漆ってなんなん?
2015.04.05 | 打合せ | by Staff
本日は、4月26日(日)の授業「カジュアル&ポップなNEW漆器 ~気鋭の作家が案内する、漆芸の世界~」の打合せのため、先生・阪本修さんの工房へお邪魔しました。
阪本修さんについて知りたい人は、このブログを見てねっ☆彡
↓↓
ひとまちブログ「奈良発!若き塗師が手掛ける『Urushi』の世界」
https://nhmu.jp/blog/info/8185
せっかく工房に来たんだから、「Urushi no irodori」の制作過程を垣間見たい!とお願いして、いろんなところを公開してもらいました。
個人的に一番見たかったのがこれ。
パキっとした色彩の漆たち。
これは、通称「漆風呂」。漆を乾燥させるための場所です。
「漆が乾く時間に合わせて仕事してますねぇ~。」
その日の仕事量も、漆の乾燥待ち次第で変わるんだって。
大女優みたいだね。
ピンクの色漆&完成品。
半年ぐらいたったら、今よりも鮮やかな色になるらしい。
これは、生漆。
生漆を攪拌して加熱し、茶色の半透明になったものに色を入れて使います。
ちなみに、上は黒の色漆。
下は、生漆を攪拌して加熱したもの。
コレに色を混ぜて・・・が想像できない・・・。
試し塗りしたらこんな感じ。
こうなると、どちらが黒色か一目瞭然ですな。
いわゆるフォーマルな漆器だと、何度も重ね塗りして磨いて仕上げるのですが、100回重ね塗りしても、3mm程度の厚みにしかならないそう。
例えば、こんな感じ。
これは、「第30回日本伝統漆芸展」で入賞した乾漆の食籠(じきろう)です。
これぞまさしく日本の美だね。
こんなんもありましたよ。
迷彩柄なんて、おっしゃれ~。
よーく見ると、それぞれの模様がぽこっとしててカワイイし。
「男性にも受けそうなデザインやし、えぇやん、売れそう♪」と思いきや、
「いや、これは試作品なんです」とのこと。
それぞれの色をマーキングしてのせて、定着したらマーキングを外して・・・を幾度となく繰り返して完成させるので、すごく手間がかかるんですって。
商品化するとなれば、素材や手作業に見合った価格設定が必要になるけど、需要と供給がピタッと合うのはどの辺りなのか、難しいところですよね・・・。
「違いがわかる男の・・・ダバダ~」みたいな世界観が存在するのだろうか??
とはいえ、この「違いがわかる」っていうのは、「漆芸のことを知ってるか否か」だと私は思うのです。
今回の授業では、画像を交えて、わかりやすい言葉で、漆芸の世界に誘います。
ほら、このとおり。
漆のこと、奈良で押さえておくべき漆工芸品のこと、そして阪本さん自身のものづくりへの思いを語っていただきます。
漆芸のこと、なんも知らんけど・・・という人も、ひょいと飛び越えられる高さに敷居を設定してくださっています。
むしろ、知らない人に知ってもらうことが大事♪
そして、おもしろい!と思ってもらえたらなお良し!!な授業にするべく、現在パワポでデータ作成中 by 阪本さん。
当日は、「Urushi no irodori」シリーズなど、阪本さんが手掛けた漆芸作品も登場しますので、ぜひ手に取ってご覧くださいね。
お申込み、お待ちしています★
授業の申込はこちら ↓
http://nhmu.jp/class/21523
(なさ)