香を楽しむ
2017.10.06 | 授業info | by Staff
10月22日(日)の授業「香りを聞く、ということ ~日本三大芸道のひとつ、香道を知る~」のご案内です。
みなさんは、「香道」を体験したことはありますか。
実は、日本の伝統文化のひとつで、「茶道」「華道」と並び、日本三大伝統芸道のひとつなんですよ(凄っ!)。
そして、世界的に類を見ない、香りの世界を優雅に楽しむ芸道ではないかと“かっぱ”は思っています。
歴史をちょっと紐解いてみると、日本で「香」が使われだしたのは奈良時代と言われています。
東大寺や法隆寺などの奈良の大寺院では宗教的な儀式に盛んに用いられ、仏教とともに広まっていったのです。
ということは、香も奈良が発祥なんです!
ここにも奈良発祥のステキな文化、見っけ!!
平安時代には貴族の文化として広まり、室町時代に香道が体系化され、今日まで発展してきたそうです。
“かっぱ”流 香道基礎知識
イ)香木を香炉で焚き、立ち上る香りを鑑賞するのですが、この香木、日本や中国にはありません。
香木は南アジア産の天然香木だけなので、とても希少なものなのです。
ロ)正倉院の御物で有名な香木「蘭奢待(らんじゃたい)」は、1.54mもある大きなものですが、ここから香を切り取ったのは、足利義政と織田信長、そして明治天皇の3人だけ。
なかでも織田信長の逸話はよく知られていると思います。
ハ)香道では、「香りを聞く」と言い、「香りを嗅ぐ」という表現は使いません。
香りを聞くことを「聞香(もんこう)」と言う美しい言葉で表現します。
授業では、香道の歴史や文化を知るとともに、香りを聞くゲーム「組香(くみこう)」を体験します。
「組香」とは・・・
・それぞれの独特な香りを聞いて味わい、楽しみます。
・幾種類かの小さく刻んだ香木を1種類ずつ香炉に焚き、順番に参加者にまわしてみんなが同じ香りを聞き、それがどの香りなのかを当てるというゲームです。
香りを聞き、味わい、当てて楽しむ。
そこに、季節感や24節気、名所など様々な風情を取り込んで、その日の「組香」が行われるそうですよ。
“かっぱ”も先日、薬師寺で行われている香道教室に参加し、組香を体験してきました。
その時は、「立秋香」と題名を打ち、5つの香りを聞きました。
とある花のような香り、白檀みたいな香り、シナモンのような香りなどなど。
いくつか聞いていくと、あれ?さっきのとこれは同じ?うーん違う?と、迷いの境地へ。
結果はいかに!?
最終的に5つの香りを聞き、3つが正解。
次は満点を狙いたい・・・とも思いますが、点数を競うのではなく、落ち着いた雰囲気のなかで香りを聞き、香の世界を味わい、楽しむことが一番!
まわってきた香炉を右手で覆い、静かに香を聞く。
それだけでもリラックスでき、心が落ち着いてきますよ。
また授業では、香道体験だけではなく、薬師寺で開催されている特別展「香りの文化」も楽しみますよ。
もちろん、薬師寺の拝観も。
(ここだけの話、ちょっとお得な費用になっています。)
それでは、お申込お待ちしています!
申込はこちら↓
http://nhmu.jp/class/28877
(かっぱ)