奈良ひとまち大学

menu

ひとまちブログ

日常を忘れて没頭できる時間

2024.06.29 | 授業 | by Staff

梅雨空の下、雲の隙間から時々見える太陽に夏を感じる季節。
そろそろ蝉の鳴き声も聞こえてきそうな6月29日。
奈良ひとまち大学の授業は500回を超え、501回目の授業「書道でわたしを表現する ~墨絵アート作品づくりを楽しもう~」を平城西公民館で行いました。

日常を忘れて没頭できる時間

教室には先生の作品が飾られ、アートの世界へぐぐっと引き込まれます。
続々と集まる学生のみなさんたちも、たくさんの作品と準備されたパネルや道具にワクワクどきどき!
緊張感が走ります。

日常を忘れて没頭できる時間

さあ、お待ちかねの授業開始です!
授業の様子は「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「墨絵でアート」
https://nhmu.jp/report/41338

先生は、平城西公民館の近隣にお住まいの佐竹有沙子さん。
小学校の頃に書道を始め、大きな字を書いて先生に褒められたことが嬉しくて、大学まで続けることに。
褒められるって、とっても嬉しいし自信につながりますよね。

日常を忘れて没頭できる時間

大学では書道の教員資格を取得しましたが、書道から離れ一般職に。
シルバーアクセサリー作家のお母さまの影響もあり、再び書道作家として活動。
書くことで自分を客観視できたり、素直に表現できる。
それが書道であり、どんどん好きになるきっかけだったそうです。

日常を忘れて没頭できる時間

また、地域の方とのご縁もあり、イベントでパフォーマンスを経験されたことで、人と人とがつながり、奈良ひとまち大学とも出会うきっかけに。
書家として活動しながら、地域や人と人とのつながりを大切にし、イベント企画などにも精力的に取り組んでおられます。
昨年秋から書道教室も開講。
書道の楽しさをたくさんの人に伝えています。

参加された学生のみなさんは、書道に興味があったり、文字を書く「書道」ではなくアートとしての墨絵に関心があったりとさまざまですが、「墨への興味」はみなさん同じ!
「普段は文字を書く書道をしていて、少し行き詰っていたのでアート書道を経験して何か持ち帰りたい」という想いで参加された方も。
その方のTシャツの背中には自身で書いた「書」の文字が!
書道を愛してやまないことが伝わります。

日常を忘れて没頭できる時間

また、かつて芸術の大学に通っていて「久しぶりに学んでみたい」と思った方や、「書く経験をしてみたい」と墨を作っている職人さんが参加してくださいました。

さてさて、ここからは学生のみなさんが書と向き合う時間です!
これからどんな風に描いていくのかを考え、半紙に下書きをしてみます。
道具は割り箸とダンボールと墨。
筆もありますが、まずは筆ではなくダンボールを使って線を引いてみたり、トントンと叩いてみたり。
一人ひとりいろんな表現があり、隣同士で和気あいあいと、それぞれの書き方を見て作品のヒントを得ていきます。

日常を忘れて没頭できる時間

ダンボールで太い線を描いたり、スタンプのようにしてみたり、擦り付けてみたりと、表現はさまざま。
それぞれの頭の中でイメージしたものを表現していきます。
小鳥が好きだから・・・、夏なので海・・・など、実在するものを描く方や、線と形を配置と濃淡で表す方、また文字をアート風に表現する方など十人十色!

日常を忘れて没頭できる時間

大まかなイメージができ上がり、練習用の半紙から布に描き変えてみると、水分量や布への色の写り方など「紙とは違う!」と墨の難しさを実感。
悪戦苦闘しながら、本番の布地のキャンバスへ。
先生に、いろんなアイデアを相談し、みなさん納得のいく作品ができ上がりました。

最後は窓際に並べて作品のお披露目。
個性豊かな作品が仕上がりました!
ここが上手、この墨の色が素敵、線の描写がきれいなど、学生のみなさんが思い思いの感想を伝える空間が何とも心地よかったです。

初めまして、から始まった墨絵アートの時間。
終わる頃には笑顔が溢れ、仲睦まじくお話をするみなさん。
先生が大切にされている人と人とのつながりが、またここでひとつ生まれ、幸せな時間となりました。

日常を忘れて没頭できる時間

書道といっても単に文字を書くだけではなく、アートとして墨で自分を表現する体験ができ、有意義な時間が過ごせたのではないでしょうか。
気さくで親しみやすい先生と一緒に、書に没頭する時間はあっという間でした。
忙しい毎日を過ごすなかで、たとえ短い時間であっても、好きなことに没頭できる「大人のひとり時間」を作っていきたいな~と感じました。
みなさんの「没頭できること」は何ですか?

(わっち)

« | »