THE 奈良晒
2018.01.26 | 授業info | by Staff
3月3日(土)の授業「手紡ぎ手織りの麻織物、奈良晒 ~古き良き手仕事の魅力を発信~」の教室、「麻布 おかい」。
その「麻布 おかい」の軒先に筆のようなものがぶら下がっているのを見たことがありますか?
見たことある!という方がたくさんいると思います。
あれ、なんだと思います?
(1)巨大な書道筆
(2)軒先に吊るす奈良の伝統的なお守り
(3)鈴の緒
答えは、(3)鈴の緒(すずのお)です。
「鈴の緒」と聞いてもピンとこないかもしれません。
“かっぱ”も初めて見たときは何だこれ?って感じでしたから・・・。
神社やお寺にお参りした時、賽銭を入れて、そこに垂れ下がっている鈴のついた布綱を鳴らして、願い事が叶うように祈りますよね。
この鈴を鳴らす布綱のことを鈴の緒と言うんです。
そして、この白い茎は麻の茎なんです。
この麻をお湯に浸けて周りにある皮(繊維の部分)を剥いたものが、奥にあるひも状のもの。
ここからいくつもの過程を経て、手紡ぎの麻糸となり、織り機で織られ、ハンカチや鞄、ふきんや作務衣になっていくのです。
紐状態だと、ここからまさか鞄や作務衣になるなんて思いもできませんね。
麻がどのように製品になっていくのかは、授業で話を聞きましょう。
さて、今回の授業の先生は、岡井麻布商店6代目の岡井大祐さん。
店長として大忙しの毎日ですが、どんなに忙しくても機を織ることを日課としているとか。
そんな岡井さんは、子どもの頃から麻に触れ、その頃から麻が生活の一部になっていたそうです。
そして、家業を継ぎ、6代目として奮闘中。
苦労も楽しいことも多いはず。
授業では、そんなところも聞きながら、6代目が語る麻布の世界の魅力を感じたいと思います。
「麻布 おかい」から生み出される数々の麻製品の中でも、岡井さんのブランド「Mafu a Mano」は、伝統工芸でありながら、色やデザインなど新しいものを取り入れることで、日々進化しています。
また、作り手が思いを込め、手紡ぎの麻糸を手仕事で1本1本丁寧に織り、それが使い手に伝わり、使い込むにつれて愛着を感じられるようなモノになっています。
ここで、特報!
コーヒー好きの岡井さんが、最近、麻からコーヒーフィルターを作りました。
麻のコーヒーフィルターだと、麻が雑味を吸収してくれるので、とてもまろやかな美味しいコーヒーになるんでって。
授業中、岡井さん自らコーヒーを入れて、みんなで楽しみましょうとのことです。
これは飲まずにいられない!
授業のお申込はコチラ↓
http://nhmu.jp/class/29521
(かっぱ)