こういうことをしなければ・・・」
と話されていた言葉が印象的でした。
前回のブログでも書きましたが、今も保山さんはガンと闘いながら、自分の故郷、愛する奈良の映像を撮り、編集をして、YouTubeに日々アップされています。
この機会に、保山耕一さんの美しすぎる奈良の映像に触れてみてください。
きっと、奈良をもっと好きになる。
YouTube「奈良 時の雫」↓
ぜひ、授業にお申込ください!
お申込みはこちらから↓
http://nhmu.jp/class/26496
(かっぱ)