日本の心に触れる
2022.07.30 | 授業 | by Staff
7月30日の授業「やさしい手仕事『和裁』のこと ~波衣庵が提案する和裁の魅力~」に従事しました。
先生は、「御仕立処 波衣庵」の代表和裁士、吉住さん。
さて、今回の授業の教室となる奈良市音声館、初めて訪れました。
準備をしていると吉住さんが来館。
娘さんを連れて来られ、一緒にご挨拶いたしました。
私たちと同様、娘さんも吉住さんの準備を慣れた手つきで手伝っていました。
授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「手を動かすことの意味」
http://nhmu.jp/report/38570
授業は、まず吉住さんの自己紹介から始まりました。
吉住さんは鹿児島出身で、親しみが感じられるイントネーションでお話が進んでいきます。
着物の着こなしがとても素敵です。
私は小学生の時の家庭科でしか裁縫をしたことがないのですが、授業中には、幼少期から最近まで祖母が毎日着物を仕立てていた姿を思い出し、コテやクケ台にとても馴染みを感じ、思い出にふけっておりました。
吉住さんは「和裁の良さを若い世代に知ってもらい、普段着としても触れて欲しい」との強い思いを持っていて、子どもへの和裁教室も行っています。
小さい頃から慣れ親しんでいただくことは大事ですもんね。
その他、オリジナルブランド「衣緒」や「衣利き」などを立ち上げ、和裁の魅力を発信し続けています。
この産着、めちゃくちゃかわいいですよね!
赤ちゃんも気持ちいいでしょうね(^^)
着物のことはもちろん、道具にいたるまで、詳しく説明していきます。
着物には帯などひとつひとつに意味があり、もちろん柄や模様にも意味があると説明されました。
先生のお話を熱心にメモを取られる方も多く、この後の作品作りもそうですが、参加している学生のみなさんはやはり和裁が好きで、日頃から慣れ親しんだ方々が多いんだなと実感しました。
さて、お話が終わり、次はいよいよみなさんが楽しみにしているコースター作りです。
授業の開始前にみなさんには縫い合わせる生地の柄を選んでもらっています。
みなさんが縫うコースターの文様は麻の葉。
あのアニメでも有名になっていますよね。
みなさん、先生の説明を聞きながら、選んだ色糸を慣れた針裁きで進めていきます。
進んでは戻って、進んでは戻っての繰り返しが続きます。
先生の教え方がとても丁寧で、かつ優しさに溢れています。
学生のみなさんの様子を見に回ってくださっています。
ひとまち大学のスタッフも頑張っていますが・・・できたのでしょうか・・・。
みなさん、きれいにできあがりました。
これから縫い合わせ工程へと進みます。
選んだ生地と縫い合わせて、コテを当てていきます。
その後、さらに縫い作業。
間もなく立派な手作りコースターができあがりました!
みなさんとても嬉しそうで、笑顔がこぼれていました。
最後に先生に御礼を伝え、この日の授業は終了いたしました。
私、授業前は「和裁の世界なんて何も知らないのに従事していてわかるのだろうか?」との思いでいっぱいでしたが、先生の丁寧で優しい教え方、そして製作する場を間近で体感することによって、見ているだけでもとても楽しく学ぶことができました。
ぜひ、みなさんも興味をもって、普段から和装・和裁に触れていただければなぁと思います。
(つて)