「ぬい撮り」第2部 ~子パンダちゃん撮影記~
2015.01.10 | 授業info | by Staff
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
奈良ひとまち大学を今年もご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
年が明けて少し暖かい日が続いてたのもつかの間、小寒過ぎてぐっと冷え込む今日この頃。
行ってまいりましたよ、「ぬい撮り」(ぬいぐるみの撮影)へ。
「ぬい撮り」って?という方や、子パンダちゃん誕生秘話をご存知ない方は、ひとまちブログをご覧ください♪
「あれから4ヶ月。」
https://nhmu.jp/blog/info/7530
「『ぬい撮り』第1部 ~針と糸に翻弄されて~」
https://nhmu.jp/blog/info/7542
もちろん、今回もひとりではありません。
1月25日(日)の授業「ぬいぐるみ作家、というしごと ~夢に向かって、歩いて行く~」の先生、野原レンゲさんにご指導いただきます!
「ぬい撮り」、実は初めてではないんです。
以前、野原レンゲさんの撮影現場に同行した際にちょこっと体験させてもらったのです。
(本来は、8月24日に授業する予定でしたのに・・・大雨・土砂災害警報発令のため中止という悲運に見舞われたのです(涙))
今回は、がっつり「ぬい撮り」すべく、一眼レフのカメラにてスタンバイ!
気合十分です、ハァっ!!
さて当日。
野原さん「一眼レフ、持ってるんですねぇ~」
“なさ”「いやいや、全然わからないからオートで撮ろうと思ってるんです」
野原さん「せっかくだから、使い方マスターして撮りましょう!」
むむむ・・・新たなミッション発生。
私にできるのか??
絞り、F値、露出。。。
わからんワードが頭ん中でぐるぐる。
野原さんのご指導のもと、ダイヤルを回して数値を変えたり、撮る角度を変えてみたり。
カメラの設定によっては望遠が効かなくなるので、ぬいぐるみを持った手を最大限離しつつピント合わせて撮らねばならず、これがとても難しい。
ボケたり、ズレたり、ブレたり・・・の連続で、思ったように手が動かん。
寒いし。こりゃ大変だわ・・・。
「一番かわいい表情を見つけて撮る」ところまでたどり着けるのか???
ここからは「『ぬい撮り』のポイントのまとめ」byレンゲ&“なさ”です。
1.露出補正
レンゲ「光が強い場合、パンダちゃんの白い部分が飛んでしまいます。そんなときは、露出をマイナスに補正しましょう。練習してみて!」
なさ「右手にキャメラ、左手のひらに子パンダちゃん。左手を思いっきり伸ばしつつ落とさないように気をつけてパチリ。手が震える~。手を見せないようにぬいぐるみを撮るのってむっちゃ難しぃ~!光の加減で残念な感じだったのも、マイナス補正したらちゃんとお顔が写りましたよ。」
露出オーバー 露出マイナス補正
レンゲ「やわらかい光で撮ってみました。手がどうしても写ってしまうようなら、足は少しカットしてもいいですね。」
(野原レンゲ撮影)
2.角度
レンゲ「人間目線で撮らず、ぬいぐるみ目線で撮ると臨場感がでます。なるべく、ぬいぐるみと同じ位置にカメラを持っていきましょう。そのとき、体重を感じさせるように、重心を下に持ってきて撮るのがぬい撮りのコツです。」
なさ「まずは人間目線でパチリ。確かにぬいぐるみ感がたっぷり出てるな・・・。」
レンゲ「この写真のように、ぬいぐるみを地面の上に置いた場合、ぬいぐるみ目線で撮ろうにも、カメラのファインダーが覗けないということがあります。そんな時、私はカメラを地面の上に置いて、あてずっぽうでシャッターを押してみます。何度も押していくと、思いもよらない写真が撮れることがあるので試してみて!」
↑もう少し右! ↑もう少し上。
↑いい感じ!
