奈良ひとまち大学

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冬の団扇(うちわ)の風は?

2013.12.26 | 授業info | by Staff

冬将軍がやって来る季節になりましたね。
寒さの苦手な私!ついつい背中を丸めて、手もポケットと仲良しです。

1月25日(土)の授業「23歳男子、150年の家業を継ぐ ~奈良団扇の魅力を発信!~」は、奈良団扇について学びます。

え~っ!真冬に、う・ち・わ (・_・)….?
これには、少々事情があるのです(//▽//)
それには後程ふれるとして・・・

明日香村の高松塚古墳の壁画「飛鳥美人」が、長い柄の団扇を手にしているのはご存知ですか?
どうやら当時の団扇は、今のように暑いときに扇ぐ道具ではなかったようです。
貴人や女性の顔を隠したり、虫を追い払う道具として使っていたそうな。
その後、形を変え用途も変わり、火を熾し、涼をとり、現在では広報の媒体にもなっていますね。
(奈良ひとまち大学の緑の団扇も結構人気者ですよ!!)

古代から日本人の手になじみ、生活に密着してきた団扇。
奈良で団扇と言えば、やっぱり「奈良団扇」ですよね。

冬の団扇(うちわ)の風は?_1

鹿や正倉院模様を透かし彫りで施す奈良団扇は、芸術的でかつ実用的!
奈良のお土産物としても長~く愛されています。

奈良の伝統工芸のひとつでもあるこの奈良団扇を今も作っているのは、
創業150年の池田含香堂ただ1軒です。
今回の先生は、その池田含香堂の6代目・池田匡史さんです。

授業の前半の教室になるのは、やすらぎの道沿いの「SAVAS Cafe」♪
白い2階建ての建物に赤い窓枠、とっても可愛いお店です。

冬の団扇(うちわ)の風は?_2

2階の眺めも、なかなか趣があります。

冬の団扇(うちわ)の風は?_3

そういえば、奈良団扇も赤・白・青・黄・茶の5色を代々引き継いでいらっしゃいます。
カラフルで可愛い印象ですね。

冬の団扇(うちわ)の風は?_7

授業では、お店おすすめのメニュー「フルーツシフォンケーキ」をいただきながら、奈良団扇の歴史や製法について学びますφ(.. )
ケーキはふわふわでしっとり♪コーヒーか紅茶もセットです。

冬の団扇(うちわ)の風は?_4

後半は、三条通りの池田含香堂に教室を移しますよ。

冬の団扇(うちわ)の風は?_5

奥にある作業場に、みなさんお入りいただきます。
少ーしばかり狭いのですが、6代目の作業の様子を見学したいと思います。
作業の道具はすべて手作りなんですって!
狂いのない丁寧な技には、こだわりの道具が必要なんですね。
20枚の和紙を束ね、図案を切り抜いた型紙を置き、絵柄を写します。
そして一気に、細い小刀で突き彫りにします。
これが透かし彫りだそうです。
20枚すべてを寸分変わらぬ絵柄に抜くそうです(☆o☆)

冬の団扇(うちわ)の風は?_6

10もの工程の作業は家族だけでされており、最盛期の春から初秋にかけては、池田含香堂は大忙し!!
故に、この時期には「奈良ひとまち大学」が割り込む隙間などなかった訳なのです。

150年もの長きにわたり、心と技をしっかりと親から子へと家族の絆で引き継いでこられたからこそ、変わらぬ奈良団扇が現代に残っているのですね。

奈良団扇の授業には、家族で作る豊かで温かな風が吹くことでしょう。
ぜひそんな風を感じにお越しください(*^_^*)

授業のお申込みはこちら↓
http://nhmu.jp/class/16448

(蕗)

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