現実と非現実の大安寺
2011.06.25 | 授業 | by Staff
6月25日(土)、の教室・大安寺の上空は、突き抜けるような青空でした。
梅雨はどこへ行ったのか、まるで「大安寺のお庭を存分に満喫しなさい」と、十一面観音や馬頭観音が言っているように。
熱風を体感しながら、のぼりを設置。
風は強く、のぼりが飛ばされるのでは・・・なんて思ったり。^^;
机を木陰に設置し、ほんの少しの涼を感じながら学生のみなさんの受付を開始しました。
ふと見上げると青々とした木々の葉。風にそよぐ竹の葉の音。
どこが非現実的な世界に来てしまったような錯覚を覚えました。
お寺という場所はそういうところなのかなと思いつつ、学生の方々から拝観料をお預かりすると、「あ、ここは現実だな」と思ってみたり。
南都古社寺研鑽会のみなさんからお話を聞く教室は、大安寺の写経場でした。
入り口を入って真正面に虚空蔵菩薩が・・・。美しいお姿です。
エアコンからは冷たい風が・・・極楽です。ヽ(*´▽`)ノ
大安寺さんのご厚意に感謝の気持ちを感じつつ、奈良ひとまち大学の授業「僕らが見る、伝える 仏像の魅力」が始まりました。
南都古社寺研鑽会の活動や質問を聞きながら、授業は進んでいきます。
南都古社寺研鑽会のメンバーは大学生で構成されています。
どことなく落ち着いているような気もしました。
ですが、やはり若者。情熱を持って活動しているなという印象も。
彼らが作成した『こしゃじ便り』はまさに情熱の塊。
秘仏であるため見ることのできない十一面観音や馬頭観音の描写など、なかなかのものです。
若い人だって、「良いものは良い!!」と感じる気持ちはあるんです。
写経場での話が終わり、大安寺の庭へ。
南都古社寺研鑽会のメンバーが案内を。またも、灼熱の空の下へ。
若いお嬢様たちの案内で、それぞれの仏像についてお話いただきました。
とにかく暑かったです。
奈良の「夏は暑くて、冬寒い」という気候も魅力の一つと思いつつ。
奈良の魅力はまだまだ尽きないのです。
今後の奈良ひとまち大学にも、ご期待ください。
(肉球ぷに×2)