スゴ技だっ!!
2016.11.24 | 授業info | by Staff
奈良の近代建築シリーズでは、建物の歴史やエピソード、創立当時の奈良について学んできました。
今回はその第5弾として、2015年7月に国の重要文化財指定を受けたばかりの奈良基督教会の礼拝堂を取り上げます!!!
しかも、突然の依頼にも関わらず、授業を開催させていただくのが、なんとキリスト教徒にとって1年で最も大切で忙しい(と思うのですが・・・)12月24日(土)「クリスマス・イブ」の日だなんて、もう感謝しかありませんっ!!
毎年この時期には、クリスマスを祝うコンサートやイルミネーションのイベントを開催されており、「せっかく来ていただくのですからクリスマスに・・・」と、今回の授業「宮大工が手がけた礼拝堂 ~奈良基督教会で学ぶ、近代建築~」の先生、奈良基督教会牧師・司祭のヨハネ井田泉さんが快く引き受けてくださいました。
本当にありがとうございます!
近代建築の話に戻りますね☆
奈良基督教会の礼拝堂や親愛幼稚園舎は純和風の建物で、「んん?あの建物って近代建築なん??」と思う方も多いかもしれません!!
私も、南都銀行の本店や奈良国立博物館の仏教美術資料研究センターのようなわかりやすい洋風な建物でなかったので、外観だけでは近代(=明治~昭和初期)建築と言われてもピンときませんでした。
奈良ひとまち大学でこれまで行ってきた近代建築の授業を振り返ると・・・
第135回・第236回
南都銀行本店
1926年(大正15年)建築 登録有形文化財(国)
第169回
奈良ホテル
1909年(明治42年)建築 近代化産業遺産
第179回
奈良仏教美術資料研究センター
1902年(明治35年)建築 重要文化財(国)
第213回
奈良女子大学記念館
1909年(明治42年)建築 重要文化財(国)
今回は、日本聖公会奈良基督教会の礼拝堂(会堂)と親愛幼稚園舎で、1930年(昭和5年)建築、重要文化財(国)。
1930年(昭和5年)建築でも重要文化財って、どうしてなんでしょう??
素人的考えで、なんか古いほうが貴重なような感じもしていましたが・・・。
実は先日、打合せの際に礼拝堂をご案内いただき、一足先に、井田さんにその謎の秘密を伺うことができました。
そしてっ、私が礼拝堂から出る頃には、この建物がどうして重要文化財なのか疑う余地は、まぁ~ったくありませんでした!!
その内容は、授業までのお楽しみにさせてください(>_<)
これまで授業で訪れた他の近代建築でも、建物を大切に使いながら未来へ遺していくことを重視されていました。
井田さんは、この礼拝堂も「過去の遺産」としてではなく、「現在に至るまで大切に用いられている祈りの空間」として感じていただきたいとおっしゃっていました。
今回の授業では、ブログの文章や写真では伝わらない、大きな柱や採光の窓など寺社建築の美しいと思う部分を、ごく自然な(主張しない)形で取り入れて、全国でも極めて珍しい純和風の礼拝堂として創りあげた名工の宮大工、大木吉太郎さんのスゴ技が見られると思います。
直に観て、お話を聴いて、建物と教会が歩んできた歴史を感じていただければと思います!!
今年は、奈良ひとまち大学で思い出に残るクリスマスを過ごしてみてはいかがでしょうか??
お申込みお待ちしております。
お申込みはこちら↓
http://nhmu.jp/class/26944
(もじゅ)