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おとなの部活

2021.07.07 | 授業info | by Staff

梅雨本番といった天気が続いている今日この頃。
ツバメが低空飛行でサッと横切るのを見かけます。
天気のことわざで「ツバメが低く飛ぶと雨」とあるのも納得です。

さて、7月25日(日)の授業「平城宮跡で眠る6万羽のツバメのこと ~ツバメのねぐら入りを見に行こう~」のブログ、第2弾です。
今回の授業の先生である、「奈良ツバメねぐら研究部」の活動について紹介します。
ブログ第1弾「平城宮跡の夏の風物詩って?」もご覧くださいね♪
https://nhmu.jp/blog/info/15801

野鳥の観察会などで顔を合わせる機会がたびたびあり、意気投合して一緒にツバメのねぐら入りの観察をするようになった奈良ツバメねぐら研究部のみなさん。
授業の打合せも兼ね、5月下旬の活動日にお邪魔しました。
こちらは全部員の集合写真。

おとなの部活

いつもこんな感じで観察なさっているそう。

おとなの部活

みなさん、とっても気さくで、観察中もいろんなことを教えてくれます。
「あれは、オオヨシキリ。『ギョギョシ、ギョギョシ』って鳴いてるでしょ。」

おとなの部活

「あっ、カッコウの鳴き声が聞こえる!!高原みたいな涼しいところにいる鳥だから珍しいんだよ」などなど。
ツバメはもちろんのこと、野鳥や自然を愛する人たちが集って、楽しみながら活動している様子。
まさしく、おとなの部活です。
ツバメのねぐら入りまでご一緒しました。
その日のねぐら入りは約50羽。
例年の同じ時期と比べるとかなり少なかったみたいですが、私にとっては初体験。
ツバメが上空をすばやく旋回し、いつしかねぐら入りする様子を見ることができて、ちょっと興奮しました。
カメラに収めようと頑張りましたが、目で追うのに精いっぱいでした。

おとなの部活

6月上旬、個人的に再チャレンジじゃ!と独りで平城宮跡へ。
すると、なんと部活中のみなさんに遭遇し、またまたご一緒しました。
今回、カメラを手に頑張った結果がこれ。
よーく見たら写ってるのがわかるかな・・・といったレベル。
しかも、ツバメだけでなく、コウモリも写ってるかも。とはいえ、私の頭上や真横から風を切って飛ぶツバメの姿に、テンションが上がりました。

おとなの部活

夕方から夜になるまでの間、平城宮跡でツバメたちを待ちながら過ごす時間は、さまざまな鳥や虫の鳴き声が聞こえ、慌ただしい日常を忘れさせてくれるひとときでした。
こんな街中近くに豊かな自然があり、動植物が共生できる場所があることを改めて体感する機会になりました。
そして、こちらは昨年夏から新たに取り組んでいる活動です。
家や職場などの近所で平城宮跡に向かうツバメを観察してもらって移動のルートを探ろうと、ツバメの情報を広く呼びかけることにしたそう。

おとなの部活

きっかけは、コロナ禍により、大人数での観察会が軒並み中止になったことだそうです。
この活動は、NPO法人バードリサーチ調査研究支援プロジェクトの2020年度支援先調査・研究プランに選定されています。
詳しくはこちらをご覧ください。
「世界遺産平城宮跡で寝るツバメはどこから集まって来るのか ~6万羽のねぐら入りのルートを探る~」
https://www.bird-research.jp/1_event/aid/plan/BR-aid2020002.pdf

授業は、前半は平城宮いざない館で「座学」、後半は現地に移動して「ねぐら入りの観察」の2部構成です。
授業自体は19時で終了しますが、ねぐら入りはまだまだ続くとのこと。
お時間がある方は、先生と引き続き観察していただくことが可能です。
この授業は、ツバメのねぐら入りを通して奈良の知られざる自然に触れ、奈良の新たな魅力を体感できる絶好の機会です。
特に奈良好きのみなさんに、平城宮跡の夏の夕暮れを、ぜひ肌で味わってほしいです。
お申込み、お待ちしています。

お申込みはこちら↓↓
http://nhmu.jp/class/36023

追伸:
ツバメのねぐら入りですが、少しずつ数が増えてきたそうです。
授業当日、たくさんのツバメたちが遊びに来てくれますように。

(なさ)

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