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ひとまち大学のスタッフが、授業準備の奮闘っぷりや奈良のアレコレをお届けします。
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  • 美しい奈良墨の生まれるところ

    10月23日、授業「『奈良墨』の新しい取り組み ~松壽堂が提案する楽しみかた~」を開催しました。
    松壽堂があるのは、ならまちのなか。
    新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたことで、ならまちには多くの観光客が訪れていました。
    奈良で働いて20年になる私ですが、ならまちに来ると、実はいまだに観光客気分です。

    美しい奈良墨の生まれるところ

    観光客気分なもので少し浮足立っているのですが、なんとかのぼり旗と受付をセットし、学生のみなさんをお迎えする準備は万端。
    道行く人たちが興味深げな視線を投げかけ、通り過ぎていきます。

    美しい奈良墨の生まれるところ

    授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
    「歴史とこだわりの詰まった墨」
    http://nhmu.jp/report/36614

    それにしても、本当に素敵な町屋です。
    入口の格子戸。
    天井の梁。
    箱階段。
    レトロなガラス扉。
    そしてなんといっても、墨の香り。
    すべての調和がとれていて、とっても落ち着きます。
    掛け時計のボーンボーンという音まで聞こえてきて・・・全てが調いすぎています!!
    昔は、町屋の上に丁稚さん、奥には職人さんが寝泊まりされていたそうです。
    当時の様子がそのまま目に浮かぶような、なんだか懐かしくなる、素敵なお宅です。

    美しい奈良墨の生まれるところ

    さて、本日の授業の先生は松壽堂当主の森克容(かつよし)さん。
    立ち居振る舞いやお話ぶりも本当に柔らかく、まさにご当主という雰囲気の方です。

    美しい奈良墨の生まれるところ

    森さんは学生時代に墨の仕事を教わっていた際、「墨屋の主人は『墨屋の主人』をするもので、職人の仕事をするものではない」と言われたことがあるそうです。
    それでも、墨屋の主人は墨の仕事を知っていることが大事だと考え、墨の職人さんから技を学ばれたとのこと。
    当時、当たり前と思われていたことを打ち破って進んだことは、とても勇気のいることだったのではないでしょうか。
    その決断があったから、今もこうして奈良墨が歴史とともに残っているのだろうなと感じました。
    そして、そのおかげで今、私たちがお話を聞かせてもらっているわけです。
    ありがとうございます、森さん・・・。

    美しい奈良墨の生まれるところ

    森さんのお話の後は、工房を見学させてもらいました。
    私が今回一番心を惹かれたのは、使い込まれた道具たちの何もかもが真っ黒なこと。
    電気のスイッチ、扇風機、作業場の座布団・・・。
    森さんは朗らかに軽やかに墨のお仕事についてお話しくださいましたが、そんな軽いものではなく、大変なお仕事なのでしょう。
    私は工房を拝見して、何かとても神聖なものを感じました。
    完成した奈良墨の美しさは、ここから生まれています。
    そのことに、とても納得しました。

    美しい奈良墨の生まれるところ

    墨をすって筆で書くという体験もさせていただき、学生のみなさんたちにとっても穏やかで満たされた時間になったようです。
    森さん、本当にありがとうございました!

    (matsuo)

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