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ご縁としか言いようのないストーリー

2024.01.14 | 授業 | by Staff

1月14日、授業「僕が奈良で靴をつくる理由 ~シロクロ製靴の普段づかいの靴~」を開催しました。

授業の様子は「ひとまちレポート」をご覧ください♪
「靴職人さんの人生と靴のお話」
https://nhmu.jp/report/40534
「普段づかいの靴ほど見つからなくて。。。」
https://nhmu.jp/report/40595

学生のみなさんたちの自己紹介からスタートしたのですが、受講のきっかけは、みなさん様々。
足のサイズに左右差がある、偏平足、足が小さい・大きいなど、足にお悩みを抱え、なかなかぴったりくる靴に出会えないと思っている方がとても多い印象を受けました。

ご縁としか言いようのないストーリー

さて、学生のみなさんの自己紹介の次は、今回の先生、シロクロ製靴 靴職人でオーダーメードインソールの製作もしている伊藤孝さんの自己紹介。
伊藤さんは栃木県黒磯市(現在は那須塩原市)のご出身。
同じく靴職人の奥さまが福島県白河市ご出身。
黒磯市の「黒」と白河市の「白」を合わせて「シロクロ」だそうです。
納得。

ご縁としか言いようのないストーリー

私が伊藤さんのお話で一番心に残ったのは、「ご縁って、あるんだなあ」ということ。
栃木県も福島県も奈良からは遠く離れた土地。
そんなおふたりが奈良に移住された理由。
なぜ奈良へ?
気になりますよね。

それは、広島の靴メーカーで働いていた伊藤さんが仕事を辞めるという選択をした際、栃木や東京のほうまで帰ろうか考えていた時に奥さまに言われた一言「せっかく広島まで来たのに、まっすぐ帰るのはもったいない」が、きっかけだったそう。
それから、移住したいと思う街を2人で5都市ピックアップして巡り、どこに住むか決めようとなった伊藤家。

ご縁としか言いようのないストーリー

古い街並みや落ち着いた街が好きだということで、倉敷・金沢・奈良などが案として挙がりました。
手始めに奈良を巡ろうとInstagramなどをチェックしていたところ、シロクロ製靴が入居する前に入居していたお店「旅とくらしの玉手箱フルコト」を見つけたそう。

ご縁としか言いようのないストーリー

そしてフルコトに実際に訪れたところ、大家さんとの話がトントン拍子に進み・・・ということで、倉敷や金沢などに行くことは結局なかったそうです。
ご縁のある場所や人というのは、こんな風にトントン拍子につながっていくものなのでしょうね。
なんて素敵なストーリーでしょう!

工房では、靴づくりの工程を一通り見せていただき、学生のみなさんも興味津々。
伊藤さんの人柄がそのまま工房や作品に表れている、とても温かで穏やかな空間でした。

ご縁としか言いようのないストーリー

(matsuo)

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