ココロもお腹も満たされる、ここにしかない和スイーツ
2015.05.23 | 授業 | by Staff
閑静な住宅地に、ひときわ重厚感のある建物。
そこに今、たくさんの人が連日のように押し寄せています。
約350年間「船場のシンボル」として大阪の町を見守ってきた歴史的建造物は、「みやけ 旧鴻池邸表屋」として奈良市鳥見町に移築され、今、奈良で最もアツイ和スイーツのお店として賑わっています。
その、「並んでも食べたい」和スイーツをいただけるとあって、5月23日の授業「豪商の旧邸で和スイーツを ~歴史的建築×和菓子の魅力を知る~」の申込は、なんと100人超え!
(高い競争率を勝ち抜いた学生のみなさん、本当に強運ですよ~)
今回の先生は、三宅製餡株式会社の代表取締役、三宅和宏さんです。
まずは、お爺様が移築された旧鴻池邸の歴史と、それを甘味処として生まれ変わらせた経緯をお話されました。
価値のある建築物を有効に活用して残したい、製餡会社の経営者として和菓子文化を伝えていきたいという思い。
そこに、生まれ育った町で地域のコミュニケーションの場を作りたいという気持ちが加わって、「みやけ 旧鴻池邸表屋」が誕生したのですね。
今回の授業は、
・季節のお菓子とお抹茶のセット
・パフェ(抹茶or黒蜜きなこ)
・かき氷(数種類)
から好きなものを選んでいただくことができるという、嬉しすぎる内容!
次々と運ばれてくる、美味しそうな和スイーツ。
これほど学生のみなさんが羨ましいと思ったことはありません・・・。
ここで三宅さんからサプライズ!
まだ販売されていない6月からの新メニュー、ブルーベリーかき氷が!!
奈良県宇陀市の無農薬ブルーベリー。
2月からシロップ作りに励まれて、ついに完成したとのこと。
きめ細かい氷に、ふんだんにかけられたブルーベリーシロップ。
みなさんの幸せそうな顔!
「もっと美味しい“奈良を代表する和菓子”を作っていきたい」と話す三宅さん。
ブルーベリーだけではなく、大人気商品のひとつ、イチゴかき氷の苺も、奈良県産を使っているのだそう。
本当に、奈良を愛しておられるのですね。
「子どもたちの『和菓子離れ』を感じる。もっと、子どもにも食べやすい和菓子を。」と三宅さん。
大阪から参加された方からの「オススメのお土産商品は?」の質問に、写真の「奈良さんぽ」を紹介されました。
子どもにとって、抹茶餡は食べにくいもの。
でも、それを食べやすくするために、外皮にも餡にも工夫をされています。
しっかりした抹茶の風味は残しながら、ミルクを練りこんだ優しい味わい。
(抹茶が苦手な、私の5歳の娘も、喜んで食べましたよ!)
抹茶の緑を奈良公園の芝生に見立てているのだそうです。
シカの焼印も可愛い!
その凛として厳しそうな(!?)表情から時々こぼれる笑顔がとても素敵な三宅さん。
「人前に出て話すのは苦手」とのことですが、ユーモアたっぷりで、とてもお話上手でした。
普段では絶対聞けないお菓子にまつわる裏話も、こっそり聞いちゃいましたよ。
お得感満載、お腹もココロも満たされる、あっという間の1時間半でした。
(たぴ)