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ひとまちブログ

護摩焚と修行と二月堂

2018.11.04 | 授業 | by Staff

秋晴れの気持ちのいい朝。
少しひんやりと秋を感じる朝。
大仏殿を横に見ながら、授業「大仏殿だけじゃない!東大寺再発見 ~二月堂で護摩焚にチャレンジ~」の教室・二月堂に向かいました。
「二月堂」と言えば、毎年3月に行われている「修二会(お水取り)」が有名です。
お水取りの時は、びっくりするくらい人が集まって来ます。
でも普段の二月堂は、あの時の喧騒とはかけ離れた静かな空間で時を刻んでいます。

護摩焚と修行と二月堂_1

さて、今回の授業の先生は、東大寺大仏殿 副院主の平岡慎紹さん。
今は大仏殿におられますが、少し前まで二月堂に勤めていました。
東大寺について説明を受けたのち、いざ二月堂へ!

護摩焚と修行と二月堂_2

二月堂の中は薄暗く、護摩焚を行う場所は二月堂の裏側にありました。
二月堂の正面からは東大寺や生駒山を望むことができ、そこからゆっくり景色を眺めていることは多いのですが、裏に回ることなんてないので、こんなところに護摩を焚くところがあるなんて!

護摩焚と修行と二月堂_3

学生のみなさんも、普段は入ることのできないところに案内されているので、興味津々であたりを見回しています。
そして、煙にいぶされた香しい匂いがたちこめる護摩焚の空間。
結構好きなんですよね、この香り。

授業の様子については、「ひとまちレポート」をご覧ください。
「心落ち着かせ非日常の護摩焚拝観へ」
http://nhmu.jp/report/30996

平岡さんの声明が始まり、護摩焚が粛々と始まりました。
ここから1~2時間余り、護摩焚が続きます。

護摩焚と修行と二月堂_4

秋晴れの気持ちのいい時間なのですが、二月堂の護摩焚の空間は、山が迫り、気温が・・・。
火を焚いている間は暖かいのですが、火が小さくなるとヒュ~~ゥと寒さが身に染みます。
まさに修行をしているようでした。

護摩焚が終わり、一旦、二月堂の外へ。
寒さでこわばった身体に太陽の光を浴びて、学生のみなさんが大きく伸びをしている姿が印象的でした。

護摩焚と修行と二月堂_5

その後、平岡さんのご案内で、二月堂の内陣へ。
いつもは格子の間から覗くだけの内側の世界が目の前に!
それだけでテンションが上がったのは“かっぱ”だけでしょうか。
最後に般若心経を唱えていただき、授業は終了しました。
参加してくださったみなさん、先生を務めてくださった平岡慎紹さん、ありがとうございました。

(かっぱ)

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