薬屋さんでティータイム?
2024.08.24 | 授業 | by Staff
今回のブログは、8月24日に行った授業「商店街のレトロなお店が変身! ~薬局がフランス焼き菓子店に!?~」の様子。
教室は、「乾ノルマル薬品」の看板がかかる、薬局なのか?と間違ってしまいそうな不思議な雰囲気の漂うフランス焼き菓子のお店、船橋商店街の「Cafe&Bake Allons Bien」。
Cafe&Bake Allons Bienのオーナー・杉原勇博さんと店長・大東綾さんに、お店のこだわり、営業の苦労などのお話を伺いました。
授業の様子は、「ひとまちレポート」もご覧ください♪
「元薬局の手作りフランス焼き菓子カフェ」
https://nhmu.jp/report/41632
杉原オーナーとの質疑応答から。
Q.すごくお洒落な店内ですが、家具や装飾品はどこで選ばれましたか?
A.ほとんどヤフーオークションです。
あの照明は(2階のイートインコーナーに上がってすぐのライトスタンドを指差して)41円でした!
どのインテリアをどこに置くかを決めずに、実際に購入してから配置を考えました。
Q.内装もすごく魅力的ですが、こだわりはどこにありますか?
A.もとの薬局のままで使えるところはできるだけ残して、オリジナルな店舗空間を意識しています。
薬局のまま残しておく部分とコストを掛けていく部分をうまく混在させました。
それは、初期投資が小さいほど回収がしやすいという側面もあります。
また、スチールと木の質感の対比を意識して、普通は屋外に使うスチール素材を屋根の内側から貼り付けるなど、工夫しています。
2階へ上がる階段はスチール素材のものを塗装でエイジング加工。
設置費用を除いても50万円くらいかかったそうです。
次は、大東店長との質疑応答から。
Q.お子さん2人を育てながら店長をされる、そのパワーの源は何ですか?
A.とびぬけてポジティブな性格と、メンタルです!
Q.オーナーはどんな方ですか?仕事をする上でご苦労はありますか?
A.オーナーは天才!感性の人です。
焼き菓子にこだわって営業するオーナーと、「この商品は焼き菓子になるのか?ならないのか?」など、意見の衝突はしょっちゅうです!
Q.営業される上でどんな苦労がありますか?
A.材料費の高騰は負担が大きいです。
バターは開店当時の2倍まで値上がりしました。
材料の値段が上がっても商品の値段は上げたくないし、質も落としたくないし。
オーナーはやっぱり良質な高い材料を買って来ます・・・。
お客さんは、すごく得ですよ(笑)。
Q.自分でもカフェの経営をしたいと思っていますが、製菓の専門学校などに行ったほうがいいですか?
A.専門学校へ行くより、こんなカフェにしたいという理想の店舗があれば、そのお店で仕事をして修業するほうが有益です!
でもすっごく大変です。
職人さんとの人間関係とか・・・メンタルを強く持たないと!
Q.お客さんはどんな方が多いですか?
A.少し大人のお客さんが多いです。
月に1人くらいは、間違って薬を買いに来られるお客さんがいます!
鹿に蹴られて打撲の薬を買いに来た外国の観光客もいました!
楽しいお話は尽きることなく、ここに紹介しきれないお話もたくさんありました。
お話の後は、いちじくのタルトのティーセット。
薬局だった店舗にちなんで、アイスコーヒーのカップはなんとビーカー・・・。
特別な空間でとびきり美味しいティータイム。
じりじりと熱い夏の日でしたが和やかなひと時となりました。
(ミニマムパンチ)