和スイーツの原点は奈良にあり!
2011.04.24 | 授業 | by Staff
今、流行の和スイーツ・和菓子の原型である饅頭の発祥の地が奈良であることは、意外と知られていません。
「やすらぎの道」沿いのこの場所に、神社があることはみなさん知っているのですが、奥まで入ったことがないという方が多いのではないでしょうか。
この日は、4月19日に行われた饅頭まつりの余韻がまだ残っている漢國神社・林神社で、授業「幸せはこぶ、和スイーツ案内」を行いました。
授業当日は、風のキツい1日でした(“のぼり”が飛ばないかとヒヤヒヤ)。
遅咲きの桜の花びらが風に舞い、空に上っていきます。
初めに、先生・梅木宮司より、漢國神社・林神社と饅頭の祖・林浄因さんについてのお話を伺った後、境内を案内していただきました。
境内があるのは、奈良の中心街。周りにはビルが立ち並んでいるのですが、街の喧騒が聞こえず、別空間にいるようでした。
その境内の片隅に、ひっそりと饅頭の神様が祀ってあります。
また、徳川家康の鎧(本物は奈良国立博物館に出品中)があり、その謂れに、あまり知られていない歴史の1コマを感じました。
さて、饅頭の神様のことがわかった後は、お待ちかねのプチ茶道体験です。
まず、お隣の方に「お先に」とお辞儀のご挨拶をして、お饅頭を自分の前の懐紙に置くのですが、そのぎこちないこと・・・。
見ている方も、ハラハラ、ドキドキ!
次は、いよいよお茶のいただき方。
美味しそうなお饅頭を前に、お茶碗の扱い方を習いました。
裏では、ひとまち大スタッフがお抹茶の準備。
(みんな経験者。習っている、免許もいただいている・・・多芸です。)
器を温め、水屋からお湯を運び、忙しく準備をしていました。
シャカシャカシャカシャカシャカと心地よい音を立てて、20人分のお抹茶が次々に立てられていきます。
今日は、いつもの授業とは少し違い、学生のみなさんの表情もいつになくかしこまった感じでしたね。
でも、美味しいお饅頭を口にすると、和んだ表情の学生さんも・・・。
体験中に先生から、ちょっとした仕草を覚えておくだけで、「きれいに見せることができたり、立ち居振る舞いを美しくすることができる」とのお話がありました。う~ん、なるほど・・・。
授業の様子は、授業レポート「奈良の街中にあった!『まんじゅう発祥の地』」をご覧ください。
いつも目にしているのに、一人ではなんだか行きにくい。
あることは知っているけど、詳しく知らない。
そんな奈良を、みなさんと学ぶことができたらいいですね。
ちなみに、奈良が発祥の地であるものは、茶道・墨・清酒・・・。
乗り物では生駒山のケーブルカーなどなど。
意外といろいろあるんですょ。
(かっぱ)