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『殯の森』へいざなうカフェにようこそ

2013.02.24 | 授業 | by Staff

2月24日、NHK奈良放送局の近くにある「町家カフェまめすず・ちちろ」で、授業「本、映画、そしてカフェ ~元祖文化系男子が語る奈良~」を行い、映画『殯(もがり)の森』で主演された宇多滋樹さんにお話を伺いました。

今回の授業には17人の参加があり、『殯の森』の制作裏話に興味深く聞き入っておられました。

『殯の森』へいざなうカフェにようこそ_2

参加のきっかけは・・・
◆「町家カフェまめすず・ちちろ」の名前は知っていたが、なかなか来る機会がなかった。今回、奈良ひとまち大学とのコラボだと聞いて、店主がどんな方か知りたくて参加しました。
◆奈良町に憧れ、前から一度来てみたいと思っていました。
◆この店のお菓子が好きでよく来ますが、今日は店主のお話も聴けると知り、来ました。
◆ネットでたまたまこのような学習の機会があるのを見つけて来ました。
◆何度もこの店には来ていますが、店主の話が聞きたくて参加しました。
◆ひとまち大学の参加は初めてですが、映画やカフェに興味があって参加しました。
◆ひとまち大学に参加したかったのですが、今回やっと予定が合ったので参加しました。
◆近くに住んでいてよくこの店の前を通りますが、入ったことがなく、前から興味があったので今回参加させてもらいました。
◆友人に誘われて今回参加しました。奈良が好きでいろいろな話を伺いたく参加しました。
◆店主に興味があったので参加しました。
◆何回かこの店には来ていますが、なかなか話の輪に加われなかったです。今回は、話の輪に入ろうと思い参加しました。
・・・など。自己紹介と併せてお話されました。

『殯の森』へいざなうカフェにようこそ_5

授業の内容は授業レポートも併せてご覧ください★
映画と本、創りだすことの魅力

宇多さんは大阪の十三出身で、近くに映画館があり、いろんなジャンルの映画をよく観たそうです。
小学2年生の時に怪我をして入院。入院中に親切にしてもらった看護婦さんに憧れて薬科大学に進みましたが、人生を見つめ直し、映画の編集に方向転換されました。
出版界にもおられたことがあり、企業の創業史をまとめたり、大阪通天閣の50年史を編集されました。

『殯の森』の河瀬直美監督とのなれそめについては、河瀬監督の前作『沙羅双樹』を観てファンになっていた宇多さんが、ある日飲食店で食事をしていると河瀬監督に偶然出会い、自らを売り込み、監督とお会いする機会が増え、ある時「認知症に見える老人を探している。『殯の森』の主演をしないか」とお話をいただいたそうです。
子どもの頃お父さんに連れられて映画をたくさん観たことはあっても俳優をしたことはなく、初めての撮影で緊張し、水割りを3杯飲んでやっと落ち着いたそうです。
また、ダンスを踊るシーンでは汗をかきながら体当たりで演じたそうです。

映画は、たくさんのお金を掛けて制作しますが、大部分のフィルムは使われることがなく、捨てられる。
「どこを捨てるか、大ナタを振るうのが難しいことを今回体験した」と話されていました。

『殯の森』へいざなうカフェにようこそ_3

宇多さんのお話を聴いて学生のみなさんからは・・・
◆『殯の森』を観たことがありますが、今回話を聴けて、また観直したくなりました。
◆一度は観る挑戦をしましたが、挫折してしまいました。再挑戦します。
◆捨てる勇気に感動しました。
◆お話を聴いて、奈良の良さが分かってきました。『殯の森』を観たくなりました。
◆京都造形大学にライブラリーがあるのは知っていましたが、宇多さんがよく来られること、『殯の森』のソフトが置いてあることは、今日初めて聞きました。ぜひ観ます。
◆今、私は人生の岐路に立っています。今回お話を聞けて前進する勇気をもらいました。ありがとうございます。
・・・などの感想をいただきました。

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お店は、長屋風の民家にほとんど手を入れずに喫茶店にし、玄関で靴を脱いで上がり、畳の部屋に“おこた”があるという、ゴロリとしたくなるくつろいだ雰囲気で、手作りのケーキなどが食べられます。
ぜひまた訪れて、店主のお話を聴きたいです。

『殯の森』へいざなうカフェにようこそ_4

(谷)

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