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音楽の種をまく人

2023.06.23 | 授業info | by Staff

今年2月の授業「歌声を奈良の風にのせて ~氷置晋のミュージックライフ~」を覚えています??
その授業の先生・氷置さんから「おもしろい同級生がいるから!」と紹介していただいた方が、7月23日(日)の授業「世界の子どもに届ける音楽 ~僕とワールドシップオーケストラのこと~」の先生、農澤明大(のざわあきお)さんです。

音楽の種をまく人

農澤さんは、氷置さんと同じ奈良女子大学附属中等教育学校で学生生活を過ごしました。
子どものころからピアノやヴァイオリンに親しんできたそうですが、音大を卒業された後は、演奏する道ではなくプロデュースやマネージメントを学び、その道に進んだそうです。
農澤さんと氷置さんは東日本大震災の時に奈良駅前でチャリティライブをした仲で、なんと2週間で200万円も集めて話題になりました。

氷置さんの授業では、現在に至るまでの音楽活動のなかであったいろいろなきっかけをお話しいただきましたが、そのひとつに友人に誘われて行った海外での演奏活動がありました。
その友人こそが、農澤さんなんですよ。
それならば是が非でもお会いしたいとご紹介いただき、お会いすることができました。

開口一番、「生のクラシックを聴いたことがありますか」と尋ねられました。
私は幼いころからピアノを習い、部活などを通していろんな楽器を経験してきたことから、意気揚々とそのことをお話ししたのですが、農澤さんはこう続けました。
「日本には、生の音楽を聴いたことがない子はほとんど居ないと言っていい。
『生のクラシックを聴いたことがありますか?』という問いは、一度でも聴いたことがあったら『はい』と答えられる問いです。
『はい』と答えない子は、たった一度もその経験がない子です。
途上国には、楽器を見たこともない音楽を聴いたこともないという子が、まだまだたくさん居るのです。」

考えてもみないことでした。
氷置さんの授業で、海外での演奏活動の話を聞いていたにもかかわらず、です。
農澤さんは途上国の子どもたちに音楽の楽しさを届ける活動をされています。
初めて聴く音楽が素晴らしいと思ってもらえるように、日本全国からプロの演奏者を集めてフルオーケストラを組んでいくそうです。
ちゃんと、みっちり練習をして。

音楽を耳にしたことのない子どもたちの前での演奏は、拍手や歓声が地鳴りのようなどよめきで、音楽を楽しそうに聞いて心から喜んでくれるそうです。

音楽の種をまく人

演奏者自身もまた感動し、得るものが多い体験だそう。
その感動を多くの人と共有するために、ワールドシップオーケストラを立ち上げられました。

音楽の種をまく人

今回の授業では、ワールドシップオーケストラの活動についてや、海外の子どもたちに音楽を届けた時の経験、国内外で活動し国内外のたくさんのアーティストと関わっている農澤さんだからこそ見える奈良の魅力について、たっぷり語っていただく予定です。

「音楽の種を蒔く人になりたい。」
農澤さんはそう語っていました。
音楽には、プロになる人、趣味で演奏する人、聴く専門の人など、いろいろな関わり方があっていい。
そして、音楽を楽しんでくれる人が増えたらいい・・・ワールドシップオーケストラはそんな活動なのかなぁと思いました。
ワールドシップオーケストラの活動は海外だけではありません。
もちろん日本でも演奏活動をされています。
もっと詳しい話は、ぜひ授業で聞いてくださいね。
お話だけでも感動すること間違いなしです。

音楽の種をまく人

あ、それと農澤さんって、口笛コンテストで2位になったことがあるんだそうですよ。
そっちも少し興味がありますよね。

申込はこちらから↓
http://nhmu.jp/class/39616

この授業の教室・奈良女子大学附属中等教育学校の案内はこちらから↓
ひとまちブログ「授業『歌声を奈良の風にのせて』の教室案内」
https://nhmu.jp/blog/info/17044

(たかねぇ)

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