なさ「十数回ほどのアタックの末、やっとうまく収まった!目視で撮るのって、偶然が伴うから予想外な出来栄え♪おもしろ~い!」
3.絞り
レンゲ「背景がうるさいときや、あまり見えてほしくないとき、F値(絞り)を小さい数字にして開放し、背景をぼかすと、ぬいぐるみがくっきりひきたちます。逆にF値を大きい数字にして絞り込むと、背景もしっかり写ります。ぬいぐるみも背景もどちらも見せたいときは、F値を大きくと覚えておきましょう。練習してみて!」
なさ「左側の口元がキューツなので、この角度から激写。絞りでこんなに印象が変わるなんてびっくり。背景をぼかした写真の方がいい感じ♪」
ラベンダーがぼけました。 ラベンダーがしっかり写っています。
↓F5.6 ↓F13
4.レフ版
レンゲ「逆光で撮影するとき、ぬいぐるみの顔が真っ黒になることがあります。そういう時は、レフ版を使って顔に光をあててあげましょう。レフ版がないときは、鏡や白い紙などが代用できます。練習してみましょう。」
なさ「わあ~、顔に光をあてるだけでこんなに違うんだね。」
5.トリミング
レンゲ「ぬいぐるみと何かの対象物をいっしょに撮る場合、写真にストーリー性をもたせて撮るといいですね。パンダと絵本をただ写すのではなく、パンダが本を読んでいる風に撮りたいというアイデア、ナイスです!かわいい写真が撮れました。撮影した後は、余分な部分をカットしてトリミングすると、写真がみちがえるように生きます。」
なさ「1月25日の授業では、ワークショップでトリミングの妙を教えてもらいますよ。横に切り取ったり、縦に切り取るだけで印象が変わる!違う写真みたいになるんですよ。」
↓なさ「まずは後でトリミングできるよう、ちょっと広めに撮ってみた。」
↓なさ「上の写真をトリミング。子パンダちゃんがアップになるようにカットしてみました。子パンダちゃんの印象がぐっとイキイキしてきたと思いません?」
6.レンズ
レンゲ「慣れてきたらいろいろなレンズで遊んでみましょう。」
なさ「レンズによって撮れる写真がまた広がるんですね。ファンタスティック!」
↓18~55mm標準レンズ(野原レンゲ撮影)
↓F1.8、50mmの単焦点レンズ(野原レンゲ撮影)
↓魚眼レンズ(野原レンゲ撮影)
一眼レフカメラの機能を使いこなすにはまだまだ遠い道のりではありますが、できるのとできないのとでは大違い。
野原さんと撮影写真データを確認しているときにも、「だんだん上手くなっていくのがよくわかるね」とほめていただきました♪
きっと野原さんの根気強いご指導の賜物だね、間違いないっ!
そして、忘れてはならないのが、授業の教室「絵本とコーヒーのパビリオン」。
このブログの写真撮影も、「絵本とコーヒーのパビリオン」へ入る路地周辺&店内でさせていただいています。
授業のことも、「絵本とコーヒーのパビリオン」のブログで紹介してくださっています☆彡
パビリオン店長日誌
「ぬいとり」↓↓
http://pavilion.exblog.jp/23489412/#23489412_1
なんだか体当たりレポートみたいになってしまった今シリーズ。
満身創痍ながら得るもの多し、貴重な時間でした。
授業に興味を持ってくださる方がおられれば、頑張った甲斐があったのかも。
しかしながら、ぬいぐるみを作って、「ぬい撮り」して・・・ってところまでを授業でやるにはとても時間が足りな~い!ので、当日の授業はまた違った形のアプローチで、ぬいぐるみ作家・野原レンゲさんの魅力や世界観に迫りたいと思ってます!!
ここで、授業の内容をちょこっとだけ発表いたします☆彡
*トーク第1部 ぬいぐるみ作家という仕事とは
上海での起業も含め、今までの活動を中心としたお話
*ワークショップ 画像構成を学んでコラージュしよう!
画像構成について、例題を使って机上でトリミングの手法を学んでから、まとめとしてコラージュ作品を作ります
*トーク第2部 みほとけパンダに辿り着くまで
現在の活動、仕事への思い、今後の展望などを中心としたお話
また、野原レンゲさんのこと、授業のイメージ、そして教室となる「絵本とコーヒーのパビリオン」については、以下のとおり「ひとまちブログ」に書き連ねております。
ぜひ、ご覧あれ。
↓↓
「まほろばパンダの舞台裏に潜入 前編」
https://nhmu.jp/blog/info/6616
「まほろばパンダの舞台裏に潜入 後編」
https://nhmu.jp/blog/info/6630
「『絵本とコーヒーのパビリオン』へGO! and more…」
https://nhmu.jp/blog/info/6717
7月から年をまたいで1月まで、約半年に渡り、野原レンゲさんの授業のことを書き記してまいりました。
お付き合いいただいたみなさま、ありがとうございました!
ブログはこれにて完結いたしますが、授業申込は絶賛募集中♪
奮ってお申込みくださいね。
授業申込はこちら↓
http://nhmu.jp/class/20591
(なさ)